大津ゲームパーティー報告(97/08/16) 第1号

 お盆(8月14日〜8月17日)に行われた大津ゲームパーティに参加してきましたので(16日だけですが)その報告です。

 大津ゲームパーティは、石山に住む永井さん宅で行われるゲーム会です。最近、仕事が忙しく、実に10ヶ月ぶりの開催となりました。

 急遽決まったゲームパーティでしたが、広島、岐阜、川崎と方々からメンバーが駆けつけ、7名が集まりました。

 メンバーを紹介します。
写真下段:向かって左から平野さん、永井さん
写真中段:向かって左から後藤さん、上田さん、牧野さん
尚、欄外は、着替え中で不幸にも写真撮影に間に合わなかった森田さんです。



●みんなで決めたこと〔DAS REGELN WIR SCHON!./Moskito. 〕

 普通、ゲームにはルールがあって、それに従ってプレイしていくのですが、これはルール自体をプレイ中に決めていくという変わったゲーム。ゲーム通の人には、ハグルのボードゲーム版といった方が良いでしょうか(ハグルを知ってる人なら、このゲームも知ってるという話はあるが・・・)。

 このゲームは初め、各自4種類あるチップの中から好きなチップを7つ取ってゲームを開始し、一番多くの得点を取った人が勝ちです。決めるルールには「白色チップは0点」とか「黄色チップ1個につき3点」等があり、各自に配られたルールカードを1枚ずつプレイして、それらの内容で得点を計算します。但し、このルールには投票が必要で可決されない限り有効になりません。

 ルールにはいろんなものがあり、上述の平和なルールカードはむしろ少なく、「得点計算時、初めに喋った人は−15点」なんかがプレイされると、場が急に静寂に包まれ、緊張が走ります。

 おもしろいのが、「投票時、少数派はチップ2枚もらえる」、「左隣の人と同じ方に投票したら2チップ」等の投票がらみのルールカードです。少数派になるため、敢えて不利なルールでも可決に投票すると、同じ考えを持ったパカタレが必ず存在し(笑)、ゲームを盛り上げます。

 ゲーム中の順位も大きな要素で、「自分の順位*10点もらえる」なんてルールが可決されると、あえてペナルティーを取りに行ったりすることもあります。

 私は、ゲーム終了寸前までトップを走っていたのですが、持ち前の勝負弱さを発揮、ルールを勘違いして8点差で2位に転落。それでも、「自分の順位を当てたら、順位*5点」のルールが採用されていたため、2位に予想していたら勝てただけに残念でした。勝ったのは牧野さんです。

 このゲーム、プレイ中に2つの疑問がわいてきました。

  1. 各ラウンドの開始プレイヤーは?
  2. 得点計算時の順位は累計するのか?
みんなで決めた結果
  1. については、オリジナルルールでは、常に固定(初めのプレイヤー)ですが、手番が後のプレイヤーにとっては損なカードが存在するため、各Roundの最高点者からプレイする事にしました。

  2. については、各Roundの順位の決定は、いままでの得点を累計する事に決まりました。

●漁民〔上田ブランド(創作ゲーム)〕

 「農民」に続くシリーズ企画。上田さんの新作のテストプレイです。

 4×4のマスのボードで繰り広げる魚釣りゲーム。一番多くの得点を稼いだ人が勝ちになります

 各プレイヤーは船を前方3方向に進めるか、止まる事ができます。移動した結果、各列の手前のエリアから、先着4名までが魚を捕る事ができます。同じエリアに複数のプレイヤーの船が存在する場合、手持ちの1〜8のカードを出し合い、どの魚を捕るかが決まります。

 魚は1〜10点の価値があります。このゲームで秀逸なのは、このカードの出し方にあります。

 例えば、魚が手前から、3点、10点、1点、5点の列があったとして、同じエリアに3隻船が存在する場合、3者で3点、10点、1点の魚を取り合うわけなのですが、カードプレイ時は、高得点の人から順番に手前の魚を取っていきます。そのため、10点の魚を捕ろうと思うなら、中位のカードを出す必要があります。このルールのため、1点とか2点のカードも重要なルールとなっています。また、カードが同数の時はキャンセルされます(しょぼ)。

 実は、これは後藤さんが提案したもので、1回目はハイカードの人から順番に高得点の魚を捕るルールで行っていました。これだとしょぼいカードが敗戦処理にしか使われなかったため、改良案を取り入れることでゲームが一層おもしろくなりました。

 手持ちカードがなくなるとゲーム終了になるため(その時点の捕獲した魚の価値で得点計算)、トップでない限り、バッティングを避ける必要があるのですが、2ゲームともカードがなくなったのは私でした(しょぼー)。

 2ゲーム共抜群の強さを見せたのは、牧野さん、そして最後までルールを把握していなかったのは森田さんでした。

●エンテンラリー(WALTER MULLER)

 このゲーム所有していながら、和訳ルールがなかったため、ずっとプレイされていなかったのですが、森田さんや後藤さんが経験者だったため、プレイする事が可能になりました(どうもありがとう)。

 車検をパスして、コンテストで得点を稼ぐスゴロクゲームです。

 コンテストに出場するには、得点パーツが必要で、車検を通るためには修理が必要です。これらをするためには、サイコロの目”3”を消費します。但し、こんな事ばかりしていると先に進めません。

 サイコロの目で「6」が出ると時が経ち、車検やコンテストは決まった季節に起こるイベントなので、その時までに、所定のマスに進んでいなければなりません。

 初めは皆、まず車検用に修理してからコンテスト用にパーツを集めて、と定跡通り進めていたのですが、私以外の誰かが6を連発、あっという間にコンテストの期限が過ぎてしまいました。

 ゲーム終盤12月の最終週、全員1回しかコンテストをパスできない低レベルの争いの中、既にゴールしている私は、1回のコンテストならポイント差で勝てる状況でした。まだゴールしていないのは平野さんと上田さんで、彼らは既に1回コンテストを成功していました。彼らに次の手番がまわればほぼゴールできる位置にいたため、私は6を出さない限り負けになる苦しい展開でしたが、執念が実ったか、出た目は「6」。この一手で1年が終了し、思わずガッツポーズ。改心の勝利でした。


久しぶりの大津ゲームパーティー、1日しか参加できませんでしたが、大変おもしろかったです。

ゲームスペースを開放して下さった永井さん、和訳ルールを快く提供して下さった森田さん、いつろドイツ語ゲームの翻訳をしてもらっている後藤さん、創作ゲームで楽しませてくれた上田さん、この場をお借りしてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

また開催される時があれば参加したいと思います。


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