WGG合宿(2018/11/23〜2018/11/24)

2年ぶりに行われたWGG合宿。今回はDomiさんに幹事役をしていただき、よく利用されているという初島で開催されました。

メンバーはバブーさん、Danzigさん、Domiさん、Kameさん、HAL99さん、西田さん、私の7名です。

初島は熱海港からフェリーで30分くらいの位置にあります。3連休ということもあり、多くの観光客でにぎわっていました。 都会の身近な離島といったところでしょうか。

初島到着後は、近くのお食事処で金目鯛の煮つけを食べたのち、送迎バスで目的のホテルへ。 今回の合宿所は、初島の会員制リゾートホテル。吹き抜けになっていて、GINZA SIXみたいな豪華な造りです。こんなところでゲームしかしないなんてもったいないですなあ。

18EU [BGG]

合宿ゲームのオープニングに18EUとは嬉しい限りです。西田さん、HAL99さん、バブーさん、私の4人。

このゲームは15社あるマイナーカンパニーのセリやその後の運行・合併が特徴のゲームです。セリはこのゲームの大きな特徴である反面、ここで失敗すると、後のゲームがとてつもなく不利になる可能性があります。そのため、初めてプレイする人には敷居が高いのも事実です。

そのため、セリの相場をこちらで提示し、その金額で1846のように数枚選択して購入する方法にしました。

全ての会社から選択する方法でもよいのですが、ある程度の縛りがあった方が良いかもという意見(今回は5社引き)を採用しました。

相場については以下の通りです。

# price # price
1 100 11 50
2 120 12 115
3 85 13 105
4 80 14 115
5 55 15 100
6 60
7 90
8 60
9 80
10 60

この価格は私の経験則(といっても過去のプレイレポートからの抜粋)やmixiの18EUコミュを参考にしました。

その値をもとにテストプレイで微調整してみました。基本的には南部を甘め、北部を辛めにしています。

もともと、巷では#2,#12,#14が3強と言われておりました。但し、#12は#2にヒネられるとショボくなる可能性もあるので、若干評価を下げました。#2の本拠地ブリュッセルは、ロンドン−パリ−ベルリン−ワルシャワ運行を行う上で重要拠点となっており、阻止することも難しいことから、最強の評価を付けました。#14は何といってもドットの多さが魅力です。

私は初手で#9をピック。とりあえず北部のベルリン確保。次は#7。これで最悪両社合併で会社設立が可能になりました。

次は#4を取ろうかと思いましたが、最弱(?)の#11が残っていたので年金用にピック。#11はウィーンという好立地なものの、茶タイルがでるまでは初手で頭打ちになるのでドットも使えません。また#5にソッポ向かれると何もできない不遇の会社のためこの評価に。

最終4巡目で#4ピック。ほとんどがベルリン周辺になりました。

バブーさんは#5,#10,#15などの南部中心。西田さんは#1,#2のブリュセルを抑えました。HAL99さんは、#13,#14,#3とパリ南部を抑えています。

初期の株式ラウンドでは、全員会社設立しました。やはりそうなりますよね。私は£280に満たないため、#7,#9両方吸収せざるを得ませんでした。路線が頭打ちの会社は早期に合併しないと拡張できません。2列車2両保有しておりますが、3列車2両購入。1両は小会社に移して壁銀(3列車の2両持ち。6列車が出た時に列車が無くなり、1回しゃがまなければならないため悪形とされる)解消する予定です。3列車は5両しかないため、メジャー会社の運行終了時に3列車は残っておらず4列車登場。皆、この展開の速さに驚きを隠せない様子です。

次の運行ラウンドで5列車登場が濃厚になってきたことから、転換先への準備を始めます。私の場合、#4の有力転換先のショッカー株が売り切れになった他、近いのに届かない自社FSとの接続を図りました。#5が本拠地を置き換えてくれたので、#11の嫁ぎ先ができたのも安心。西田さんが5列車トリガーを引き、順次転換。#11はバブー株、#4は西田さんの株にすべきか自社FSにするか悩みました。

