袋小路ゲーム会レポート(2006/10/07) 第2号

RELIKT(遺跡探検)
メビウス便の新作カードゲームです。moonさん、ストーンRさん、みずるさん、私の4人。

まず場に宝石カードが複数並べられます。白がプラスで赤がマイナス。宝石の個数がそのカードの得点です。決算は宝石の個数分カードが並べられたら発生します。

例えば、白の宝石が4つ書かれたカードは、4枚カードが置かれた時点で決算となります。各自一色を担当して、その列で一番得点が高い色のプレイヤーがその宝石を取ります。

マイナスカードは、1枚では失点ですが、個数も同じ失点カードを取ると1枚のものとしてプラスになります。例えば、赤の宝石5カードを1枚取らされた場合、そのままでは−5点ですが、もう一枚、赤の宝石5カードを取ると、+5点になります(+10点ではない)。

あとは、特殊カードがあって、色交換とか2枚プレイ等の味付けがあります。

フリンケピンケストレンジフルーツ(骨折ブランド)勝利への道を合わせた感じのゲームです。

その素材の良さから、それなりに楽しめるのですが、新鮮味に欠ける上、これのどこが遺跡探検よって感じで、イマイチ感情移入ができません。

遺跡探検というと、どうしてもテーベの東と比較してしまうんですよね。
無難に楽しめるゲームですが、私のような壊れたゲーマーには物足りないかも知れません。


Der Elefant im Porzellanladen(エレファント)
メビウス便の新作第2弾。セトモノを買い集めて得点の高いパターンを作っていく洗面器系ヤッツィ風ゲーム。

場にはセトモノカードとゾウカードが並べられています。プレイヤーは手番に、お金を払ってセトモノを買うか、ゾウを取ってお金をもらうかパスするかしかできません。パスはゲーム中、一度しか出来ません。

ゾウカードを取ればお金はもらえますが、色や条件が書いてあり、それにマッチするセトモノが割れてしまいます。

場のセトモノが2回補充されたら決算になります。

決算時は、獲得したセトモノについて、以下の4種類の中から好きなものを選択できます。
(1)全色の一番小さいカード
(2)全色の一番大きいカード
(3)1色選んで全部
(4)全部

決算は全部で4回あり、同じものは2回選択できません。これがヤッツィと言われる所以です(俺しか言ってないって)。

基本的には、自分の所有していないセトモノのゾウカードを取って、お金を貯め、欲しいセトモノを買っていこうとします。

まず考えられるのが一色手にする作戦。ゾウは大抵色指定のため、同色で固め、ゾウで壊される危険を少なくする方法が考えられます。

しかし、完全公開情報なので、たとえば赤単色で揃えると、他者は当然、その人に赤を押しつけようとしますから、場の赤いゾウカードは誰も取らなくなります。しかも、一色手の決算は(3)(4)しか無いため、なかなかうまくいきません。

このように、相手の手を殺していく重い展開になりがち。
ただ、これはYellow Stone Park好きのWGGメンツの最も好きなタイプのゲームです。

今回私はボロボロでしたが、負けて面白いと感じられるのは良いゲームの証拠です。
BGGでは、この手のゲームはあまり評価されない様ですが、少なくとも私は面白いと思います。


Null und nichtig(ゼロの恐怖)
メビウス便の新作第3弾。ダビデとゴリアテ風、メイフォローなトリックテイキングゲームです。

各プレイヤーは手札から3枚、自分の場に公開します。残りのカードでメイフォローのトリックテイクを行います。同点先出し勝ち、切り札無しです。トリックを取った人は自分の場に取ったカードを自分が出したカードから順に上に重ねていきます。

全トリックを行い、色別に自分の前にある一番上のカードが得点になります。

やってみて体感したのは、基本的にはミゼールです(やる前に気付けよ)。初期に自分の前に高得点のカードを出しておき、ひたすらしゃがむことができれば、それが理想。

スートは5種類あるので、初期3枚でしゃがみつづけるより、場札を取りながら、5種類集めた方が結果的に多くなるかも知れないしと考えたのが浅はかでした。

だいたい、こんなメンツでそんな甘いプレイを期待するのが間違いで、他人がスートをとる時には、2枚ある0のカードがプレゼントされてきます。よって、トリックをとり続けるとだんだん点数がしょぼくなってきます。

大変WGG向きルールなのですが、メイフォローなので、カウンティングがしずらく、ゲームとしてどうなのかという疑問があります。なんかもう少し縛りがあっても良いかなという気がしました。

まぁ、あまり深く考えず、他人に押しつけ合えば良いのかも知れません。良いゲームだと思います。


GOLD CONNECTION
あのシドサクソン先生の作品です。moonさん持ち込み。

私は以前はゲームデザイナーというものに全く無頓着で、クニツィーアがとかクラマーがだとかいわれても全くチンプンカンプンだった時代(今でも疎いですが)に、こんな私でも知っていたデザイナーがシドサクソンです。

