puppiさん宅ゲーム会レポート(2006/1/9)

Jenseits von Theben (テーベの東)
考古学者となり、遺跡発掘を行うゲームです。puppiさん、ブンケイさん、さとーさ
ん、私の4人プレイ。

以前、moonさんのブログで存在は知っていて気になっていたゲームです。

まずインストを聞いて、非常に優れているなあと感じたのは、手番のシステムです。

このゲームでは、遺跡発掘を行うため、それらに必要な道具やアシスタントの手配、様々な教養・知識を身につけなければならず、そのための準備活動には多くの時間を必要とします。

それで、そのための手番は、時計回りとかで順番が回っていくのではなく、時間マーカーの 一番遅い人がプレイするというシステムになっています。

つまり、ダントツに遅れている人がいる場合、そのプレイヤーは連続して何度でもプレイを行うことができます。反面、勉学にいそしんだり、移動ばかりしていると、いつまでたっても手番が回ってこないミゼラブルな結果になります。

さて、そのようにして準備が整えば、いざ発掘となります。発掘を行うには、各遺跡(エジプトやメソポタミア等)に出かけ対応する遺跡カードを引きます。カードを何枚引けるかは、知識レベルと時間によって異なります。つまり知識が豊富で時間をかければかけるほど、より多くのカードを引くことが出来ます。

しか〜し。このカードの7割はハズレです。せっかくここまで苦労して、カードを何枚引こうが、すべてスカで、適当に引いた人が全て当たりという可能性もあります。このあたりが、運ゲーと言われて評価を下げている理由かも知れません。

しかし、そもそも遺跡発掘なんてものは、理詰めで行えるものではないのでは。ゴッドハンドなどといわれるような、強運の持ち主によってなされるもの。つまりは、遺跡発掘なんてものは、結局は運という事を実に良くシミュレートした作品なのではないでしょうか。

<後日談>
このゲーム、あまりにも気に入ってしまったので、大枚はたいて購入しました。みなさん、どこかでプレイしましょう。


For Sale
puppiさん、ブンケイさん、さとーさん、私の4人プレイ。

個人的には、3回目のプレイになります。何故私にしては珍しくプレイ回数まで覚え
ているのかというと、1回目2回目と全く同じ負け方をしたため、非常に印象に残っているゲームです。何せ両方共初手に10チップ以上払わされて沈みましたから。

今回も、暗雲が。やはり一番初めに降りたくないよーという場札構成。
ただ、前回までに比べ、たった6チップで購入できたのはラッキー。

本当は相場として高いのかもしれませんが、それまでの経緯からすれば、安すぎです。この安心感も手伝って、ほぼ満足の行くカードが購入できました。

第2ROUNDは、何も考えずに安いカードから順番にプレイしていくだけ。
それもほとんどが2位以上。私が競りゲームが勝つのは久しぶりです。


Und Tschüss!
For Saleのゲームシステムは、どこかで見たことがある・・・というつながりから選
択されたゲーム。しかし、ゲーム内容は全然違いました。

For Saleと異なり、一括入札で行います。また、一番数字の小さい人が一番点数の低いカードを取るだけでなく、2番手が何ももらえないシステムになってます。
場札はプレイ人数−1なので、必ずひとり割りを食うことになっています。

一番印象に残ったのが、場札が15-15-15だった時。つまり2位にさえならなければ、何でも良く、しゃがむも良し、突っ張るも良しという状況。

こういう時はローカードを出した方が絶対得だというのに、何気なく出したハイカー
ドが死を招きました。仕方なく、puppiさんと競り合うハメになり、競ってハイカードを吐き出させられた挙句にもらいはZEROという、ゲームデザイナーの術中にまんまとはまってしまいました。

ゲームはボロボロでしたが、なかなか面白かったです。


Finger Weg von Mona Lisa
私の持ち込みゲーム第一弾。

パッケージがコミカルで気に入ったため購入しました。スコットランドヤード風ゲー
ムというのも魅力です。私はビジネスゲーム好きというイメージがあると思うのですが、パズル系、レース系も結構あり、それとこの推理系も好きなジャンルです。

