onaka亭ゲーム会(2021/08/21)

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Cubitos [BGG]

ダイスビルディングのレースゲーム。YOKさん、Onakaさん、HAL99さん、私の4人。

以前、The Quest for El Doradoという、デッキビルドでレースゲームがありましたが、それがそのままダイスゲームになった感じです。

各プレイヤーには始め、灰と黒のダイスが配られ、9つまで振ることができます。この初期のダイスはショボくて、6面のうち1〜2つしか"当たり"がなく、それも1歩移動や1金のみ。振ったダイスの合計で移動したり、買い物ができます。

面白いのはダイスゲームなので、振り直しができること。9個じゃらっと振り、「当たり」があれば、そのダイスは個人ボードのACTIVEと書かれたエリアに置きます。ここに置いたダイスが3個未満の場合、何度でも振り直しができます。

ただし3個を超えて振り直しを行い、それが全てブランクの場合、バーストします!
この3個保証というのが素晴らしい。激ショボを防いでいるところが最高です。

ダイス目で出たお金は持ち越しができず、すぐ購入する必要があります。
バーストした場合には少しの補償があって、いいね!トラックが進みます。一定進むと、何らかの救済があります。

私は今回、Reckless CheeseとRock Onというダイスのコンボを組みました。Reckless Cheeseは、ダイスの振り直しでバーストしなければ1歩進むというもの。夢があったのでこれを購入。10金と非常に高く、通常ではなかなか手に入らないのですが、各種ボーナスで持ち越せるお金があったので、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入しました。

結果的にはこれが勝因となりました。というのも、もうひとつのRock Onというダイスは、初心者マークみたいな目がでると、その目は確定させず、振り直すことができます。これ、普通の場面では弱すぎて、全然欲しくないのですが、Reckless Cheeseと組み合わせると化けます。理論的には、ダイス目さえよければ、永久ロールで捲れる可能性があります。

私はRock Onダイスをしこたま購入して、無限移動作戦を発動。一方のhal99さんは、2歩移動の目があるニャンコデッキで堅実移動。事実上の二人の一騎打ちに。hal99さんが有利に展開していたのですが、不運にも1歩しか移動できないターンがあり、その間隙をついて私がゴーーール!

いやあ、これは面白い。The Quest for El Doradoも良いゲームでしたが、こちらのほうが面白い感じがしました。


Furnace [BGG]

先日のhal99さんゲーム会に引き続き。お願いして持ってきてもらいました。

始めのキャラ選択では、一番ショボいと思っていたやつが回ってきてしまいました。同じところに置けると同値でも置ける、いいっちゃいいんだけど、インパクトが薄い。

序盤、リソース獲得すべきところで、うまく獲得できず、オイル変換系ばかり獲得してしまい、オイルが手に入らなかったこと。

ギア変換がなく、ギアが余ってしまったこと。これが敗因。特に最後は致命的。

というのも、最終Rはラス番で、みんな欲しいやつをパシッと抑えるので、欲しい変換系のカードが取れませんでした。

このキャラの同じ場所に置けるというのは、他人と同値ってのは、もらえるバリューの差でしかないから、どうしても欲しいところを4でおさえておいて、そこを後から3で入って変換の恩恵を受ける...そこくらいしかない。

しかし、それやっちゃうと、取れる建物が少なくなるので、ここ一番以外はあまり使い道がない。なので、他のキャラに比べるとどうしても見劣りしてしまう。

今回、プロモカードが入っていたようで、最後の最後に登場。補償はお金で変換能力も割と良い。だけど他者は、使うためにギア使うのは非効率なため敬遠。後から入れば良いよねというスタンスでした。なので私が1-2-3-4と置いて、変換効果とカード取得を享受。1-2-3でパワー6だから、12VPゲット!!。こういう時位にしか使い道わからん。とったところでダントツ最下位でしたし。

勝ったのは、もちろんhal99さん。前回私がやったキャラで圧勝。前回も私は最下位でしたが、ひとえに操作する人の問題だとはいえ、圧倒的に前回のほうがプレイ感はよかったぞ。これを活かせる展開=後から置けるというくらいなので、ランティダ人を使いこなせるのかと同じくらい難しい。

もちろん、お前が下手すぎるだけだろって言われるとそのとおりなんで、まぁ、ドラフトするとか入札するとか、そんな深く考えないでプレイしていけば良いと思うんですけどね。あと10戦はしないとコイツは使いこなせません。てな感じで、何度もやりたくなる中毒性の高いゲームです。


Pan Am [BGG]

キーフラワーストックパイルのような押し出し式のセリ。アメリカにかつて存在していたパンナム社がテーマのゲーム。

パンナムといえば、我々世代ではデビッド・ジョーンズ氏でしょう。大相撲表彰式のパンアメリカン航空賞授与で「ヒョーショージョー!」と読み上げるシーンはあまりにも有名でした。