このゲームでは各プレイヤーは泥棒となり、金庫から金塊を盗みます。
金は4種類あり、これを順番に集めていかなければなりません。

各プレイヤーは金塊を取るにはダイスを振って決めます。
今いる場所からの移動距離+欲しい金塊の合計値以上の目を出す事で獲得できます。

成功している限り、何度でもプレイ続行が可能で、いわゆるバースト系のゲームです。

但し、成功を続ける=移動距離が長くなり、失敗する危険性が高くなります。
とはいえ、勝つためにはある程度続ける必要があり、このジレンマが面白い。

また他人の金塊も盗む事が出来るので、トップ目を邪魔する事も可能に。さすがはシドサクソン先生です。

今回は私の行く手にことごとくmoonさんが立ちはだかり(moonさんも同じ事を思っていたでしょう)、金塊を取り合いする展開になってしまい、勝ったIさんには全く届きませんでした。

レガシー度満載で、本来なら私が持っていておかしくないゲーム。いや、実のところ購入を検討していたのですが、和訳ルールもネットにあったし、オイラの出番は無いなという事だけが購入を見送った理由でした。

また再戦してみたいゲームです。


Golf Profi
最近ヘビーローテーションのゲームです。

数あるゴルフゲームの中でも、戦術性に富んでいる上、RPG要素もあり、お気に入りです。現在私のハンデはHC42。森とラフで緑ダイスを振ることができます。

戦術性に富むのは良い事なのですが、問題は時間がかかる事。本当は18ホール回るのか良いのですが、時間が掛かりすぎます。今回はハーフだけ回りますが、それでも軽く2時間はかかりました。

妥協案は6ホール位にする事でしょうか。ハンデを考えればこれが限界でしょう。

今回ギャラリーに、ろしあ忍さんが。前回好成績の秘訣を伺ったところ、トラブル時、「どんなにコースから遠回りになろうとも、まずはフェアウェイにボールを出す事」なんだそうです。けだし名言ですね。

私は、今回は我慢のゴルフでした。無理せず確実にパーセーブを心掛け、ロングホールで確実にバーディを狙いに行きました。それが奏功し、−4(22点)でまとめました。これで次回のハンデは38。ようやくバンカー緑ダイス獲得です。

こうやって、徐々に上達していくさまをみるのは楽しいものですね。いつかはハンデゼロ者が集まって、PGAゴルフツアーといきたいものです。拡張コースとか出ませんかね。


Bumper Car Arena
遊園地とかに良くあるバンパーカーをテーマにしたレースゲームです。

他人の車にヒットして得点を得るのは非常に爽快感があり、バンパーカーの雰囲気がうまく表現されています。
もちろんレースゲームとしての要素もあって、ぐるぐる回る事で得点を獲得できます。

今回のセッションでは、全てが好循環で、ぶつけまくるはコーナリングはうまくいくわで、ちぎっての勝利でした。

個人的にAuto Scooterを越えたとは言わないまでも、それに匹敵する面白さがあると思います。

ただ、私がそれだけ調子が良かったと言う事は、それだけ調子が悪かった人もいる訳で、BGGにも指摘されていた初期配置ランダムは再考の余地があるかも知れません。

とりあえず次回の初期配置はこれでどうでしょう?


LUCKY FIVE
みずるさんの持ち込み。

簡単言えば、ノンストップゲーム(笑)。関西ローカルですみません。

指定されたダイスが前回の目より上か下かを当て、当たれば掛け金がプールされていきます。バーストするかドロップするまで継続可能。

ドロップした時点で、成功した回数*プールの金額が獲得できます。

バーストした場合、掛け金は残ります。

ゲームのタイトルにもあるFiveカードは、それ1枚で5枚分にカウントされる素晴らしいカード。つまり、初回に出たら1回の成功が5回分に相当します。

但し、9回成功して10回目にFiveカードが出ても、5回になってしまいます。
これをUnlucky Fiveと言うそうです。

他人が振る時、「小」とか「大」とか言って振る訳です。当然周りは、「小」なら、「大大大大大大大大」と言いながらプラカードを持って走り回る事になります(笑)。

今回は、勝った人を除いて目がショボく、2Dにもかかわらず、4以上や3以上でピンゾロが出てバーストした後、ノミ手で上がられる事の繰り返しで大爆笑でした。

こういうダイスゲームは盛り上がりますね。


PRESTO PIPPO
ジェンガ系のゲームです。
昔、Tiltyというゲームがありましたが、あれと同じ様な感じ。

ウェイターのピッポ君を自分のテーブルまで落とさずに配膳し、肩や頭上に食器を載せ、厨房まで運べたらセーフ。同型のゲームはいろいろありますが、コミカルなピッポ君の酷使ぶりを見るのが楽しい。

私はどうもだめですね、緊張して手が震えて、食器をおとしてばかり。ウェイター失格です。

BGGでは、あまり評価されていない様ですが、盛り上がりますよ、このゲームは。
重いゲームの間の箸休めに最適です。


フラッシュ
締めはフラッシュで。何年ぶりですかね、フラッシュをプレイしたのは。

お題は「白」と「時計」。 時計では、ついマジックネタに走り自滅。フラッシュが流行っていた当時はマジック全盛の時代。

当然ゲーマーの集まりだから、誰か言っているだろうと思いきや、誰もいない。 アーマゲドンクロックで0点だった瞬間、クロックワークビーストとクロックワークアビアンが無い事を悟りました。 もともと、あまのじゃくな私ですからフラッシュは苦手なんですよ、ええ。


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