反面、競り系、キャラクター系、ファンタジー系、交渉系は少ないですねえ。

これは、ルーブル美術館に忍び込んだ泥棒が警備員の目をかいくぐって金庫からモナリザを盗み出すゲームです。

泥棒はペアで盗みを行う設定になっており、2人までが泥棒、残りが警備員に扮します。

泥棒はメインボード上では移動せず、サブボード上で隠密活動を行います。
警備員と同じ部屋か廊下にいる場合、姿をあらわさなければなりません。

警備員は泥棒の姿が見えている時にしか捕まえる事ができません。

つまり、ある警備員が移動して、泥棒を発見し、別の警備員が捕まえるというコンビネーションを使わない限り、捕まえる事が出来ません。
もちろん、泥棒が警備員のいる場所で移動を終え、警備員が捕まえるという可能性もありますが、そんな間抜けな泥棒はまずいないでしょう。

しかも、泥棒は警備員よりも足が速いので、なかなか囲い込む事も難しい。

今回は、佐藤ペアの泥棒に、ブンケイ警備隊長の指揮で私と、ときわさん夫妻が迎え撃ちます。

二兎を追う者は一兔をも得ずの格言で、puppiさんを切り捨て、さとーさん一本に絞って、包囲網を敷きます。しかし、なかなかシッポを出しません。そうこうするうちに、次々と金庫が破られ、敗色濃厚に。

ただ、泥棒は美術館から脱出しなければならず、出口付近で守り最後の捕獲作戦にでます。

私は、監視カメラを使って、さとーさんの姿を捉え、50%の確率で逮捕できるところまでようやく追いつめました。あとは、私が移動してブンケイさんが逮捕するか、ブンケイさんが移動して私が逮捕するかのどちらかです。

位置関係で、ブンケイさんが逮捕できる場所が1箇所しかないため、確率論でブンケイさんに移動してもらったのですが、なんと、その一箇所しかない細い確率のところにさとーさんが潜んでいたのでした。

BGGのレビューを見ていると、いったいどうやって泥棒を捕まえたらいいんだいなんて意見が出ていて、かなり泥棒有利なようです。
でも、そんな勝ち負けよりも、パーティゲームに見られるようなプレイ中の会話が非常に楽しかったです。

これは充分リプレイに耐えうるゲームで、我が家の一軍入りできるゲームだと思います。


Mood
ブンケイさんの持ち込みゲーム。
オリジナルではなく、日本語版に自作した作品だそうです。

事前に準備されたセリフカードの内容を手札からランダムに選択した場に並べられた9つの”副詞”の番号に対応するカードの気持ちをこめて話します。

例えば「1:狂おしく」「2:無表情に」「3:激しく」「4:呆然と」・・・などと場にカードが並べられていて、引いたカードが4なら、山札から引いたセリフカードを「呆然と」朗読します。

他のプレイヤーに「呆然と」と思わせるようにしゃべることが出来れば高得点になり
ます。似たような意味のカードがいろいろあるので、どうやってその意図を汲んでもらえるかの演技力が重要となります。

但し、身振り手振りはできず、あくまでしゃべり方で表現しなければいけないため、
結構難しい。

山札はアニメ系と普通系の2種類があり、好きな山札から取ることが出来ます。私はアニメに関しては全くの門外漢なので、普通の山から取りました(世代的に知っているであろう、ガンダムや宇宙戦艦ヤマトは、見たことも無いし興味もなかった)。

パーティ系ゲームなので、盛り上がるのは当然なのですが、同好の人同士でやると、さらに楽しい展開になりそうです。


Ronda Magica
私の持ち込みゲーム第二弾。昔のコスモスの作品で、この会社のゲームとしては、Black Vienna,Janus,Maritimなどを所有していて、どれも秀作揃いです。

コンポーネントがきれいなので、それに惹かれて購入しました。

ボード上に並べられた円錐駒を移動させ、この駒の組み合わせを手札の6角形のパターンと合致させ、いち早く5枚揃えた人が勝ちになるゲームです(魔女たちの踊りを表しているようです)。

自分の手番では、任意の駒を隣接する場所にしか移動させる事ができません。当然、次の手番が回ってくるまでボード上はどんどん変化していきますから、パターンをそろえるのは至難の業です。

