SGCゲームレポート(2005/12/18)

Quantum Jump
atogコレクションの中の蔵出しゲーム。
辞書で調べると、Quantum Jumpとは「量子飛躍」。何のことだかさっぱりわかりませんねー。私には、HDDメーカーの名前かと思ってしまいます。

基本的にはすごろくゲームですが、ある特定のマスに止まった上でかつ、全プレイヤーのふりだしにいる駒とボード上に出ているの駒の両方の数が同じになったら勝ちになるゲームです。

これは、分子だか量子だかわからんのですが、突然の次元的飛躍をひきおこす、自然の事象をシミュレートしているようです。

他人のいるマスに止まることで、相手を振り出しに戻したりして、ボードの駒数を調整しつつ、ゴールを目指します。特にゴールのマス近辺には、勝利条件を満たすべく、複数プレイヤーの駒が列をなしている風景は異様です。

オリジナルルールだと、勝つよりも負けないプレーに徹するとゲームが長期化するため、勝利条件を緩和してプレイし、かなり白熱した終盤戦が展開されました。
ダイスで6が出ると、6を出しつづける限り何度でもプレイできるため、一気の逆転が準備されているのも好感できます。

最後は6を出しつづけて準備していたダイスをほぼ全て使い切ったkeiさんにまくられてしまいましたが、なかなか味わいのあるゲームでした。


Die Dolmengötter(ドルメンの神々)
地味〜な箱と地味〜なコンポーネント。およそ2005年製とは思えず、私が準備した他の1980年代のゲームと妙に調和しているゲームです。

ゲームは卑弥呼オーストラリア風。ボード上の各マスがstone circle(先史時代の部族の遺跡)という単位で形成され、この遺跡が全て石で埋まった時に決算となります。決算になった時は、その遺跡内にドルメンと呼ばれる石碑(?)を置いた人が得点になります。

この得点の一番多い人が勝ちです。

各プレイヤーは手番にゲーム開始時に配置した自分のドルイド(カルカソンヌ駒)を移動させます。移動は隣接するマスのみ。移動したら元いた場所に石を置きます。

このゲームでは、マジョリティとイコライズ状態になった時、ドルメンを置く事が出来ます。

まずマジョリティですが、遺跡内で自分の石が他の全ての駒よりも多く置いた時で、単独で無い時。
イコライズは誰かがドルメンを既に置いている遺跡内で、石を置いた結果、一番多く石を置いている人と同数になった時。
これは相対的なものなので、同じ遺跡内では何度もマジョリティやイコライズが発生することになり、その都度ドルメンが積み上げられます。

マジョリティの時は一番上に積みますが、イコライズは一番下に積みます。

決算では、一番上に配置されたドルメンが一番高得点になります。
ドルメンには1〜4の数字がかかれていて、各プレイヤーは他人に知られぬよう、自分のドルメンを配置します。

要は、一番上に高得点のドルメンを配置できれば良いのですが、自分が置いた後、他人にマジョリティを取られると下段に追いやられるし、さりとて単独ではドルメンを置けないので、ある程度の賑わいのある場所でなければ得点にならないのも重要なポイントです。
また、仮にマジョリティをとっていても、誰かにイコライズしてもらわないと再度置く事が出来ないのも重要なポイントです。

このゲームでもうひとつ重要なことは、石を置くのは強制ではないという事です。
移動後、敵を利すると思われる時は、1点支払えば、石を置かなくても構いません。但し、-1点になります。

今回、皆初プレイという事もあり、このルールを使用する事は無かったのですが、きっと重要なんだと思います。

このゲーム見た目以上に移動方法とかにも注意を払う必要があり、かなり頭を使います。

私は最近、自分の所有している昔のゲームをプレイする事が多いせいか、20年という時代の流れはこれだけゲームを進化させたのかと思わずに入られない感銘を受けましたね。

プレイ時間も40分位なので、ちょっとプレイするにも良いし、一軍入り確定ゲームです。


Balmy Baloonists
気球による世界一周レースがテーマのゲームです。

前回プレイ時、ややルールに不明瞭なところがあったので、それを補正してのプレイとなりました。

プレイした結果、かなりシビアになりました。もしこのゲームの世界選手権があったなら、リタイア続出なのではないでしょうか?

ルール説明の段階で、かなりシビアな事が確認できたため、緊急着陸回避オプションルールを入れて緩和しました。

それでもかなりきつく、大外・大内は怖くて通れません。ただ、皆恨みを買いたくないせいか、メンツの割にかなり平和な展開でした。

でも、ゴール時は多くのプレイヤーがチップを使い切る寸前だったので、バランスはとれているのだと思います。

今回6人プレイなのでかなり時間がかかってしまいました。

このゲームの特徴はレースゲームなのに、自分の力では高度を替えるかコース変更するかしかできない事。

風を利用してのみ進むことができます。よって風を読み、いかに良い位置どりをするかが重要なゲームです。
この、進むのは全て風まかせというコンセプトが最高ですね。良いゲームだと思います。


Delphi
最近ゲーマーの間で話題沸騰のdelphiをプレイしてみました。

各プレイヤーがいっせいに手札から1枚カードをプレイしていき、一番小さい数字を出した人がカードを出しつづけなければなりません。
途中で降りる事もできます。一番最後まで残った人が高得点になります。

基本的には出した数字を足していくだけなのですが、カードの中には二乗カードや掛け算カード等もあります。

全部で9Round勝負なのですが、3round毎に手札の補充があります。
Roundが進むにつれ、高得点になるため、序盤しゃがんで終盤の末脚一気に賭けるのは有力な作戦ですが、凶悪な特殊カード(全員手札2枚にする)が出たりすると、とんでもない事態になるため、見極めが難しい。

keiさんのインストでプレイしましたが、ゲーマーが皆はまる理由がわかった気がします。レプリカ作成者まで出る事態で、ここまで人気化すると、私には買えないなぁとなってしまいますが、定番名作ゲームといってよいでしょう。


詠み人知らず(超リレー川柳でポン)
これも巷で話題のゲームです。ゲーム回終了後の忘年会で、私がこのゲームやりたいんですよーといったらYOKさんが同調してくれて、開催されました(in笑笑)。

このゲームは五七五の川柳を作っていくゲームです。人数分の紙を用意し、毎回各プレイヤーに1枚ランダムで配り、一文字ずつ記入していきます。

そうして出来上がった川柳を鑑賞し、楽しむという、日本独特の、というか日本でしか楽しめないゲームでしょう。

今回、選考の結果見事一位になった川柳はこれです。
「まぐろさし ゆけむりた〜ら たりらり

正直、なにこれって感じ(笑)。これで一位って、他はどんなのよ。そもそも「ぷ」って何? 一票も入らなかった川柳はどんなの? と思われるのではないでしょうか。

今回初プレイの人が多かったのですが、かなり好評でした。
先日mixiで投票のあった、ボードゲーム100選にも選ばれるだけのことはあります。

紙と鉛筆があればプレイできるので、宴会等でも楽しめるゲームですし、ゲーマー以外に紹介できる素晴らしいパーティゲームだと思います。



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