鉄分補給の会(2020/08/30)

Yin Yang [BGG] [動画1] [動画2]

Hal99さんいわく、マルコポーロだそうです。Hal99さん、しのさん、やざわさん、私の4人。

5ラウンドプレイ。DX版にしか入ってない大亀に貨幣を3枚いれて、振って出た目がその年の占いになる。各出目は8パターン(表表裏、裏表裏etc)あり、それぞれが何らかのアクションに対応していて、占いの目のアクションは選択ができない。各プレイヤーも同様に各自でコインを振り、3つの出目を任意に組み合わせて(表表裏にすべきか裏表表にするかなど)、それに対応するアクションを行う。

行うアクションは、ボード移動(水上か陸上)、建物を建てる、ジェムをとるなどが基本で、手番上げ、決算入れ替えなど。普通は、これだけのゲームだけど、まだヒネリがあり、移動先に置かれているジェムを集めていき、それを個人ボードに置く。この個人ボードは、ゲーム終了時の決算パターンに対応しており、タテかヨコかナナメに揃えば各パターンが発動。アクションは、上の卦と下の卦にわかれていて、上の卦では目に対応する恒久タイルを取り、下の卦ではアクションを行う。

詳しくは動画を見ていただくとして、普通のエリアマジョリティを良くこんな風に仕上げたなあというデザイン力に脱帽。

とにかくルールが超ややこしいんだけど、その魔力にぐいぐいと引き寄せられてしまう。包丁人味平で人々がブラックカレーに酔いしれているかのようです。

私は、途中で気が付いたんですが、エリアマジョリティはボードの端の方のエリアほど高く、中央ほど点数が低くなってます。なので、中央から始めた私はいかにも分が悪い。なので、エリアマジョリティはハナから諦めて、ジェムを集めるなど何かに特化作戦を考えるべきでした。中途半端に霊廟建てたのが敗因ですね。

いやあ面白い。今年のベストゲームと言っても過言ではない(過言やろ)。再戦希望です。


Gaia Project [BGG]

やざわさんのオールタイムベストゲーム。私には自信をもって、オールタイムベストといえる作品があるだろうか。祈りは最近全然やってないし、Tramways然り。しのさんの蒸気とかHAL99さんのプエルトリコとか、私に愛情が足らないのかもしれない。

今回、しのさんが初プレイという事で、しのさんは地球人。このゲームタイトルにもなっているGaia能力に長けているため、初プレイには向いているんだとか。hal99さんは、ハッシュ・ホラ人。お金でいろんなリソースやアクションが実施できる技術です。※後日談ですが、このゲームをやったあたりからhal99さんの資金パワーを活かした戦略に磨きがかかってます。

私は、やざわさんのオススメでジェノ族というものにしました。この種族は初期の建物が3から始まるしかありません。非常に地味。首都設立効果は、同盟の数が1つ少なくてよいです。こちらも超地味。

やざわさんはタクロン人。ブレインストーン駒をつかえるやつで、私が前回やったやつですね。非常に面白かった記憶があります。

スタプレはしのさん。知らないゲームのスタプレほど嫌なものはない。しかも傾斜付いてたりするとなおさらです。今回、hal99さん提案のスタプレの人が手番を決められるルールにしました。権利を取った人が手番は決められてよいですよね。これは非常に良い提案だと思います。

さて、今回は私には珍しく戦略を立ててプレイしました。とにかく自分の優位性はとにかく活かそうという事です。私の特徴は初期建物が3であること、同盟ポイントが-1できること、緑のQICを育てやすいことの3つがありました。あとは前回の敗戦から学ぶです。前回は技術に走り過ぎて首都を建てられず、同盟も少なく無残にも敗退しました。

今回の場合、私は同盟ポイント-1が重要と見ました。開始時点で建物が3か所に散らばっているという事は、その3か所では確実に同盟を組もうと思いました。更に、技術タイルに高価建物のポイントを上げるやつがあったので、2軒のみで同盟が視界に入りました。これは活かさない手はありません。逆にそれは、それほど建物を必要としないという事になります。そのため、隣接のrangeを上げる能力やスコップ能力は一旦無視することにしました。私は緑のQICが先行しているので、これを伸ばすことに。ただ、これってどこまで行ってもQICをもらう以外になく、夢が無いんですよね。

