HAL99さんゲーム会(2021/03/21)

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濱紳商伝Roll & Write [BGG]

あのOKAZU brandの名作、濱紳商伝が紙ペンになって帰ってきました!。HAL99さん、やざわさん、まおさん、私の4人。

各プレイヤーには写真のシートが配られ、ここにプレイ経過を記録していきます。このゲームでは、0〜7までの街区画に対応するアクションカードをランダムに配置して、それを左上の欄に記入します。

ちなみに今回は、
0:製糸場
1:研究所A
2:茶畑
3:教会
4:銅鉱山
5:銀行
6:研究所B
7:漁場
でした。

ゲームは12ラウンドから成り、手番プレイヤーがダイスを振り、3箇所に出た目と雇用カードを配置します。各プレイヤーは、ここから1枚カードを選択して、雇用カードに記載されたワーカーを個人シートに記入していきます。この記入の仕方が独特で、記入する場所はダイス目がベースで1〜2個チェックします。その隣接する場所に1個チェックします。

例えば、ダイス目が3で雇用カードに記載されたワーカー数が4の場合、3の行に2個チェックして、あと2個余るので、1と2の行に1つずつとか、2と4にの行に1つずつチェックする要領です。

このチェックを行った後にアクションをします。製糸場(糸)、茶畑(茶)、銅鉱山(銅)、漁場(漁)は、純粋にリソースをもらえるアクションで、チェックした○を消費することで消費した分のリソースを、個人シートにチェックして行きます。各区画が完成すると、★内のVPが獲得できます。隣接するマスをクリアすることで、間にあるアイテムがゲットできます。

銀行と教会は特殊で、もらったリソースは右上の対応する欄をチェックしていきます。一定量に到達するとボーナスがもらえます。あとは、お金や信仰ポイントを消費することで、追加アクション(エリート、店舗、商館、もう1手番のいずれかひとつ)をプレイできます。

エリートは基礎値+1、店舗は★のVP*2、商館は対象の列にある区画で達成している毎2VPもらえます。
研究所では、カードを獲得することができ、これでVPや特殊効果を実施できますが、先取りではなく誰もが獲得できる親切仕様。

左上のチェック欄は、タテ1列を揃えることで、リソースや舶来品を獲得できます。舶来品はボーナスでサンクトの貴族みたいなものです。6Rと12Rに決算がありますが、6Rの決算は港区画のみ。まぁ、ブラスみたいなもんです。

とりあえず、目指したのは研究所にある2枚のLOWカード。紡績工場(製糸所に行ったら2信仰力)と缶詰(漁場にいったら2金)です。こういったアクション強化するカードは序盤取るに限ります。考えることは皆同じで、だいたい似たようなアクションを始めに選択していましたね。そして、エリートを製糸場と漁場に配置します。これらのアクションは複数回飛び込みたいので、基礎値が+1になるこのエリートとは非常に相性が良いです。

ただ、製糸場と漁場に飛び込むことで、アクションが偏るため、もらえるリソースも限定的です。必然的に魚と糸で構成された区画から埋まっていくことになるので、なかなか隣接ボーナスとかが取れません。

雇用カードや街区画の列ボーナスでもらえるリソースを駆使して、茶畑や銅には極力入らず、入るとしても1回で済ませるように進めました。

私は糸特化で信仰を貯めて、信仰トラックボーナスを取りつつ、信仰力でダブルムーブを行う作戦にしました。ただ、調子に乗ってダブルムーブしすぎて終盤信仰不足に。

それよりも、HIGH技術の電灯(商館1軒につき4VP)をもっと活用すべきでした。これをとったのに3軒商館のみはあまりにも寂しい。漁場と製糸場特化したんだから、お金と信仰が多くもらえるわけだから、当然商館に注入すべきでした。勝ったのはまおさん。うぐぐく、私に大局観がなさすぎでした。でもこれは面白い。いろんな戦略が考えられるし、アクションも変えられそうだし、紙も両サイドあるので、かなり楽しめそうです。マストバイ。


Cryo [BGG]

