関JAGAゲームレポート(2004/11/06)

Acquire
関JAGAに到着すると、久々に神谷さんに出会う。なんかすごく懐かしい気がします。bone5さんとも、1週間会っていないだけで、すごく久しぶりな気がするのは、ちょっとおかしいのですかね。

神谷さんとは、とりあえず中日の話でもしようとおもっていたら、知らず知らずのうちにアクワイアが開始。そこに、こらえきれずに関JAGAスタッフの吉川さんも加わり、服部さんも交えての4人プレイ。

写真は序盤戦。私はフェス筆頭で、ラグザー2着です。自力で潰せるタイルがないので、アメリスにすり寄っていったら吉川さんが見事にラグザーを潰しました。ここまでは予定通り。

ここで間違えたのが、その後フェスとコンチが6件ずつになった時です。私はフェスは筆頭ですが、コンチは2着タイ。フェスを潰せば、資金は入りますが、コンチ2着。コンチを潰せば資金はショボいですが、フェスの41件オーバーが見えてくる。

で、私はこの選択をしたのですが、これが大悪手。資金不足はともかく、同じく資金繰りにあえいでいた神谷さんに資金が入ったのがまずかった。

観戦していた、あゆかわさんの指摘どおり、フェスを潰してコンチは2着に甘んじて、アメリカの2着取りを行うべきでした。

まだまだ甘いですなぁ。

Garden Competition
カナダのbone5と名高い、ゲームデザイナーKen Stevens氏が設立したToccata Gamesの新作。といっても、今のところ、2作品しかないのですけどね。

今日は、本家bone5さんに同じ創作ゲーマーとしての立場から批評してもらおうと、プレイに参加してもらいました。

このゲームはたまたまgeekのGeekLists!を閲覧していて、ひっかかってきたゲームです。評価数が少ないものの、写真から見る雰囲気が気になって購入しました。

このゲームは、各プレイヤーが来るべき品評会に向けて自分の庭に高得点の花を植えていくゲームです。コンポーネントを一瞥し、「作りが甘いのぅ」とはbone5氏の弁。普通の人には言えない発言です。 確かに、角が切れていたり、切ったらいけないところに切れ目が入ったりと、雑なところもありますが、私はそういう大雑把なところは大目に見て、ハンドメイドなところに魅力を感じます。

各プレイヤーの間に互いで共有できるカードを置くのは、bone5氏の意欲作、卑弥呼のルールそっくり。思わずbone5氏の頬も緩みます。 どの花が高得点なのかは、審判カードで決まります。自分で見ることができるのは、11枚中3枚で、後はお金を出して内容確認するか、他人がプレイしたタイルから判断するしかありません。

ですので、コバンザメ作戦が非常に有力です。ただ、行き過ぎたコバンザメも問題で、今回、ミッシーやいわたさんの置いたタイルにはみずてんのものがあり、結構デマ情報に惑わされていたようです。このゲームでも近代は重要な要素なのでしょうか。

ゲーム終盤になると、今まで安価で購入できていた花の種が鉢植えに代わり、価格も高騰します。ゲームが終わりにくるにつれ、審判カードが明らかになり、高得点の花が何か判明しますので、非常に理に適ったルールといえます。

また、この時期から雑草に悩まされるようになります。初めは少ない雑草も、倍々ゲームで増殖していきますので、雑草対策で、ほとんど無用と思われたMulchを購入する羽目になるのも面白いルールです。

あと、このゲームで重要なのが、ご挨拶です。挨拶という行為をプレイのアクションに入れるのはあまり聞いたことがありません。プレイヤーは隣人に挨拶をして顔見知りになり、その人の家の手伝い(ベビーシッターや芝刈り)をする事で収入を得ます。お金の代わりに雑草むしりをしたり、無償で働く事で「善行」を積み、好感度を上げる事で、隣人から花をお裾分けしてもらう事ができます。

まあ、このように雑草対策をしながら、高得点の花を購入したり譲り受けたりしながら、自分の庭を充実させて行き、最終12ターンを終わっていよいよ全ての審判カードを公開して得点計算。この時点でだけが勝っているかわからないので、ドキドキ感があります。

私は基本的に自分のまわりの高得点カードを確実に取っていったのが功を奏したようで、からくも勝ちきることができました。

今回は、初プレイという事もあったのですが途中、お金や雑草が枯れる場面があり、その時の対処法で少しモメました。私が誤訳しているのかは不明ですが、制作者に確認の上、再戦したいと思います。The Patrons of Veniceと比べると、若干劣るかも知れませんが、良いゲームだと思います。