各プレイヤーは各航空会社の社長となり、自社の路線を増やすべく奮闘努力していきます。パンナム社自体はイベントとして、毎ターンその勢力を拡張していきます。

ゲームの流れは基本ワカプレで、航空機を購入し、それを盤上に配置することで、基礎収入を上げていきます。これにより、基礎収入自体は増えていくのですが、収入を加速させるのがパンナム社による「買収」。アクワイアで、複数のホテルが合併して、吸収された会社には賠償金が支払われるシステムがありますが、あれと同じような感じで、パンナムに買収されることで多額の資金が入るようになります。

パンナム社の路線は初期の本社から、ダイス目に従った方向に買収していくので、パンナムの路線が伸びるだろう方向を読み、その路線に先回りして自社路線を構築し、パンナムに吸収させて賠償金をもらい、その資金で株を買って、そして値上がりしてウハウハ。これを目指すゲームとなります。

自社路線の拡張は結構大変で、一番の理想は、該当する2箇所の場所カードを保有していること。この場合、ルートアクションを実施することで保有する航空機がそのルートに置けます。

該当するに箇所のカードは無いけど、同じ地域のカードは持っている場合、そのカードを捨てることで、代用することは可能。

あとは空港を建てることで、その拠点を利用できます。

今回私はサイゴンとマニラの手札があり、場には香港のカードが。カードの入札は0-2-4-6となっていて、どうしても欲しいなら2に入れるのですが、0だと乗られた時にリスクがあります。私はまず空港に入札して、次にホンコンに入札しました。これにより、どちらかが取れればホンコンは確保できるので0でビッドしたのですが、結果的にどちらも乗られませんでした(ラッキー)。

初期には中型1機、小型2機の航空機を所有して始めるのですが、YOKさんとonakaさんは持っていないものと勘違いして、航空機に熱いビッドを行ってしまい、多額の資金を投入してしまいました。。。序盤のインフラ構築期にこれやってしまうと、もう上がり目はありません。

HAL99さんは経験者なので、ダイス目の偏り(出やすい路線)のところに先回りして配置することで、早期回収を目論みましたが、意に反して全く目が出ず。

反面、私は初期手札に恵まれ、自然に無駄のない路線を構築していったところ、パンナム社は私の路線の方に、ぐんぐんと伸びてきます。そして得た収入で株購入しました。

あとは、株価が順調に上がってくれれば問題ないのですが、そうは問屋がおろさず。株価が横ばいで、含み益が増えない状況で手を拱いているうちに、hal99さんが満を持して自社航空機を売却。大きな収入を得たhal99さんが、大量に株を買いあさり、私の優位は一気に吹き飛び、同点にまで持ち込まれました。

結局、最後は保有イベントカードの差勝負となりましたが、私が「ゲーム終了時、株1枚もらう」カードを持っていたおかげで勝利!

今回、株価が全然あがらず、私しか株を買えない早期に株を購入し、株が暴騰することで差をつけて勝つという展開にならなかったのは残念でしたが、まぁ株価なんて予想できないものですからね、仕方ありません。

このゲームの評価をする上で重要な要素は、そのランダム性。イベントカードや株価、路線ダイスとテーマの割にランダムな要素が多いです。

悪いゲームではないのですが、同じ航空業界を扱ったゲームにエアラインズがあります。こちらは路線数が株の価値に反映するというわかりやすいものでした。ファミリーゲームに寄せるなら、もっと単純化したほうが良いでしょうし、ガチケーにするなら、合理的な株価形成が図られる仕組みにしたほうが良かったのかも知れません。


Aqua Garden [BGG]

Jenseits von ThebenやGlen More IIなどのTime Trackシステム(一番うしろが手番を行う)系ゲーム。

各プレイヤーは水族館のオーナーとなり、ボードをまわって、様々な海の生き物を水槽に入れていきます。

水槽には酸素制限があったり、捕食の関係で同居できなかったりのルールを守りつつ、セットコレクションを目指していきます。

駒はとてもかわいらしいし、インスタ映えするゲームだとは思うのですが、ゲーマーとしては物足りない点も。この手のゲームには致命的な牛歩戦術に対する対策が薄い気がします。

つまり、後ろからプレイしたほうが、手番が多いので、よほどのことがない限り、前には進みたくないもの。なので、「ぐぬぬぬ、行くんか行くんかー」という思いをどれだけ詰め込められるのかがポイントとなるわけですが、とりあえず牛歩していても、それなりの得点が入ってしまうので、みんな後ろから進むだけの単調な展開になりました。

上級ルールを入れたら、もっと面白くなるのかもしれませんが、基本ゲームで面白いと思わなければ上級ゲーをやろうとは思いません。

ということで、この作品はnot for meでした。。。

Jenseits von Theben(初版)がまたプレイしてみたくなりました。Glen More IIとともに、Time Trackゲーム会希望です。



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