#4は資産が何もなく、転換するなら他社株のほうが良いのですが、この時点で現在優勢な西田さんの会社のベルリン上陸を止めるべく自社株に転換。自社株が70%になったため、次のストックで西田さん株に転換しました。

私の手番で最後のメジャーが残っていたのでベルリンベースに新会社設立。ここで新会社をとれたのは大きかった。

運行ラウンドでは、FSの3列車を買い取り5列車購入。次のFSの手番で6列車購入してトリガーを引きました。これで一番辛かったのが3列車を多く保有するバブーさん。やはり壁銀が痛く、保有する2社ともが8列車を購入する羽目になり、自腹を切ることに。

同様に西田さんも8列車登場で1回しゃがまされてしまいました。西田さんは3社経営で高収益なため、かなり優勢に見えましたが、値嵩株をあまりもっていなかったため、株価の差で辛くも勝つことができました。

かなりの長時間ゲームとなりましたが、子会社の値付けもおおむね好評だったため、身内でプレイする時はこのルールでやっても問題なさそうです。


Spirits of the Forest [BGG]

シャハトのリシュリューのリメイク(といっても原作知らんのだけど)。場に並べられた精霊タイルを順番にとっていき、タイルに記載された、トランプでいうところのスートとランクみたいなものをそれぞれ一番多く集めることが目的のゲームです。

各プレイヤーには予約トークンが2つずつあり、これをボードに置くことで、他人が取るのを防ぐことができます。この予約トークンが乗っているタイルを取ることもできるのですが、自分の予約トークンがひとつ失われます。

今回4人でプレイしたのですが、異口同音に、「これって後手番不利じゃね?」

手番にとれるタイルは各列両端だけなので、おいしそうなタイルには皆、予約します。なので後手番は不利な状況から進めるしかありません。仕方なく、予約タイルを取ることになるのですが、そうすると自分の予約権が狭まるため負のスパイラルに陥ります。

いろいろと納得しないままKameちゃん、ぶっちぎりで勝利。

HAL99さんがBGGなどでいろいろ確認した結果、基本的には2人用で、どうやら多人数プレイは考慮されておらず、拡張いれないとダメなようです。で、HAL99さんと仕切り直しで2人で再戦。ガチなゲームに生まれ変わり、格段に面白かったです(笑)。

皆さん、このゲームプレイするなら二人用ですよー。


Baltimore & Ohio [BGG]

西田さん、Danzigさん、私の3人。ランバーとノーフォーク拡張入り。

株を買って社長になって列車買って線路引いて収益上げて株価上げて高性能列車を買うための資金繰りを画策して。。。と18xxに限りなく近い鉄道ゲームです。元々Winsomeのゲームということもあるのでしょうが、線路をcubeで引いていくのが違うかなという位。

あと面白いのは株価の値動きです。通常の18xxですと、配当するかどうかで株価が上下します。配当した場合、最近は株価との関係で2倍になったりとかはありますが、このゲームでは、前回の配当収入よりも多い場合に株価が上がる仕組みになっています。つまり右肩上がりの成長を求められているわけです。通常の18xxでは、一時の収入で株価が決まるわけですが、前回との比較というのが実に秀逸です。

そのため、このゲームではもっと高収益を上げられるのに、わざと収益を抑え、次回の配当に備えます。このあたりは成果主義制度を導入している会社で前期よりも売り上げを良くすることを求められているためにサラリーマンがみんな考えていることといった方がわかりやすいかもしれない(笑)。

私は初期B&Oを選択。1846のように購入した分だけ会社に資金が入る方式なので、初期に株をあまり発行したくないところ。

そのためB&Oの投資を控え、余剰資金を小遣い稼ぎのため2社経営に乗り出しましたが、これが大悪手。次ターン以降の資金繰りに東奔西走することに。今回3人プレイでC&Oが登場しなかったことから、石炭は掘り放題。この有利な状況を活かせません。

