尼亭ゲーム会レポート(00/05/27) 第3号

CAT VS MOUSE
各プレイヤーはネズミとネコを担当します。ネズミはチーズを自分の巣に持って帰って得点を得ますし、ネコは他人のネズミを食べて得点を得ます。先に10点獲得したプレイヤーが勝利です。

bone5さんは、インストをしながら、面白くない可能性が高く、濃密集団の集結するこんな場所でしかお披露目できないと言われていたので、あまり期待をせずにゲーム開始。

換装は雑誌に付録のスゴロクのようなイメージ。コンポーネントのチープさだけが残る。このゲームのウリが見あたらないし、新鮮味も全くない。1ターンプレイした後、全会一致でゲーム中止と相成りました。

この会社はアッダー・マッドネスという凡作を発売している前科もあり、要注意かも知れません。まあ、救いは\800って事だけかあ。



銀のドワーフ
宝石を集めて、特定のパターンを組み合わせて売るファンタジー仕立てのゲーム。

ここでは宝石になってますが、BUSINESSやカタン、(私はプレイした事ありませんが)バザールのようなゲームといえるでしょう。

ただ、ゲームの進め方が一風変わっていて、チャートにプロットして一斉公開する方式を採っています。

宝石の仕入れ、市場価格の操作、他人の妨害など、行えるアクションは様々あるのですが、各ターンの行動数には限りがあるので、そのジレンマが楽しい。

タイトルこそドワーフとついていますが、立派なビジネスゲームです。

このゲームの最大の難点はプロット表がドイツ語のため、慣れないうちは、置いた駒の効果を間違えやすい事でしょう。私も2回致命的なミスを犯しました。

残念ながらこのゲームプレイ中にHAL99さんが登場。2ROUNDプレイしただけで終わりましたが、これはかなりいけそうなゲームです。


卑弥呼(骨折ブランド)
以前、はにわというゲームがありましたが、あのゲームに次ぐ骨折ゲームの新作は超大作歴史ゲームです。

一言で説明すると決算系ゲームとなるのですが、それで片づけてしまうにはあまりにも勿体ないコンポーネント。今回はテストプレイにつき、全員初プレイです。

序盤戦はちょっとだるかったです。モノポリーでいえば、1順目がとにかく長い(とりあえず、止まったマスの権利書を買う。考える余地なし)のが欠点ですが、終盤になると俄然盛り上がるため、これは次回の改良バージョンに期待(ボードの制作は大変でしょうが)したいところです。

五穀豊穣、戦勝、命運カードや卑弥呼コースター等、森総理もびっくりの内容です。WGG芸術賞大賞最右翼作品でしょう。



あやつり人形(Ohne Furcht und Adel)
アサシン、泥棒、商人、魔術師、国王等8人のキャラクターを操り、8つの建造物を建立する事を目的とするカードゲーム。

各キャラクターには様々な特殊能力があります。マジックをご存じの方なら、各種カードの特殊能力と思っていただければ良いでしょう。

各プレイヤーはカードに書かれたコストを払うことで、カードをプレイできます。これもマジックでいうところのマナと同じ感覚です。要は8枚カードをプレイできれば勝ち(厳密にいうと、勝利条件を満たす)になります。

各プレイヤーが何になるかは、国王プレイヤーから順番にカード(キャラクター)を選択していく事で決まります。ですので毎ターン役割が異なります。

基本戦略として、金が無ければ建造物は建てられません。金を得るためには、「商人」や「泥棒」が有効です。でも、序盤は皆、資金不足のため、「アサシン」に殺されやすい。

自分の手番には、カードを引くか資金を得るか選択できます。金ばかりもらっていると、手札が少なくなります。こういう時は「魔術師」になって、他人と手札交換をするのが良いでしょう。

「建築家」は手札と金が同時に増える上、1ターンに3枚まで建築カードをプレイできるため、かなり効果的。特に終盤の一発ツモには要注意。「傭兵」は他人の建築カードを破壊する唯一のキャラクターですが、破壊には資金が必要のため終盤向き。「伝道師」は傭兵からの破壊対象にならないので極めてディフェンシブ。

そして「国王」。一番初めにキャラクターを選択できるのは魅力的。何せ、いくら自分がなりたいキャラクターがあっても、他人に選択されたら元も子もありませんから。

という事で、マジック的要素を全く別なカードゲームとして取り入れたこのゲームは非常に素晴らしい。是非とも7人でプレイしたいカードゲームです。


CORRUPTION
ワイロを贈って、公共事業の獲得をめざす、ゼネコンゲーム。

プレイの順番が悪かったせいかも知れませんが、このゲーム、全然おもしろくありませんでした。ある意味、ジュマンジ以下。

とにかく、中途半端なんですわ。カードプレイは1枚目を除いて裏向きに置かれるので、全くの運まかせ。かといって、ダイスゲームのようなラックの要素がウリのゲームでも無い。

ゲーム展開も淡々とカードを出すだけで、盛り上がる要素もありません。1巡プレイしたところで、全員一致で打ちきりとなりました。


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