鉄分補給の会(2020/01/18)

Irish Gauge [BGG]

新年最初の鉄分補給会は大雨のスタート。川崎はいつも雨(by ASKA)。HAL99さん、やざわさん、しのさん、私の4人。

Winsomeの同名作品のリメイク。Iron Rail seriesの第一弾です。各プレイヤーは手番に以下のいずれかのアクションを行います。

・線路を引く
・株を競りに出す
・都市化
・株の配当

£20でゲーム開始。一番初めは初期セリがあり、順番に各社の株がセリにかけられます。

会社は5社しかなく、株も2〜4枚と非常に少ないです。例えば Great Southern社ですと、4枚で£4,£9,£14,£18。Belfast社ですと、2枚で£8,£13と枚数も株価もバラバラになってます。セリは各社一番安い株から売りに出されます。先に購入すればするほど株価は安いですが、もらえる配当に違いはありません。但し、資産価値に購入時定価は保証されています。

線路の敷設はポイント制。各ターン3pまで消費して敷設できます。平地は1pですが、他社がいると1.5p。山岳は2pで先着1名です。3大都市に接続すると、株主に特別配当(£12比例配分)があります。

配当というのが変わっていて、袋から3つのキューブを取り出します。そのキューブの色に対応した都市間を接続している会社にのみ配当があります。

配当額は対象会社の全路線で対応する色の都市が£4、都市化されてない町は£2で株主に比例配分されます。

自社路線に対応する色が無いと、都市収益が無かったり、配当権利を失う可能性があるため、都市化を行う必要があります。

都市化は袋から任意のキューブをとり、町に配置します。ゲームは袋のキューブがなくなった時に終了となります。キューブは24個(たぶん)で、都市化のキューブも併用のため、最大で8回配当したら終わりになります。

今回私は、初期のセリで2株のBelfast社が取れました。なので、とりあえず、ここを起点に目の前の町に向かいました。次の目標は3大都市接続ボーナスの獲得。会社の線路は有限なので、寄り道している余裕はありません。

因みにこのボーナスは、株主で比例配分されるので、私しか持ってないうちにボーナス独占したいという意味もあります。これに気付いたhal99さんが配当実施。資金を蓄えたので、私は急いで接続。なんとか間に合いました。

この辺りで、みんなの懐もかなり潤って来たので、株の価格も高騰します。私が黄色株を£15位のプレミアで購入しましたが、袋を見ると、あと3回位しか配当の機会がない事が判明。直近配当アクションをやってない人に気づかれないよう、以降は適当に競り上げて逃げ。

確実が配当アクション実施して事実に気づいて程なく終了。£5差でhal99さんを交わして勝利。

勝因は3都市ボーナスが独占で取れたことと、私の初めに購入したBelfast社が2株会社だったことですね。このゲーム配当は株主で比例配分されるので、株数は少ない方が良いです。hal99さんと持ち持ちになりましたが、他よりも希薄化が少なく、お互い高配当を享受できたのは、まさに僥倖。

1時間くらいで終わりますし、手軽にプレイできる鉄道ゲームという意味では悪くないと思います。


Geometric Art [BGG]

△〇〜などのマークの書かれたダイスを振り、指定されたお題を出たダイス目で各自が絵をかいて当てていくパーティ系お絵描き系ゲーム。

今までにもいろんなお絵描きゲームがありましたが、ダイスで指定された図形だけを使用して絵を描いていくというあたりがこのゲームの特徴ではないでしょうか。

基本的に絵が苦手なので、お絵描き系ゲームは避けるのですが、こういった縛りがあるのは、言い訳ができて良いですね(笑)。

私は人物のお題で、〇と〜を合体させた「Q」を描きました。さてみなさん、これが誰を意味しているのか分かるでしょうか。結果的に誰も分かりませんでした。そんなんわかるかと酷評の嵐だったのですが、誰かわかる人(というか感性が同じ人)いるでしょうか? ※正解は、一番下です。

という事で、珍回答/名回答の連発で思っていた以上に盛り上がりました。対戦型だけでなく協力ゲームもあります。この手のゲームが好きな人には良いのではないでしょうか。


Bruxelles1897 [BGG]

