バブー通信(99/ 2/20) 第6号

今日は、久々に高松から吉川さんが来られたため(残念ながら、嫁は風邪でダウン)、バブー亭にてゲーム会が催されました。本来、吉川さんは、先週のKGCに来られる予定でしたが、例会日を間違えていたため、嬉しい誤算のゲーム会です。(吉川さん、どんどん間違えて〜)

Mystery Rummy
切り裂きジャックをテーマにした、ラミー系カードゲーム。被害者、殺害場所、証拠、アリバイ、容疑者カード等をプレイしていき、手札を減らしながら得点を稼ぐゲームです。

カードをプレイするには、まず殺害現場か被害者カードをプレイし、各容疑者毎の証拠カードをプレイする事で、アリバイ、容疑者カードがプレイできます。

ゲームは被害者カードが5枚プレイされるか、山札が2回枯れるか、誰かの手札が無くなった時、1ROUND終了となります。

プレイカードは自分の手前に置き、カードに書かれたポイントがそのままポイントになりますが、警察側勝利(手札が無くなった)時は、ポイントが一番多いガイシャ関係の得点が2倍になります。

特殊ルールとして、ジャック逃亡カードというのがあり、5人殺された瞬間にこのカードをプレイすると、35点(通常ではなかなか取れない得点)もらえます。但し、5人殺されずにゲームが終了すると、得点は0になる上に、被害者数×マイナス2点を喰らいます。

bone5夫妻、babu-さん、babu-さん、私でプレイ。

このゲームは証拠カードが各種5枚あるのですが、そのうち3枚プレイしないと(つまり容疑者としての確証がないと)アリバイカードや容疑者カードがプレイできません。容疑者カードやアリバイカードは高得点のため、証拠カードが出せるかどうかが重要になります。

ジャック逃亡カードは諸刃の剣です。5人うまく死んでくれれば良いのですが、死なずにゲームが終了すると、得点どころかマイナスになります。最終ROUNDの一発逆転用カードと言えます。

テーマの割に、結構手軽くプレイできるので、またやってみたいゲームです。


Earthquake
マジックザギャザリングとDummyの要素を少し取り入れたカードゲーム。

そこでピーンと来た方なら説明は不要ですが、これは、マジックのカードの中でも、強力カードの一つであるEarthquakeに焦点を当て、そのカードの効力をゲーム化したものです。まあ、マンガでたとえれば、「永沢君」といったところでしょうか?

Earthquakeは、「全ての地上クリーチャーにXダメージ」を与えるというものですが、このゲームでは、盤上の全てのカードが無くなります。その意味では、Earthquakeというよりは、「Armageddon」(全ての土地を破壊する)の方が意味合いは近いような気がします。

ゲームは、各プレイヤーが白・赤・黒・緑・青カード(マジックのマナカードに相当)を2種類プレイします。何枚プレイしても構いません。得点は、プレイした色のカード枚数 × ボード上の同じカード枚数です。

前巡に自分がプレイしたカードはクリアしてからカードをプレイします。ですから他人のカードは残った状態でカードを出していきます。性質上、後からプレイした方が基本点が高くなりやすいのですが、それを防止するのが「Earthquake」カードで、これを出すと場のカードが自分のカードを含めて全て無くなります。

手番の最後には、7枚になるまで手札の補充ができるのですが、他人においしい思いをさせたくない理由から、打ち出すカード枚数を渋ると、手札が回りません。このあたりは、Dummyのジレンマに似ていると思います。

1マナキャストのカードと「Earthquake」、「Time Warp」(3種類以上プレイできる)は、「TimeWalk」か「Warp Artifact」があればマジックのカードで代用できるので、このゲームに気に入った方は、不要カードのリサイクルでこのゲームを作ってみてはいかがでしょうか?(もっとも、そんな理由では「TimeWalk」は出て来ないでしょうが)。