2社経営などという浮ついたことをせず、B&O経営に専念すべきでした。

3社目の選択でもミスチョイスをします。2匹目のドジョウを狙って、拡張で新たに入った石炭会社のノーフォークを設立したのですが、これが大誤算。一番初めは他社と違って石炭が取れないのでしゃがまないといけないわ、1ターンに1つしか掘れないので収益は50位しかないわで散々。ていうか、そんなん石炭会社なんだから初めからわかるはず。なぜこんなボロ会社取ったのか大局観が悪すぎでしょ。理解に苦しみます。こんなことやってたら勝てる訳ありません。断トツのビリでした。結局、NYC健全経営の西田さんが勝利しました。

ゲームの方は散々でしたが、配当システムは他の18xxでも採用してほしい秀逸なシステムだと思います。


Azul [BGG]

コースターに置かれたタイルを取り、その組み合わせで得点を稼いでいくゲーム。バブーさん、HAL99さん、Domiさん、私の4人。

このゲームは欲しいタイルを取るというよりかは、今これを取ったら誰かがおいしくなるので極限まで我慢しようとか、ここで俺が喰らっても、高得点は上げないように"仕事"しようという、いわゆる洗面器系。WGGの面々が非常に好むゲームです。

今回も最終ラウンドに見せ場がありました。3と4の列を完成できずにロックされていた状態からスタートとなり、これは大量失点パターンやとつぶやいていましたが、まさにそれが現実に。私の手番でDomiさんが完成するのは見えているものの、それを阻止するためには-6点喰らって仕事しなければならない。しかもバブーさんは無傷に。そんなことになるくらいなら、バブーさんと一緒に銀河の向こうに飛んでいけーとなりますわな。Domiさん縦一列揃って終了となりました。

バブーさん、このゲームってマイナス点あるんやったっけとルールを確認しますが、0点以下にはならないようです。

そのため、いわゆるロボコン0点で終了となりました。

ゲームの方は散々でしたが、久々ロボコンで大爆笑でした(ロボコンって何やと思う方は是非ぐぐりましょう。ロボットコンテストじゃないですよ。特撮番組の方ですよ)。


カムレッド [HP]

ちょっと時間が空いたので、やりますかとカムレッド。Domiさん、バブーさん、私の3人。

Domiさんがいるのにこのゲームをやらない手はありません。今世紀最大の協力型創作カードゲームといっても過言ではないでしょう。

3人ゲームの場合、1〜4をビッド用、5〜Kをプレイ用と1デックでできるので、3人用に向いているかもしれません。

協力ゲームなのですが、自分の手番には最終系をイメージしてプレイしなければなりません。このゲームは誰に勝たせるかとか、どこでボイドにして、ハイカードを捨てさせるかとかの読みをするのが非常に楽しいです。

結局2勝1敗でしたが、負けたラウンドは明らかに私のミス。私はついつい下家のDomiさんにエントリーを渡してしまい、無念の敗北。Domiではなく、バブーさんに渡すべきでした。手札はわからなくとも、ビッドの順番と強さで、ある程度手札は想像できるはず。明らかにバランスドハンドだったのはバブーさんだったのに。手拍子はいけません。。。反省です。

本当に素晴らしいカードゲームで、やったことがない人はぜひプレイしてほしいです。


トリックdeビンゴ [HP]

トリックテイキングを行いながらビンゴを目指すDomiさんの創作ゲーム。Domiさん、バブーさん、私の3人。

「3トリック連続して勝った」とか「3人が違うスートを出した」などのお題が書かれたビンゴカードを各自が順番にとっていき、3x3マスに並べ、トリックを取りながらビンゴになることを目指すゲームです。得点方法はビンゴになるだけでなく、それぞれのビンゴカードを達成してもポイントが得られます。超絶難しいカードはそれを取るだけで(その勇気を讃え)ポイントが得られるものもあります。

