バブー通信(99/10/17) 第9号

今日は、仕事で吉川さんが来阪されたため、緊急ゲーム会が催されました。そういえば、前回のバブー通信は、半年前の吉川夫妻の来阪でした。バブーさん、吉川さん来なくてもゲーム会開いて下さいよ!!。

AQUARIUS
ルールがころころ変わる痛快カードゲーム、FLUXXの続編。

雲、炎、魚、星など、様々なイラストが描かれたカードを並べていき、自分のマーク(例えば:雲)をたて・よこに(直線である必要はない)7マス並べたプレイヤーが勝ちになるゲームです。

各自、何を並べるかはゲーム開始時に秘密裡に決定されるのですが、「change goal(他人とゴールを交換する)」、「shuffle goal(ゴールをシャフルする)」等の特殊カードの存在によって、目的がどんどん変わっていきます。

はじめ、このルールを聞いて、今までの苦労が水の泡になるだけの凶悪ルールで、ゲームバランスが崩壊されるだけかと思っていましたが、そんな心配は杞憂で、このルールがなければ全く盛り上がりに欠ける事が判明しました。

このゲーム終了条件の変更というのは、この会社の得意なシステムかも知れませんね。

ちなみに私の担当になった雲は5点、babu-さんの星:5点と同点トップでした。思っていた以上に・・・・いけます。

Konzern
X-PASCHで有名な会社の新作。何だか今日は続編が多いですね。

X-PASCHと同様、ゾロ目が重要な要素を占めるビジネスゲームです。5つのダイスを振り、そのうち3つゾロ目を出すことで、市場のシェアを獲得できます。大きいゾロ目を出せば出す程、利益は多くなります。

全てのアクション(カードを引いたり、市場価格を変更する等)にダイスを使わなければ行けないのもX-PASCH譲り。上述のゲームはルールがころころかわるのが得意でしたが、こちらはゾロ目を使うのが得意な会社のようです。

シェアを獲得する事で、毎ターン安定収入が見込めるため、シェアの少ないプレイヤーは略奪やチャレンジをかける事で、シェアを奪還するための熾烈なダイス戦争が行われます。

この略奪とチャレンジは、他人の企業のシェアを奪うという目的は同じなのですが、やり方が少々違います。略奪は、最大10対10のダイスの振り合いで、456の目が出たダイスの個数の差額だけ、相手からシェアを奪います。略奪に失敗した場合、シェアは奪われない代わりに攻撃をしかけたマーケットからの収益がなくなります。

「チャレンジ」はダイスを振った後、それらの目を使って、攻撃するシェアを指定します。攻撃側は5や6の目が出た時だけチャレンジ用ダイスに使うでしょうから、攻撃側が非常に有利になっています。

今回のプレイでは、略奪は1度しか行われませんでした。略奪は自分のアクションを全て放棄して行うため、選択肢が狭まる上、実際にダイスを振ってみて123ばかりで収入源が凍結される可能性がある事が嫌われ、どうしようもない時の起死回生の救済措置扱いでプレイしていました。しかし、改めて考えてみると、市場価格が暴落し、崩壊寸前マーケットからなぐり込みを賭けるには良いかも知れません。

ゲーム展開ですが、チャレンジ合戦となりました。何回振っても「1」しかでないbone5さんと、「1」と「2」しか出ない私の争いは、バブー氏曰く、底辺のサイの目勝負として後世に語り継がれる迷勝負だったらしいです。

結局はダイスゲーなのですが、ダイスという不確定な要素のものを使うにもかかわらず、ダイス目やそのコンビネーションによるアクションという手法をとる事で選択に幅を持たせているため、単なる運ゲーではない好ゲームといえるでしょう。個人的には、あれだけ推したX-PASCHを凌いでいると思います。


Business Game
ようやく翻訳が終わったため、やっと日の目を見たゲーム。炭坑で採掘される鉱物を海外に運び、先に百万ドル稼いだ人が勝ちになるゲームです。

鉱物を運搬するのには、トロッコ、はしけ、船の3種類の輸送手段があります。海上輸送をする場合、船の鉱物は常に満載が要求されています。自分の鉱物で賄えない(又は賄いたくない)場合、他人の鉱物を問答無用で奪った上、輸送手数料を要求する事ができます!。

もちろん、目的地に到達した場合、元の所有者にも積み荷に応じて収益が入る訳ですが、凶悪イベントカードが様々なトラブルに遭遇させてくれます。海上輸送時、何らかの理由で鉱物を失った場合、元の地点に戻されます。積み荷を失うというイベントがあったとしても、自分の鉱物を選択する必要はありません!。要は、自分の鉱物だけでは危険なので、他人の鉱物を”保険”に載せて、ついでにレンタル料もかすめ取るというのが、このゲームの最大の愉悦になっています。

非常に面白いゲームなのですが、このゲームの最大の欠点は鉱物の産出方法にあります。ダイス目で1か6の時しか産出されないので、目がショボイと何もできません。せめて1unit=10000ポンド位で銀行から購入できるようにすべきでしょう。そうすれば、ゲームもサクサク進むと思います。

ドルとポンドの2種類の紙幣が登場するルールも秀逸で、かなりの傑作です。次回プレイする時は、カード訳を整備し、鉱物購入ルールを採用して再プレイしたいと思います。


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