尼亭ゲーム会レポート(2005/12/30) 第30号

North Sea Oil
ミッシーみしまさんの持ち込みゲームです。みしまさん、danzigさん、babu-さん、私の4人プレイ。

オイルゲームはみしまさんの得意ジャンルで、私も注目していたイギリスのゲームです。 このゲームは、北海油田で試掘してオイルを掘り当てたら油井を購入し石油を汲み出し売却して儲けるという、オイルゲームで考えられるエッセンスが皆入っています。

面白いのが、政策カードの存在。そのターンの活動に対して、所得税の税率や利息が決まります。 カードをめくるまでは何が起こるかわからないのですが、カードの背には政権を取る政党名が書かれています。

つまり、保守か革新か社会主義系かとかによって、どういう事態が起こりうるかが大まかに把握できるようになっています。 これは、天候カードも同様で、季節だけが決まっていて、どんな天候になるかが大まかに予想できます。 こういうシステムは非常に素晴らしいですね。

1974年のゲームとは到底思えません。 ただ、問題が油田の発掘権獲得のプロセスです。 発掘するためには、試掘を行い、石油を掘り当てる必要があります。

石油が出るかどうかと、どの位の産出量があるか・価値はいくらかは、カードに書かれていて、これは手番プレイヤー のみが見る事が出来ます。 カードは石油の産出される地形によっても異なるのですが、0か150000〜2000000の価値があります。

つまりですねー、0,150000〜2000000の価値のカードをみずてんでどこまで競れますか? という意志決定を迫られる訳です。 これって結構辛いですよ。もちろん、手番は均等に回ってくる訳ですから、条件は平等なのですが、 政策カードや天候カードが運の要素をうまく排除したルールなのに、競りがあまりに運否天賦なのは残念です。

私は損益分岐点を越えられず、途中で投了。danzigさんの判定勝利となりました。

各カードの内訳が書かれたチャート表があったのでプレイアビリティがかなり向上しましたし、競りのところを工夫すれば、かなりいけるのではないでしょうか?


Die Dolmengötter
お手軽な卑弥呼系の新作。時間調整にMIZさん、danzigさんと、3人プレイです。

私以外が初プレイという事もあり、軽くインストして始めました。

3回やると、だいたい勘はつかめますね。

イコライズでも何でも良いので決算に絡む事が重要。とにかくドルメンを置く事。そして、移動できずに飛行する事態になるのも問題あり。一手犠牲にするのはかなり厳しい。

反面、今回も私は行いませんでしたが、ストーンを置かない選択肢はもっと活用すべきだと思いました。何せ、たかがペナルティは1点ですからね。相手の一手を潰すと考えたら安いものかも知れません。

もう少しプレイを重ねて、近代ドルメンを特濃メンツでやってみたいと思います。

今回はあっさり終わりました。インストも含めて30分。やはり3人プレイは少し物足りない感じです。

ただ、これだけ手軽いのに、れっきとした決算系ゲームなので、ステーキを少量食べるような感覚でオススメです。


Janus
Maritimと同じ会社(Franckh)から出ているゲームで、Maritimと同じようにコンポーネントに惚れて購入しました。

これは、ボード上にランダムに並べられたタイルを除去していくゲームです。
タイルは4枚単位16組から構成され、各組の最後のタイルが除去された時、その人にその組のポイントが入ります。

タイルには、数字と移動方向が描かれています。数字は移動距離を表します。
移動した後、もといた場所のタイルを除去します。

タイトルにもなっているJanusは、二つの顔が反対側を向いたように描かれている特殊タイルです。このタイルを除去すると、以後その色のタイルで移動を終了する度、連続移動できます。

4色取れば、タイルが残っている限り、移動し続ける事が出来、当然ラストタイルを除去できる可能性も増えるため、非常に有利になります。

序盤はJanusタイルを求め、終盤は得点を求めて彷徨うのがとても悩ましく、非常に面白いゲームに仕上がっています。

思いの外、姉御に好評だったのは収穫でした。ここの会社のゲームは姉御に合うようですね。

コンポーネントが非常にシンプルですので、別のルールで代用もできそうです。早速局後に、こんなルールでいけるのではないかと議論が進んでました。感想戦のできるゲームは良質ゲームの共通点でもあります。

他人のいるマスに入った時、その人にコインをはらわなければならないのですが、これを逆にして、そこにいる人からコインを獲得できるにするだけで、全然違う展開になる気がします。

いずれにしても高評価だったので、また別のゲーム会にも持ち込んでみたいと思います。


詠み人知らず
今回は年末最後の尼亭という事で、レギュラー全員が勢揃いです。
(bone5さん、みしまさん、Danzigさん、MIZさん、姉御、おとまるさん、TTBさん、babu-さん、私)

最後の全体ゲームとして、最近話題のこのゲームが選択されました。

前回は大人数だった事もあり、1人=1枚で行いましたが、今回は正式ルールで1人=2枚です。9人ですので、18句できました。

SGCで行った時は、たりらりぷとか、ぬばばばあとか、意味不明の言葉が多かったのですが、 今回は初プレイが多かったにもかかわらず、かなり洗練されていました。尼亭のレベルの高さがこういうところで実感できます。

近々、非ボードゲーマーと新年会があるので、その時このゲーム披露したいと思ってます。フラッシュと並ぶ、いやフラッシュを凌ぐパーティゲームの傑作ですね。



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