今回私は、写真のビンゴカードを取りました。かなり強い手札だったので、左上と左下の負けた系のカード以外は達成することができ勝利しました。強い手札だったけど、ハートの最弱札も持っていたので、なんとかなるかなと思ったけどやっぱり無理でした。

またこのゲームはもともと4人用にチューニングされているものの、Domiさんの機転で3人用にアレンジしてプレイ。カムレッドとはまた違った趣があり、十分楽しめました。

このゲームはプレイする以前にビンゴカードを集めてどこに配置するかを考えるだけでも楽しいので、こちらもオススメです。


Ninety-Nine [BGG]

David Parlett氏考案の3人用トリックテイキングゲーム。

ナインティナインといえば、松田道弘さんの面白いトランプ・ゲームという本に掲載されていたゲームで前から気になっておりました。Domiさん、バブーさん、私の3人。

マストフォローのトリックテイキングですが、このゲームでは配られた手札の中から3枚を使用し、自分が何トリックとるかを秘密裏に決めます。クラブが3、ハートが2、スペードが1、ダイヤが0を表します。例えば、3トリックとれると思えば、手札に合わせて、クラブ1とダイヤ2を捨てるとかスペード3枚とかで表現できます。

そして見事、宣言通りとれれば得点がもらえます。通常は各自、宣言札は非公開にするのですが、トリック数を公開することで、高得点を得られます。更に手札も公開すると、もっと高得点が。ゲームタイトルであるNinety-Nineというのは、手札もトリック数も公開し、9トリック取れた場合が最高の99点であることが由来になっています。

ふつうはこんなうまい九蓮宝燈みたいな手は来ないので、積み重ねで99点取った人が勝ちになります。

このゲーム、トリックを表すカードは何を選んでもよいので、3枚で手札を調整できます。勝ちたいと思えばショボいカードを放り込めばよいし、負けたいと思えばハイカードを突っ込むことになります。

また、このゲームはリードが誰かも非常に重要です。いくら手札が良くても、手番が回ってこなければ全く勝てません。

結構強い手で、それなりの宣言したものの、まったくエントリーが来ずにブタで終わるというショボいラウンドが何度かありました。

こんなことをやっていたら勝てるわけもなく、バブーさんが見事、トリック公開(0トリック)で見事達成し高得点。そのまま逃げ切りました(相当ショボい手札だった模様)。今回はノートランプでプレイしましたが、Jokerありだと切り札ありになるルールもあるようなので、そちらも試してみたいですね。


祈り、働け [BGG]

3人フランス。Kameさん、Domiさん、私の3人。Domiさんは初プレイ。

このゲーム、どこまで説明したらよいのかで非常に迷いました。

初手は空分院長官か木をとるかお金取るかどれかですというのは簡単なのですが、なぜなのか理解できずに、いわれたままプレイするのは楽しくないはず。そのため、一応これらが有力であることを説明しつつ可能な手を説明したのですが、かえって選択肢が多すぎて迷ってしまったかもしれません。もう少し、指針を伝えておくべきだったかと反省。

Domiさんは、かなり悩みながらのプレイが続きましたが、宮殿建てて200点越えは立派です。

初めての人には3番手をやってもらい、私が初手ピート焼き場取るので、修道院参事会と暖房室を狙ってください、というのが良いかもしれないなあ。今度機会があれば、そうしましょう、Domiさん。

ゲームの方は勝ちましたが、やっぱり経験の差が大きかったです。次はなんとか平準化を考えます。

ということで、2日間みっちりとゲーム三昧の日々を過ごすことができました。宿の手配一切を快く引き受けていただいたDomiさん、関西からわざわざ参加いただいたDanzigさん、Kameさん、西田さん、バブーさん、そしてGM前日まで参加いただいたHAL99さん、ありがとうございました。また来年も開催されることを期待しています。



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