鉄分補給の会(2019/08/17)

Harald [BGG]

ハラード王国で最も有名な領主になるために領地内にいる動物を利用して自分の影響力を高めて、地位と名声を手に入れるゲーム。やざわさん、HAL99さん、しのさん、私の4人。

ゲームの流れとしては、自分の場と中央の場に1枚ずつカードをプレイしていき、カードを出し切った後に決算。自分の場と中央の場のカードのたまり具合でいろいろと得点が入るのですが、特殊効果が多すぎて覚えられない。えーっとこの効果ってなんだっけと、いちいちサマリみないとわからないので、ゲーム展開がスムーズでないです。

特殊能力を全て暗記した上でプレイすれば、少しはこのゲームの面白さも分かるのかなあと思うのですが、そうまでするかって言われるとしない気がするので、ちょっとこのゲームは私には向いてない感じがしました。


Imperial 2030 [BGG]

Steam Baronに似ているゲームですよという事で、インペリアルの新版です。オリジナルのインペリアルも尼亭かどこかでプレイしたと思うのですが、覚えてないんですよねえ。

ロンデルでアクション選択して各国の筆頭株主がその国を運営。工場を建て、領土拡大して徴税して収入を得ます。徴税力がその国のVPとなり、ゲーム終了時の株数*VPで勝敗が決まります。

面白いのが株の購入で、株は投資アクションに止まるか通過した時に投資タイルを保有している人のみが株を購入できます。4人プレイだと4回に1回しか株購入チャンスがありません。この株を買える時に何を買うのかの目利きが重要なゲームです。

あとこのゲームではひとつも筆頭株主になれない場合、スイス銀行となり、ロンデルで投資マス通過時、必ず止まることを強制する権利が得られます。経験者曰く、「スイス銀行は強い」との事なので、なかなか筆頭株主になりたがりません(笑)。

私は初めヨーロッパを担当するも中国とロシアに叩かれて戦線離脱気味でしたが、最大価値の中国株の筆頭に躍り出て巻き返しを図るも一歩及ばず。

悪いゲームではないですが、マルチ色の強いゲームなので、個人的には苦手ですねえ。これならスチームバロンの方が好きかな。


Age of Steam Expansion: Kansas City Interurban [BGG]

本日のメインディッシュ。カンザスシティのインターアーバン(都市間電気鉄道)がテーマの蒸気拡張です。このゲームの特徴は大きく言うと3つあります。ひとつは、アクションにロコモーティブ(リンク上げ)が無いこと。もうひとつは、前回運行したリンク数未満の運行ができないこと、そして他人の路線は利用できないことです。

このゲームの初期リンクはZEROです!

リンク上げのアクションがない代わりに運行時、発電所アクションが可能となっており、5金+運行をパスして発電所設立することで、リンクを上げることができます。発電所建設によって2リンク上がります。

従来のセリでリンクを上げられない時、運行時に1リンク上げる能力がありましたが、あれの代わりですね。5金かかるけど2リンク上がるのは魅力。但し、前回リンク数未満運行ができないというのはかなり重要で、1リンクでも少ない荷物しか運べない場合、運行自体ができないので、無闇にリンク上げることもできません。そこが悩ましい。

あとは、全ての道はカンザスに通ずということで、カンザスシティには全ての鉄道会社が接続しなければなりません。

アクションですが、ロコがない代わりにインターアーバン急行があります。これは一時的なリンク+1と、運行終了後のリンク-1計算です。つまり、現在4リンクの時に、5リンクまで運べるのと、5リンクまで運んでも、計算上は4リンクだったことにできるという優れものです。あとは、不人気アクションの代表格である、プロダクションが改良されていて、商品ディスプレイだけでなく、カンザスシティにも直接商品を置くことができます。

今回私は4番手。カンザスマップは上部が広いので、上側はみんな抑えられてしまい、競争を避けて下側に伸ばしました。都市が少なかったのですが、HAL99さんの建てた都市がまさに私の求めていた都市で、ここを接続して環状線を設立。とりあえずこれで4リンクを確保。インターアーバンが取れた時は5リンク、とれなかったら4リンクで進めました。6リンク以上にするのはリスクが高かったので、手堅く4リンクで進め、なんとか勝利できました。

リンクを下げられないのがリスクですが、負けている時は一発逆転が狙えます。また、他人の線路は利用できないことから、他人の路線を使用して荷物を奪われないのは心の安定ができて良かったです。ほとんど誰も選ばないプロダクションが改良されたので十分利用に耐えられることとなり選択肢も広がりました。最近プレイした蒸気拡張の中では、一番面白く感じました。またプレイしたいです。


Pirate Tricks [BGG]

毎ラウンド様々なお題が並び、場に出ているカードをセリで獲得していくトリテ。

場札7枚*人数列で5枚は公開、2枚が裏向きです。5枚は見えているので、良いカードかどうかはだいたい見極めができます。たとえばお題が赤の12が手札にあったら5VPとか、トリックとれたら2VPとか様々です。

これをセリで獲得していくのですが、どうもこういうタイプのゲームは苦手です。

トリテは好きなので手札なりのトリックをとるとか、目的カードを競るとかなら良いのですが、裏向きのカードがあるので読めないし、カードが見えているからそれをカウンティングするかというとそれも面倒なんですよね。

セリを加えたことでトリテの良さが半減している気がしてなりません。半面、競りゲーム好きなら良いのかなとは思います。


Colors of Paris [BGG]

パリの新進気鋭の画家となり、「バトーラヴォワール」出展に向け作品を仕上げてVPを稼ぐゲーム。

このゲーム、その名の通りゲームの芸術賞があれば、最有力候補になるのではなかろうか。

とにかくコンポーネントが素晴らしい。キャンバス立てやカラーパレットはゲームの興味をそそります。

ゲームの流れは、基本的にはワカプレで、リソース(絵具)を得て、色を合成し、キャンバスを獲得して、キャンパスに描くというのが基本的な流れになります。

但し、絵具を得るにも、絵を描くにも初期値がしょぼい。そこで必要なのが各種ゲージで、絵具ゲージを上げると、もらえるリソースが増えますし、ペンゲージを上げるとキャンバスに置ける絵具の数が増えます。

高得点のキャンパスは原色では表現できないようになっており、合成アクションを選択してカラーパレットのところで対応する色に変換します。カラーパレットといっても単なるリソース置き場なのですが、これは色の三原色に対応しているので視覚的にも見ていて楽しいです。

アクションは回転盤になっていて、選択できる人数が異なったり、そのラウンドで選択できなくなったりと変化します。ラウンド終了時、ひとりだけワーカーを残せることもあり、回転盤の動きを読んで配置するのが楽しいです。

この回転盤ですが、BUSのように回転を止めたりすることもできます。うーん、芸が細かい。

という事で、アートワークもゲームも非常に楽しいのですが、やや残念なのはキャンパスの得点構成でしょうか。原色ではなく、中間色を利用した方が得点が高いのですが、ここに費やす手間を考えると、安い得点でいいから原色のままの絵を完成しようってなりがちなんですよね。

原色の絵を無くすか、得点構成を変更して、中間色ならもっと高得点みたいにした方がより戦略性が増す気がしました。

でも、基本的なところはしっかりしているので、面白いゲームだと思います。



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