グループSNE訪問レポート

 SF界の大御所、安田均さんの率いるグループSNEに酒井夫妻とおじゃましましたので、その模様をレポートしたいと思います。
 グループSNEはJR三宮駅からバスで二駅の位置にありました。看板は出ているものの、SNE事務所は普通のマンションの一室のようですが、部屋の中には膨大な量のゲームが所狭しと並んでいました。

Big Cheese
cheepas(チーパス)という会社が出しているカードゲーム。

ここのカードゲームは会社名から連想するように、非常に安っぽい作りのゲームです。 但し、ゲームは独創的でおもしろく、値段も$3と非常に良心的で、無駄なモノには金をかけずアイデアで勝負という心意気が伝われます。

で、そのゲーム内容ですが、左の写真にあるようなカードの競りを行います。その競り落としたチップはカードの上に置きます。カードの上に置かれたチップは毎Roundに1枚、手許に戻すことができます。

カードの上のチップが無くなった時点で、ダイスを振り、出た目×カード左上の数字が得点になります。先に200点取ったプレイヤーが勝ちになります。

チップは各自10枚ありますが、過剰なビッドをするとカードの上に眠った状態になります。といって、競り落とせずにいるとチップが回りません。結果として、銀行不要で各自10枚チップ不変のゲームシステムが可能になっています。最も、このルールは安く上げるための方法ではないでしょうが、競りゲームのバリエーションとして十分通用する画期的な方法と言えます。

数字カードは2〜20まで。20カードは強力ですが、VETOカードをプレイされると競りがキャンセルになるため、なかなか活用できません。ゲームタイトルにもなっているBig Cheeseカードはサイコロの振り直しができます。私には必須のカードですね(笑)。

このゲームはどんなにチップを張っても、いつかは返ってくるので、勢い、たのきんになりがちです。ただ、1種類に競るとチップが戻るまで時間がかかるので、6点位のカードをちまちま競り落とすのが結構有力のようです。何故なら、複数にビッドすると、一度に返ってくるチップも多くなり、チップの循環効率が良くなります。

私は初めに競り落とした「10」カードのダイス目が” 1”だった時、Big Cheeseを持っていたのですが、勝負はまだ先と温存したのが敗着で、レフ君に20点差で負けました。

このゲーム、コンポーネントは確かにショボイですが、イラストはかわいいです。国内でも入手可能のようですし、見かけたら購入して損はないと思います。

 
Mystery Rummy前回
ジャックザリッパー(切り裂きジャック)がテーマのカードゲーム。

このゲームと言えば思い出すのがバブーさんで、彼はこのゲームに惚れ込み、ゲームシステムを利用したbabu-ブランド作品を制作中です。以前、テストプレイした時は、テキストのみのカードだったため、感情移入ができませんでしたが、その後どうなっているのでしょうか。

今回プレイ時には問題点がひとつありました。それはジャックカードの扱いで、安田さんによると、35点は多人数プレイでは高得点過ぎるのではないかとの事。私は、達成できなかった時のリスクを考えると、妥当だと思ったのですが、誰かがカードを出し切った時、我々は場に出したカードは得点できないルールでプレイしていましたが、安田さんは、それも得点できる(というよりルール上得点できないとは書いていない)との見解を示されました。

私は、ルールはどうあれ、35点のリスクとしては当然であり、こちらの方が理にかなっていると説明して、強引にWGGルールでプレイしました。

私はマイナス点を喰らいすぎて、ジャックを持つしか手が無くなり、更にマイナスを重ねる悪循環で100点ルールでプレイしたのですが、ゲーム終了時私だけマイナス点。ダントツの最下位でした。


FLUXX[前回]
ルールを作っていくカードゲーム。同型ゲームにみんなで決めた事があります。

絶版ゲームという事でしたが、好評だったのか第2版が出たそうです(箱にSecond Editionと記載)。でも、内容は全然変わっていないようです。

今回のプレイでは「Hand Limit 0」が強力でなかなかこれが解除できませんでした。こうなると、ほとんど運の世界。Keeperがあればそれを出す。勝ちそうな組み合わせが出れば、それを潰していくというプレイが続き、長期戦に突入しました。

そこで、稲妻ヅモをしたのが安田さんで、Exchange Keeperを引き当て、サンダーさんのKeeperと交換し、勝利条件達成。勝利は突然やってくるこのゲームらしいあっけない終わり方でした。

プレイ後、「こんなん納得いかん、もう一回じゃあ」とはぺいるGさんの弁。どうやらぺいるGさんは気に入った様子でしたが、「英語が疲れるからもういい」と、れふ君は2ゲーム目は寝てしまいました。

面白いゲームですが、英語訳をカードに張り付けた方が良いかも知れませんね。

ボードゲーム拝見
本日は急遽決定した出張のため、残念ながら途中で抜けさせてもらいました。そこで、SNEで見つけたゲーム写真を掲載しようと思います。

まずはWADJET。アメリカで購入したゲームらしいですが、アメリカとは思えぬ綺麗なボードに凝った駒。前述のチーパスとは雲泥の差です。

まだ未訳のため、ゲーム内容は不明だそうですが、見かけ倒しでないことを祈ります(笑)。


鉄道ゲームが所狭しと並べられています。「1825」という2人用ゲームが結構おもしろいとの事。イギリスの「1829」のボードを2分割した小マップですが、4〜6時間かかるそうなので、関JAGAでは難しそうです。

うーん。知らないゲーム多いですねえ。左上ピアトニックは全然知らないし、BUSINESSというのも気になるタイトルです。

マテルのも見たことないなあ。ゲーマーにとってみれば、涎が出るのではないでしょうか。



これらは最近購入したゲーム達。GAMES誌のBEST100に選ばれているものが中心みたいです。

Humm...bleは、ハミングで曲を当てるトリビア系ゲーム。但し、このままでは誰も知らない(洋楽ばかりだから)可能性が多いため、日本の曲に変更しないと、洋楽好きだけのマニア向けゲームになりそうです。


FITSは、「TOP IT」系ゲームの模様。後はなんか重そう・・・。

今回、SNEには初めて訪問したのですが、豊富なボードゲームと神戸という立地条件には非常に魅力的なものがあります。もちろん、安田さんという大御所とゲームをできるという事は他のゲーム会では味わえない体験です。多忙な方ですので、いつでもOKという訳にはいかないでしょうが、私の巡回ゲーム会に加えたいひとつになりそうです。


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