ラウンドミッドナイト(骨折ブランド)
前回プレイ時から、若干の変更点がありました。

・取ったカードを置く得点ボードを廃止した。
・ゲーム終了時の投票調整は、(5 − プレイしたカード枚数)になった。

はっきりいって、この変更点を聞いて、はっはーんと感じるような人は、相当の通だと思います。

旧ルールでは、どうせマイナスを喰らったら終わりとばかりに、5点や4点のところにカードをプレイするので、ボードの意味があまりありませんでした。また、ゲーム終了時の投票は、調整可能枚数が多すぎで、芸能人××大会のノリがあったので、その調整をしたものと思われます。

今回は「トマト星人」みたいなカードがたくさんあったので、そのカードと心中。bone5さんや岡嶋さんも仲間に引き入れましたが、「盗賊」カードが一枚もなく、babu-さんの独走を止めることはできませんでした。

今のままだと運の要素が高すぎるので、どうせなら、全員に同じカードを配る方が、スキルの要素が高まるのではないでしょうか?オプションルールでも良いので考えてもらえないでしょうか?>大王様。


Once Upon A Time
Once Upon A Timeといえば、中学の頃、英語の時間に「昔々」と習った記憶がありますが、このゲームは、単語カードに書かれた言葉(魔法使い、家、斧、呪われた等)を並べていき、物語を作っていくゲームです。

単語カードとは別に各プレイヤーには結末カードが配られています。カードには、「それで、2人は結婚して幸せに暮らしましたとさ」とか「邪悪な怪物たちは消え去り、街に平和が戻りましたとさ」(もちろん英語なので、”とさ”はありませんが・・・)と書かれており、自分の単語カードを使い切った上で、結末カードがプレイできれば勝ちになります。

しかし、このゲームは勝敗を競うというよりは、過程を楽しむゲームであり、ある程度メンバーを選ぶゲームといえます。しかも舞台はRPGに出てきそうな中世の剣と魔法の時代のため、同様のテーマを扱った国産ゲームの「はなまる作文ゲーム」に比べるとプレイアビリティは低い上、表記が全て英語のため、敷居が非常に高くなっています。

個人的には、「はなまる作文ゲーム」で充分という気がしますが、このゲームの方が自由度は高いので、パワーゲーマーには良いかも知れません。


法廷(NEVE SPIELE IM ALTEN ROM)
珍しい、法廷モノのボードゲーム。これは、NEVE SPIELE IM ALTEN ROMに含まれているゲームの一つで(私が「14in1」と呼んでいるゲームで、非常にコストパフォーマンスに優れた逸品です)、手札にある有罪/無罪カードに合うように判決をコントロールしていくゲームです。

6人の容疑者を裁判にかけていくのですが、裁判で行われる様々なアクションで袖の下が飛び交います。公判中の陪審員(?)の投票をどちらにするか?はもちろん、どの容疑者を裁判にかけるか?、プレイ手順は時計回りか、半時計回りかも、袖の下の対象になります。これらは裁判官の心一つですので、自分が裁判官の手番の時にうまく賄賂を受け取る事が重要になります。

しかし、一番大事な事は、手札に配られた有罪/無罪カードで、カードは容疑者別に色分けされています。無罪カードは3〜7点。有罪カードは10点です。

ここで、プラックレディのように、手札改善を行なう事ができるので、有罪にした方が良い容疑者と無罪にした方が良い容疑者が、ある程度、決定します。

この後、ゲームが開始され、各プレイヤーが有罪/無罪に投票していき、多数決で判決が確定します(全会一致にしろよ)。うまく自分のカードの判決と一致すれば、得点になりますが、失敗すればマイナス点になります。有罪カードは得点が高い反面、1枚しか無いので、コンセンサスを得るためには、黄金色の菓子(笑)を使うことになります。

私は手札に残した2枚の有罪カードが足かせとなり、ワイロを送るも焼け石の水。マイナス10点喰らって(ひとつは公判対象にさえならなかった)沈んで行きました。

プレイヤーが投票する時に露骨にワイロを要求する姿が非常におもしろく、とても14個セットの中の1ゲームとは思えません。メンバーを選ぶゲームではありますが、今日プレイした中で一番評判が良かったゲームでした。



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