もとのBruxelles 1893のカードゲーム版。今回プレイしたのは、カードゲーム版専用のボード(笑)。本体価格よりも高いという贅沢な一品です。

オリジナルをプレイしたことが無いので、オリジナルとの比較は割愛しますが、総じてかなり簡素化されているようです。それも面白さを損なわない感じでの改良になっている模様。たとえるなら、RftGに対するJump Driveのようなものでしょうか。

で、ゲームの流れですが、各自が手札からカードをプレイしてボードに配置して、全て埋まったら決算というオーソドックスなシステムになっているのですが、カードプレイ時、その場所に既に置かれているカードを取って、その効果が発動するというアクションを備えているのと、カードを出す時のコストは任意というか、手札カードが両面に金額が書いてあり、その範囲で自由に設定できます。カード能力は同じなのですが、各列のマジョリティ計算時に影響を及ぼします。

マジョリティには列マジョリティともうひとつ紋章マジョリティがあります。これはなかなか洒落てまして、カードの四隅に紋章マークが描かれていて、これが組み合わって紋章ができる場所、つまり2x2カードの組み合わせごとにマジョリティ計算します。この紋章マジョリティは、対象カードの枚数のみ比べるのでコストは関係ありません。

列マジョリティをとると、各種LVが上げられます。LVには3種類あり:

・建築LV(建物建築時の基礎点UP)
・貴族LV(貴族アクション実施時の発動数)
・名誉LV(紋章マジョリティの基礎点)

があります。

私は、どう進めてよいのかさっぱりわからなかったので、貴族特化にしてみました。貴族をどんどん雇い、貴族LV上げて、毎回カクカクっと効果発動するぜーと意気込んでみたものの、いろいろと問題点が・・・

あれっ、LV上げても貴族自体にVPはないのね。
あれっ、LV上げても結局個々の貴族自体の発動は1回だけなのね。Install Energyはないんかい。
あれっ、貴族アクションは盤外なので、マジョリティに絡めないよね
いっぱい雇ったのは良いけど、最終ラウンド10金必要やん
苦労してLV上げたところで4Rしかないんでしょ
LV上げアクションする位なら、列マジョリティ頑張った方が良くね?

そう、この最後の行に尽きます。列マジョリティを頑張る=紋章マジョリティも優位になるので、LV上げでは名誉LVに特化してマジョリティ頑張るのが一番です。単に私のゲーム回しが悪かっただけだと思うのですが、貴族の悪い点ばかりが目立ってしまい、まったく良いところなく完敗。

もちろん、貴族戦略というのはあるかと思うのですが、難しいです。。

初心者は素直に名誉LVとマジョリティに頑張った方が得策かと思います。好みの問題だとは思うのですが、似たようなマジョリティ系ゲームだと個人的にはハンザの女王の方が好みです。


The Crew: The Quest for Planet Nine [BGG]

協力型のトリテといえば、Domiさん創作のカムレッドが思いつきますが、これも同じジャンルに属するゲームです。非常に評判が高いので気になっていた作品。

このゲームでは、シナリオタイプになっていて、徐々に難しいミッションをクリアする仕組みです。初めは、「山から引いたカード2枚を所定の人が取れば勝ち」などの単純なものからスタート。

とはいえ、各プレイヤーがどんな手札なのかは全くわからないので、伝達手段が必要で、それがradio chipになります。各プレイヤーに1枚ずつ用意されており、ラウンドに1回、使用することができます。使い方は手札からカードを1枚"公開用手札"として晒し、そこにradio chipを置きます。チップの置き場所によって意味が異なり、カードの上/下に置けば、そのカードが手札の中で一番のハイ/ローカードであることを表します。カードの中央に置けば、それが手札で唯一のカードであることを表します。