クライオ:氷の惑星のタイトルでホビージャパンより発売されているゲーム。極寒の地に不時着してしまった植民者を救出し、ドローンで惑星に送り込むゲームです。

各プレイヤーは3体のドローンを持ち、これをボードに配置してワカプレを行い、手元のドローンを使い切ったら回収する感じは、以前動画で紹介したWhistle Mountainに似ています。最近は回収時に何らかの効果があるのがトレンドらしく、このゲームでもあります。

各プレイヤーの個人ボードには、6角形のエリアがありますが、ここにタイルを埋めることでリソースをもらえます。面白いのは、上と下の2列になっていて、上がINPUTで下がOUTPUTです。つまり、何かを支払って何かをもらえるという変換能力をプレイヤー自身が作り出せるところがミソ。

一番左端は、もらうだけの能力になっているので、ドローンが帰還することで、とりあえず何かはもらう事ができます。リソースは1種類だったり、2種類だったりするので、当然支払いは少なく、もらいは大きいものが良いに決まってます。

初期手札は3枚。これもアクションや6角タイルで入手可能ですが、このカードは4つの使い方ができます。
個人ボードの上に差し込んで、永続効果のあるものとして使用
個人ボードの下に差し込んで、入植時の搭載収容枠として使用
個人ボード脇に裏向きに置き、ゲーム終了時ボーナスとして使用
カードを廃棄して、記載されたリソース獲得用に使用

ゲームのメインのアクションは入植です。誰かが入植仕切った時点でゲームは終了となります。ただ、はじめは誰も入植者がいないのでボード上のアクションで、ワーカーの開放→カードプレイで収容枠確保→ドローン飛ばして入植というプロセスを経る必要があるし、入植するには燃料が必要になるので、若干面倒。

そこで私はライノーという偵察アクションを強化するカードの効果に着目しました。偵察アクションでは、1人だけですが、未発見の惑星に入植させることができます。

各入植先の惑星は、1人2VP効果に加え、エリアマジョリティになっていてそれぞれVPがもらえます。1人だとトップになるのは難しいですが、いっちょかみで2着ボーナスは取れる可能性があります。この各惑星は通常、入植コストを支払う必要があるのですが、偵察では(そもそもの偵察アクションでコスト支払っているため)コストは支払う必要が無い上、更にそこに書かれたコストをもらうことができます。

もともと面倒な入植準備をしなくて良いばかりかリソースもらえるというのはかなり美味しい。なので、私はとにかく偵察連打できる体制を目指します。

あとサルベージというアクションがあり、これはドローン帰還時に、ここに人員を配置しているとリソースがもらえるのですが、VPはもらえません。なので終盤には不必要な要員になるため、このひとを一旦帰還させて、それから入植に割り当てていく必要があるのですが、サルベージ要員が1人あたり2VPもらえる効果のカードがあると、それをやらずに済みます。

私は、これら2枚のキーカードがあったため、効率よくプレイすることができたので勝利しました。ゲームは勝ったし面白かったのですが、逆にいうとこの勝ち方が一番経済的というかラクな気がしました。つまり、このカード引いたもの勝ちにならないかという懸念があります。

ということで改善提案を:
・入植ボーナスを増やす
  →今は入植してももらえるボーナスが少ないので、わざわざ手間かけていく価値が少ない気がします。もっとボーナスは多くても良いかも知れません。
・6角形タイルを増やす
  →VPへの変換とか、そういうタイルがあれば勝ち筋も増えそうです
 ・目的カードの導入
  →先に3箇所入植したらとか、指針となる目的カードを増やす

上記はあっても良さそうな気がしました。要は拡張期待ですね。


Caretos [BGG]

ポルトガルのモンスター「Caretos」がテーマのゲーム。日本で言うところの、なまはげみたいなものらしいです。

ゲームボードはエルフェンランドのような作りになっていて、カードをプレイして移動するスタイル。各プレイヤーは様々な特殊能力のあるモンスターから2種類を選び、村人を脅かしたり捕獲してVPを貯めるゲームです。

村人は単独でいると、捕獲されてしまうので、通常は集団行動をします。集団でいる場所では必ずキャンプファイヤーをやっています。各モンスターはここに突撃し、脅かすことで、村人を周囲に離散させ、単独になったところを捕まえるという寸法です。このとき、脅かしたモンスターはキャンプファイヤー駒を取り、離散する村人は必ず周囲のマスに均等配分されます。4人居て、3箇所逃げ道があれば、起点から時計回りに配置するので、2-1-1となり、2人のところは、そこでまたキャンプファイヤーします。