但し、各プレイヤーに配られたマジックカウンターを使えば、駒を好きな場所にワー
プさせたり、駒の位置を入れ替えたり出来ます。

他人の手番に偶然、自分のパターンと合致すれば、それでも公開することができま
す。このあたりのシステムはエクスペディッションを思わせますが、そんな偶然は組み合わせはほとんど稀で人和(レンホー)を上がるようなものですね。

あと、他人の手番に割り込んで自分の手番を行うこともできますが、この場合はカウンターを2つ消費しなければなりません。

手番を一度しゃがめば、カウンターを補充することができます。

正直そろえるのがかなり難しく、ついつい長考しがち。またカードの向きは任意なので、パターン認識が苦手な私はカードをくるくる回転させてプレイしてました。自力でそろえるのは困難な事から、皆、カウンターを使用しまくってました。

今回6人プレイだったので、結構時間がかかってしまいました。6人でやるときは、勝利枚数を減らすとか、カウンターで手札改善できるとかのオプションを用意したほうが良いかも知れません。

ときわさんの奥さんも、楽しんおられたようで、誰もが楽しめる良い作品だと思います。


Flaschenteufel
今回は、デジカメのスマートメディアを入れ忘れるという失態を演じ、puppiさんに写真をお借りしております。この写真はBGGを借用してます。

複数スートがありながら、同ランクのカードが存在しない風変わりなトリックテイキ
ングゲームです。

このゲームでは、壺の購入がテーマになっています。

1〜37の数字があり、壺の価格は最初は19です。この価格よりも低い値段で、かつ19に一番近い人がトリックをとります。次は、その落札した価格が基準値になります。つまり、だんだん価格が下がっていきます。全員が基準値よりも大きい場合、一番大きい数字を出した人がトリックをとります。

基準価格以下でトリックをとった人には、壺が手渡されます。

ゲーム終了時、一番得点の高い人が勝ちになるのですが、壺を購入した人は、無条件負けになります!

序盤は壺を購入しないとトリックが取れないため、ある程度までは手許に壺を置いておく必要がありますが、最後は売り抜けなければなりません!

この感覚が素晴らしい!

とても面白かったので、2ゲーム行いました。もっとプレイしたかったゲームですね。購入したいです。


Lucca Città
さとーさんが帰宅されたため、ここから5人プレイ。この写真もBGG借用。

城壁や娯楽施設を建築し、開店パーティーを行って一族の名声と栄光を高める事で得点を稼ぐカードゲームです。

各プレイヤーは3枚ずつ場に並べられた建築カードを取り、自分の場に置いていきます。同色が3枚揃うと建築完成。そして、任意でパーティを開催できます。

各カードには窓が0〜3個描かれていて、建築完成時は、この窓の個数がポイントになります。またパーティ開催時は、他人の建築中の同色のカード1枚につき1点、建築完成した建物は一律2点獲得できます。

但し、既にパーティ済みの建物からの得点はありませんので、他人がパーティを開く前でかつ、みんなが建設中の時にパーティを開くことで高得点が獲得できます。

あとはゲーム終了時に城壁ボーナスが入ります。城壁で山札から取ったカードを建設するかわりに城壁として裏向きに置きます。

建設が終わっている建物の個数*城壁が得点です。

但し、城壁は建設中の建物に書かれている紋章/2までしか建てることが出来ません。塔は、制限にカウントせず建てられます。紋章は、結構重要で、各プレイヤーが行う手番の順位も兼ねています。私は城壁ボーナスを甘く見ていて、最後で捲くられてしまいました。

最終ボーナスを考えると、どれかに偏った作戦は非効率なのがわかります。今回勝利した人のボーナスは3(建築)*5(城壁)でした。

窓の多いものは紋章が少なく、窓の少ないものは紋章が多いようになってます。ですので、紋章用にするのか、建築用にするのか、はたまたある程度色を絞り、城壁にするのか等、意思のあるプレイをする必要があります。それなのに、刹那的にプレイしてしまい、沈んでしまいました。

まぁ、そんなに深刻に考える必要は無いと思いますけどね。結構、上級者向けのカードゲームだと思います。



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