The Patrons of Venice
これも、同じくToccata Gamesの作品。前回プレイした時に、かなり高評価だったので、リプレイとなりました。

カタンとプエルトリコを足したようなゲームかなと思っていたのですが、bone5さん曰く、Keythedralの雰囲気も持っているのだとか。

前回の教訓で、いきなりのClothとCanvusは資金繰りに苦しくなるものの、ポイントには非常に有利なので、これを活かすのか、それとも高額な贅沢品で行くのかは非常になやましいところです。

今回は5人プレイという事もあり、ビジネスタイルの枯渇が早くなりました。ゲーム性は5人の方が遙かに良いですね。4人でも十分面白いですが、5人の方が更に良いです。

2回プレイして見て感じた事は、やはり強力なのがStatue。得点が倍になるので、Cloth/Canvus+Statueのコンボは、やはり脅威。誰も特化する人がいなかったので、それ程でもなかったですけどね。Cloth/Canvusでも、ボーナスでMAX2点はいるので、これを繰り返せば、資金繰りはなんとかなりそう。

後、なかなか選択されないのがReserve。やはり1アクション消費して予約するのが、なんとなくもったいない気が。他人に資金を渡すのも癪ですし。マーケットから購入するのも手ですが、人気原料はなかなか市場に出回らないため、これを行って生産材を確実に確保していくのも重要だと思います。プレイされていくにつれ、選択される確率も高まるのではないでしょうか?

私は、ゴンドラから入りました。手札と船荷の状況から、これが丁度よかったのです。序盤は結構これで回転できたのですが、原材料を3種類集めるのは、やはりきつい。途中Hempを入手してからは、両面作戦でCanvusビジネスを開始。待ちを広げておかないと、他人がProduceを選択した時に何もできないので、他人のアクションを常にうまく利用できるようにしておきたいところです。

戸田川さん有利にゲームは進んでいましたが11Pのところで足踏み。私は9Pでしたが、Statueを建てると一気に勝利へ。8G貯めればStatueが買えるので、全ての原材料を売り払い、自分の手番が来るのを待ちます。

私が建設するまでに、生産等のイベントで、ポイントを稼がれたら負けという状況でしたが、なんとか振り切ることができました。Statueを別なところに建設してブロックされるのを恐れていましたが、あいにく皆が資金不足で、なんとか勝つことが出来ました。

最後は、ほとんどだんごレースで接戦でした。差が付きにくい展開で、皆に勝つチャンスがあり、非常に緊迫した良いゲームでした。定番ゲームの仲間入りするかも知れませんね。

まあ、個人的に気に入っているゲームですし、Toccata Gamesには今後も頑張って欲しいという思いも込めて若干甘めの評価かも知れませんが、今年に出たゲームの割には、ほとんど無名に近い存在みたいですし、今後もこういう隠れた作品を発掘できれば良いなと思っています。


Black Vienna
Clueに似た推理ゲームです。Geekの高評価につられて衝動買いしたゲームです。

Clueに比べると冗長感が無く、大人のゲームに仕上がっています。特に自分だけにしか知らない情報というのは手札しかないため、これを手掛かりにいかに情報を絞るかが重要になってきます。

このゲームは時計回りに手番が回ってくるのではなく、指名されたプレイヤーが次の手番を行うため、手札を丸裸にされた人は辛い展開になります。今回はいわたさんがそうなりました。

一度情報を書き間違えたりすると、破綻してしまうので注意が必要です。

今回ほとんどのプレイヤーが2枚までは確定し、あと1枚という状況になり、鍵を握る、るーしんさんに注目が集まります。

だいたいこういう時には、その人はもっているもの(だって、もし自分が持っていなければ、宣言している訳ですから)。

とはいえ、確認はしておきたい。まあ、スコットランドヤードで目の前のマスも潰しておきたい心理に似ています。

私も手札が丸裸になっていたので、自分が推理できる可能性は低かったわけですから、冒険してもよかったのかも知れません(結局、やっていたも失敗していたんですけどね)。結局井上さんが見事推理に成功して勝利しました。

推理ゲームってなかなかプレイできる機会がないのですけど、私はこのゲームもお気に入りなので、またどこかでプレイしたいです。



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