それだけQICは重要とも言えますが、この能力故、積極的にこのラインを伸ばす人は少ないようです。ただ、上に行けばVPは入るので、とにかくこの列の首位は渡さんという意志で。QICがあればrangeが伸びますから、実際range上げの列は無視ですね。QICを4つ使用すると、研究所を建てた時にもらえる効果が使用できるので、これを視野に入れるのと、QIC3つで同盟効果が発動できるので、これも重要です。私は1Rでとにかく首都を建てることを目的にしたのと、早く同盟できる体制づくりを心がけました。それとQICの確保ですね。

アカデミーを建てて、首都と合わせてQICが毎ターン2つ振ってくるようにしたのと、レベルアップのQIC獲得で、かなりQICは潤沢になりました。同盟も真っ先にQIC付きのものにしました。こうする事で、QIC3つで同盟効果使用した場合もQICが戻ってきます。実質2QICで8VP行為になります。建物が初期3か所というのも地味に良かったです。というのも、拠点が各地に散らばっているので、隣接アクションのパワー受け取りも結構発生しました。これら派手さの無い効果の積み上げと序盤で見切って宗教トラックで2列トップできたのも、特化できたことによるでしょう。

結果、僅差でしのさん交わして勝利。しのさんも初回で100点越えはさすがです。

いやあ、面白いですね。やざわさんがオールタイムベストというのもうなづけます。BGG9点評価で問題なしでしょう。名作です。


Stockpile: EpicEdition [BGG]

株ゲー。拡張入り。場に置かれている株券の好きなカードセットを押し出し競りの要領で集めていく。

それとは別にLong Shortみたいに、自分しか知らないインサイダー情報を手持ちにして株の売買を行う。

この時の手持ちカードというのは、ダイスを振って出た目に対応するカードが含まれています。例えばダイス目が-3なら、どの銘柄かはわからないけど何かの株が-3するみたいな。なので、ある程度のトレンドというか不確定な何か、マインドやモメンタムを表現できているんですね。これはすごい。

あと、各プレイヤーには場を構成するカードが配られ、1枚は表向き、もう1枚は裏向きに置きます。どこに置いても良いですが、あまりおいしいとセリが高騰するし、いかに自分しか知らない情報をうまく隠ぺいするかとか、あえておいしい組み合わせを作って、他人に競わせるとかこのあたりの駆け引きが面白そうです。

株の売買は手番プレイヤーから順に処理していくのですが、全員が処理した後に相場が変動するので、あいつが売ったんだったら、何か悪い情報があるに違いないという集団心理を演出しているところも良いですね〜。

株価が変動し、上限振り切ると株式分割が発生して、株数2倍。その代わり株価は元に戻ります。株が影を突破すると倒産。株は紙切れに。ここで非常にうまいルールだなと思ったのが、株式分割すると株数が倍になるのですが、この効果で配当が倍になります。半面、株価が下がるので倒産リスクが高まります。つまり、株価が高いから倒産しにくいという状況は案外作りにくいんですよね。ここがニクイ。株価の変動幅は会社によって異なるので、初期状態から1発倒産もあり得ます。このあたりの緊張感もたまりません。

この類のゲームの性質として、倒産は恐れないがあります。倒産を恐れて株を買わないとか売ってしまっても、下がるリスクと上がるリスクは両方あり、基本的には儲けるゲームなので、倒産しないに賭けた方が良いと判断しました。もちろん、自分だけ独占すると倒産させられるというのはあるので、ある程度均等に保有し、みんなについていく感じで進めていきました。

この性善説プレイが奏功したようで、株数で圧倒して勝利。

株式ゲームなのですが、セットコレクションだったり、競りゲームだったりの要素が大きく、ガチの株ゲームではないかもしれませんが、なかなか楽しめました。BGG評価も8.1と、かなり高いですね。



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