獲得したキャンプファイヤー駒は、目的カードや移動力強化など様々な目的で活用できます。

このゲームのタイトルとなっているCaretosは我々モンスターを食べる上位モンスターとなっていて、これらに捕まると鍋の中に入れられてしまいます。別のモンスターが捕まると前に捕まっていたものが釈放されるというフレンドリーな設計になっているのは微笑ましいです。

私のモンスターの特殊能力は、「村人をひとり、空いている場所を通れる限り、好きに移動させる」というのと、「村人の集団を3歩までCaretosのように移動する」というものでした。このゲームでは手番には、脅かしてキャンプファイヤー駒を取るか、誰かを捕獲するかのいずれかはやりたいです。ですが、移動させたところで、それで手番終了なので、次のプレイヤーのトスにしかなりません。なのでどちらも使えねえな...というのが正直な感想。

ですが、私のモンスターから離れたところに村人の大集団がありました。他のモンスターが脅かしに近くまで来ていたのでこれはチャーンス。後者の能力を使い、村人たちを私のモンスターの隣まで大移動。隣にいると、仮にほかのモンスターが来ても、離散した村人を直接捕獲できるので、抑止力になります。私以外は、この村人操作能力を持っていなかったので、これは助かりました。

あと非常に有効だったのが、Caretos移動とのコラボ。私の移動能力が4歩移動と1Caretos移動だったので、私が村人の隣に移動して待ち構えておき、Caretosを村人集団に突っ込まして、村人大量捕獲!。逃げ道が少ないところだったので、うまくいきました。

結果、私はまおさんと同率トップ。使えないと思った能力が、うまく活用できて良かったです。

令和の時代にあって、なんか懐かしさを感じるゲームではありますが、コンポーネントも凝っていて、異世界ギルドマスターズの受付嬢アクリル立てみたいなのが標準装備なのは素晴らしいです。Tabletopiaにもありますので、ぜひ一度プレイして見てください。


Project Universe:Roll & Write

あのホイゲームズの名作、Project Universeが紙ペンになって帰ってきました!。というか、これはまだ試作版。

Project Universeでは豆畑や浄水設備を利用してリソースを集め、依頼カードを獲得して労働者を獲得し、A-B-C-D-Eとロケット打ち上げてVPを獲得していくというものでしたが、これが再現されています。

オリジナルで宇宙推進エンジンの技術を上げて、宇宙間移動のコストを下げるというものがありましたが、これは輸送レベルで表現されています。

ゲームの流れとしては各ラウンド山札をめくり、山札の色が平社員/管理職/幹部に対応。これによってできるアクションが異なります。

宇宙間移動は1区間7牧草もかかるので、輸送レベルを上げて、コストを軽減したいけど、レベルを上げるためには研究所を建てる必要があり、研究所を建てるには8金必要で、8金貯めるには取引所が必要で・・・と遡っていろいろ建設していく必要があります。

このゲームのポイントは幹部カードが引かれた時。この時には2アクション実施することができます。なので、この時に有効なアクションを打てるか、これによってアクション効率が変わってきます。

私は、レベルを上げて牧草コストを下げてから発射したのですが、これが疑問。というのも確かに効率は良いのですが、移動した時にもらえるボーナス効果を軽視していました。移動中に5金とか浄水設備が建てられたりするので、浄水設備を建てるのに1アクション使う位なら、宇宙に1歩でも移動して、VPと到着ボーナスを取ったほうがよっぽど良かったです。

これは、またしてもやざわさんのトラップにハマりましたね(おそらく、LV上げてから飛び立つのは間に合わないよというチューニングをしていたに違いないです。やざわさんが、そーなんスよって微笑んでいる顔が目に浮かびそうです)。

ということで、私は惨敗。HAL99さんが別荘プレイで最後華麗に差し切って勝利。お見事でした。

紙ペンにしてはルールが少し複雑なのですが、それだけにかなり重厚なゲームが楽しめて、かなり好印象を持ちました。これは、おすすめです。



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