WGG合宿in高松(初日)(98/11/21〜98/11/22)

3連休中を利用して、WGGの代表である吉川さん宅で行われたWGGゲーム合宿の模様をレポートします。吉川亭では、今まで数回WGG合宿が行われていたのですが、仕事や別のイベントの関係から初めての参加となりました。

吉川亭へは、青木フェリーで高松港までが約4時間。船内では、電源のそばの位置をキープ。パソコンが自由に使えると、移動時間が苦になりません。明石大橋の影響で船が減便になり、早朝5:10乗車というのがショボイですが、片道\2,100というのは魅力です。

高松港到着後は、乗り合いタクシー(!)で高松駅へ。高松築港駅からコトデンで仏生山駅まで行く車内で、福山まで寝過ごして、同じ時間になった古山さんに遭遇。仏生山駅から約5分の位置にある吉川亭に到着すると、先に来ていた福井さんと吉川夫妻、古山さんで早速ゲーム開始となりました。

ギロチン
横一列に処刑を待つ受刑者の中から、ポイントの高い受刑者の首を多く集めるゲーム。

各プレイヤーのターン終了時、一番手前にいる受刑者が処刑されます。各受刑者にはポイントが書かれているので、手札を使ってこの処刑順を操作して、いかに高得点(有名な)受刑者を処刑するかがポイントになります。

カードの中には、「処刑者を交換する」というのがあるので、わざとマイナス点の受刑者を喰らって他人におしつけたり(HAL99さんゴメン!)、「このカードが場にいる間、誰もカードをプレイできない」等というマジックのような極悪カードが存在します。

ルールはいたってシンプルで、どうして今までなかったの?という感が非常に強いゲームです。プレイ時間は30分程度なので、ちょっと時間が余った時にプレイするのに最適ではないでしょうか。

DUMMY
最近、NIFTYのFGAMEを賑わしているカードゲーム。逆6ニムトといった感じで、最後のカードを出した人がカードを取り、その枚数分が得点になります。

カードは3〜7の数字があり、3なら3枚目、7なら7枚目が得点になるというシステムは、単なる6ニムトのミゼールでは無い事を証明しています。

自分の番には1〜3枚カードを出せるので、基本的に「カードのランク−2」あたりで場札が膠着します(6なら4枚まで)。つまり、同じ数を複数所有していないと、場札をとることは難しいのですが、手札がしょぼい時は、(他人が有利になっても)敢えてカードをプレイして手札改善を図る事も必要です。

カードのイラストはぷよぷよみたいなイラストで、スタパ斉藤風に表現するなら、「すげえ日本風じゃん、でも外国製じゃん、やっぱおもしろいじゃん、なら買うっきゃねぇぇぇぇ」となる事でしょう。

先のギロチン以上に手軽いゲームですので、今回の合宿で私は3度プレイしました。

また、ルールがおもしろく、「カードは配りきります。プレイ人数によっては余りが出る事がありますが、問題ありません」といったアバウトな所が非常にウケ、この「問題ありません」という言葉が、一部でブレイクしていました。

噂に違わぬ好ゲームと言えるでしょう。私も見つけたら買いたいゲームです(今の私がゲームを買う事は非常に珍しい)。

Hornochesen!(5ニムト)
このゲームは、いわゆる5ニムト(5はダメよ)で、5枚目のカードを出した人がカードを取らされます。

6ニムトと違うのは、
・カードが98までしかない
・プラスカードがある
・+5カード、×2カードがある
・カードを円形に並べる

等でしょう。プラスカードがある事により、積極的に引き取る事ができます。但し、プラス点は1点カードしかありません。6ニムトとカード構成は同じなので、松井(55のカード。最大のマイナスカード)も健在です。

+5、X2カードは、各プレイヤーが初めから持っている特殊カードで、そのROUNDにとったカードの最終結果を増加させる効果があります。+5はともかく、X2はマイナス点もX2されるので諸刃の剣ですが、逆転を狙うには是非取りたいカードです。

カードを円形に並べる意味ですが、6ニムトでは、場札以下のカードを出した時、カードを取らされますが、このゲームでは、円形に並べている効果で、その左隣の列に並べます。例えば、7,10,22,40,48,…97となっている時に「1」のカードをプレイした場合、97の上にカードを並べます。

ゲームをやって見ての感想は、大人のニムト(笑)。メンバーにもよるのでしょうが、WGGは性格の良い人ばかりなので、良質な(プラス点の多い)列は、自分が取れない時、すぐ閉塞させられます。よって、プラス点で終了するのは難しいでしょう。

また、このゲームをプレイする時にたまたま敷いていたポケモントレカゲーム用マットが非常にこのゲームにマッチしています(写真参照)。お持ちの方は是非、これを敷いてゲームしましょう。

6ニムトとおもしろさは変わらないので、息の長いゲームになるのではないでしょうか。
尚、このゲームのタイトルですが、ヨーロッパ系ゲームはタイトルが読みにくいものが多いので、「5ニムト」が通称で呼ばれる事になるでしょう。

ボナンザ(+海拡張)
ほのぼのゲームの代表作。通常、WGGでゲームする場合、足のひっぱりあいが行われるのですが、このゲームだけは別。相手が有利になるようなトレードは日常茶飯事で、無償でカードをあげる事も普通のように行われます。今回は、この名作カードゲームに海拡張セットを加えてのゲームとなりました。

通常のボナンザと違うのは、カードの追加はもちろん、船とパイレーツが追加された事でしょう。船は港の作物を積載する事ができ、畑の作物の足しに利用できる上、同じ作物なら何枚でも積めます。

パイレーツは他人の船から作物を奪う事ができます。船は各プレイヤーに1隻ずつ配られていますが、パイレーツはありません。追加の船は追加の畑と同じ$3、パイレーツは$2です。