これを使用する事で、事故って取らされることを防いだり、ここで打てばトリックとれるから等の情報を伝えることができます。

ラウンド(難易度)が進むと、誰かが病気になって通信自体ができなかったり、とるべきトリックの順番や目的カード数が増えたりして難易度が上がってきます。

シナリオベースでありながら、あくまでもトリックテイキングなので、他のシナリオゲームとは異なり、一度やったからもう終わりという事もありません。

今回はLV11位でジ・エンドになってしまいましたが、人気になるのも納得のゲームですね。これはまたプレイしたいです。


やざわさんの創作紙ペン [BGG]

まだタイトルは決まっていないようですが、創作の紙ペンゲーム。

通所の紙ペンゲームは、お題のようなカードが順番に登場して、それを自分のボードに配置していくタイプのゲームが多いですが、これは各プレイヤーが3x3のカードに好きなリソース(または収穫)3つ記載して一斉に公開。各自好きなカードを取って自分の土地に書いていきます。この時自分の書いたカードを取ることもできます。他人のカードを取る、もしくは他人に取られるとボーナスが入る仕組みになっています。

プレイヤーの目的はリソースを貯めて建物を建設してVPを稼くことです。このゲームの面白いのは、自分の土地に書いたものは、書く行為自体がリソース獲得ではなく、それを収穫する事で初めてリソースとして使用できることです。

収穫は3x3のカードに収穫マークを記載する事で収穫することができます。当然、3x3のどのマスを収穫するかは、各自の地形にもよるので、うまく適合しなければなりません。「2つはリソースで1つは収穫にしよう」とか、みんなそろそろ収穫したいはずだから「右1列全て収穫にしよう」とか、相手の土地を眺めつつ、他人に選ばれたらそれはそれでよし。選ばれなかったら選ばれなかったで自主回収も視野に入れたプロットが必要になります。これはなかなか面白い仕組みですね。

建設する土地は建て切りボーナスとかもあるので、何かに特化する作戦も出てきます。まだアーリーステージのようですが、十分面白かったですし、ポテンシャルの感じられるゲームでした。


Dadaocheng (2nd edition) [BGG]

リソースを入手して建物を建設したり、船を進ませてVPを稼ぐゲーム。

これだけ聞くと、普通のボードゲームなのですが、このリソースの入手の仕方がすごい。4x4のたこ焼きボードみたいなところに、リソースディスクがあるのですが、2つのディスクの位置入替えか、任意のディスクを裏返すことで3目以上連続して同じ色が揃うと、対応するリソースを獲得できます。ディスクには裏返すと何の色になるかが書かれているので、ある程度は読めます。

まあ、2回アクションできるので、2種類は取れるのですが、それ以上となるとどうしても長考してしまいがち。考えてもキリがないので、3つ取れたら良しという感じでプレイしていました。でも4つ以上の連鎖をとれると非常に気分爽快です!

で、とったリソースは個人ボードに埋めていきます。個人ボードは2種類(荷物と船)あり、荷物トラックは個々のリソースに対応したテラミスティカの宗教トラック風、船はファーストクラスやロシア鉄道のVPトラック風です。

VPトラックは後からの追い込み用と判断し、まずはインフラ整備と荷物トラックを充実させることに。荷物トラックには途中で特殊建物をいろいろ取れるので、リソースの助けになりそうなものを中心に取っていきました。建物については意外と競合が少なく、リソース変換建物、白リソースもらえる建物、ダイス目調整建物、一番遅い荷物進める建物が取れました。

荷物トラックは一番遅れているリソーストラックの位置がVPなので、「一番遅い荷物進める建物」と非常に相性が良く、まんべんなく進めることに貢献してくれました。また荷物トラックにある「船を進める」マスと船トラックにある「荷物を進める」マスの連鎖で終盤は怒涛の前進を行って結果は快勝でした!

リソースの獲得と建物の獲得、トラックの進ませ方とそれぞれの要素が絶妙に絡み合った傑作と私は高評価だったのですが、ほかのみんなはBGGレートで4点とか5点だったのは意外でした。まあ私の感覚がずれているのでしょうね。。。

でも、かなり面白いと思いますよ。

Geometric Artの答え:高橋尚子(Qちゃん。オバQも考えたが、メンバの年齢構成で判断)



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