船がおいしいのかどうか分からない手探り状態でゲームが開始。古山さんは船を購入。私はパイレーツを購入しました。船やパイレーツは畑と違って植え替えができません。自分の畑に植えている作物なら良いですが、規格外の作物だと船が冬眠状態になります。

パイレーツを持った私は上記の制限により、強奪できる作物が限られている上、強奪しようと思った瞬間、インタラプト換金が可能なので、「とられる位なら換金した方が良い」という状況が多い気がします。もちろん、換金させる事で、相手の成長を止める効果はありますが、もともとほのぼのなゲームなので、かえって逆効果。結局、「使えないっちゅうの」という事になりました。このゲームの後、メンツを変えてプレイされましたが、パイレーツは使えないという評価でした。誰かこのパイレーツ、オトコにしてやって下さいっちゅうの。

船の追加に関しては、ボナンザのおもしろさは損なっていません。ノーマルボナンザに飽きた方は是非プレイしてもらいたいと思いますっちゅうの。

Lotus
中国風スゴロクといった形のボードゲーム。各プレイヤはゴール目指すのですが、各自、1つ・2つ・3つのスタック状態の自分の駒を進めていきます。進む数はスタックの数なので、3のスタックなら3マス進める事ができます。

他人のいるマスに止まった場合、その駒の上に乗り、下の駒は動かすことができません。一番上の駒は、下にいる駒を合わせた全てのスタック数分進ませる事ができます。

ボード下部にあるさくらマークの場所に止まった駒は、そのマスに入った移動力分、更に駒を進めます。

自分の駒が全てブロックされて動かすことができない場合、パスするか、他人の駒を動かすか選択します。他人に乗られると一番上以外の駒は全く動けないので、皆一番上に行きたがり、結果として燈台が出来上がります。今回は、ゴール直前のマスに12個の駒がスタックになった以外全てゴールという状態になり、その時点で一番上に近かった私が勝ち、一番下にいた古山さんが負けという結果になりました。

さすがはラベンス。シンプルで奥が深いゲームで私のお気に入りゲームになりました。

八八
日本古来の花札を使ったゲームの一つ、「八八」。JAGAでは定番ゲームでプレイ回数も非常に多く、人によっては「盆」「正月」に相当するゲームだというのに、私のホームページで初登場なのは、私が苦手なので、避けてるというのが理由です(これと「カタンの開拓」が私が避けてる2大巨頭)。

ただ、今回は八八大好きの吉川(嫁)たっての希望である事と、「上野さん、プレイしないんですかぁ」と言われたら、プレイするしかありません。

予想通り、私が出た時は「青短」「赤短」「青短」が決まるし(うち一回は絶場)、降りた時は、単なる得点勝負で、相変わらず、押し引きが下手。他のプレイヤーは地元メンバーばかりでしたが、かなり手強く、嫁に鍛えられてるなという印象を持ちました。

コンシューマーゲームとか見ていると、花札といえば、何故か「こいこい」か「おいちょかぶ」ばかりですが、絶対「八八」の方がおもしろいと思いますので、ゲームメーカーさんがこのページ見ていたなら是非「八八」を取り上げてもらいたいと思います。

Attacke!
騎士による馬上試合がテーマのカードゲーム。先に5色のチップを集めた人が勝ちになります。

親プレイヤーが指定した色カードを順番にプレイしていきます。他のプレイヤーは必ず親の指定した数字より大きい、同じ色カードかジョーカー(後述)をプレイしなければなりません。出すカードは複数であっても構いませんが、補充は1枚しかできません。

該当するカードが無いか、戦略的にプレイしたくない場合はパスする事ができます。パスした場合、そのRoundはチップをとる権利を失い、ゲームから抜けます。このようにして、最後まで残ったプレイヤーがその色のチップを取ります。

ジョーカーはオールマイティーカードで高得点カードなのですが、10点のオールマイティーカードを出して、かつ試合に負けた場合、チップを1枚失います。

一度獲得した色カードは持っていても意味がないのですが、勝つ必要のない色でもカードをプレイする事で、手札改善&他人のチップ獲得を妨害するのは有効なテクニックになります。

私がショボかったのは、テンパイ状態になった泉さんとの勝負に出さされ(負ければ泉さんが勝つから)カードを疲弊させられたのと、勝ちを目指した紫勝負(通称:通過クイズ)に失敗し、10のジョーカーを出しつつ敗北しチップを失った事でしょう。その後、更に1枚失って勝負から脱落してしまいました。

見た目は地味ですが、いぶし銀の魅力のあるカードゲームです。

召喚大戦
最近はやりのトレカ風カードを使用した国産ボードゲーム。ルール解説をするHAL99さんは、あまりおもしろくなさそうな雰囲気でインストしてくれましたが、実際プレイしてみると、想像を絶するつまらなさ。

カードをたくさん集めて、モンスターと戦いながらパワーアップしていくのは良いのですが、戦闘には1匹のモンスターしかプレイできないので、1匹強いやつがいれば良いじゃんという結果になりがちなのと、バトルを勝ちやすくするためのヘルプカード(マジックでいうところのインスタントやエンチャントカード)をひたすら集める展開になり、ゲームがだれます。

また、どこにいても四方八方移動できるので、仮に戦闘に負けてもすぐ召喚カードを補充できるためほとんどダメージはありません。

単なるマジックに便乗したクソゲーで「本当にテストプレイしたんかいな」という気がします。

1日目はこれでゲーム終了。その他ここで紹介できなかったゲームとして、CIAO CIAO,チェーテン、FLUXX,ACQUIREをプレイしました。2日目の模様はこちらです。


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