関JAGA通信(00/05/13) 第30号

business
神谷さんの持ち込みゲーム。見た目でかなり損をしている(笑)、シド・サクソン作のビジネスゲームです。神谷さんと富本さんが、このゲームは絶対私向きですよと断言するので、やって見る事にしました。

ゲームは12ROUND(12ヶ月)勝負です。毎ターン、袋からランダムに取り出された原料を競りで仕入れ、その原料を製品化(原料の組み合わせ)して利益を得ます。

ボードには3ヶ月分の需要が示されているため、高値で売れそうな原料が人気になります。競りでは全員が何らかの原料を獲得できるようになってますが、当然安値で仕入れたものはショボい。

3ヶ月毎に存在する決算月には、市場価格の倍で売却できるので、毎月の資金繰りを工面しながら決算月に一気に売るのが重要です。

原料は倉庫に10個までしかストックできません。ですので、誰もが考える、大量に在庫を抱え、決算期に売るという作戦ができにくくなってます。また、原料(赤・青・黄・緑・紫)の数が違うため、品薄/不人気原料をルール的に発生しやすくしているあたりが、心憎い演出で、さすがはシド・サクソンといえます。

その時々の相場で市場価格が乱高下するので、人気の高そうな原料を安値で仕入れたり、他人が欲しそうな原料を買い占めたりと、様々な戦略が使えます。その割には12回の競りを行うだけなので、この類のゲームとしては早く終わります。

私は最安値でも何らかの原料が仕入れ可能なため、競りをケチリ過ぎたため、あまり儲ける事が出来ませんでした。市場価格は見事に反映されていたようです。

businessは、手軽にビジネスゲームを行いたい時には最適なゲームではないでしょうか。私もどこかで見かけたら購入したいと思います。


Vinci
戦略級陣取りゲーム。History of the Worldとシビライゼーションを足したようなゲームです。

このゲームでは、中世の文明の興亡をシミュレートしているらしく、いろんな文明が登場しては滅びていきます。で、この興亡をターン制で表現せずに、「衰退」という概念で表現しているのが素晴らしい。

各プレイヤーはターン終了時、自分の支配下にある領土からポイントを獲得できるのですが、衰退を宣言すると、そのポイントに加えて、次ROUNDからは新しくできた文明ポイントも入るので、ある程度領土を拡張したら衰退するのが有利なシステムになっています。

私は最初に選択した文明が、FORTという防御力に優れた文明を所有していたため、それに固執しすぎて、文明を引っ張りすぎました。そのため、序盤ポイントが伸びませんでした。最後追い上げましたが、下辻さん、babu-さんに差され敗北しました。

JAGAでプレイするには、やや重めかも知れません。ウォーゲーマー向きでしょうか。


acquire
中川さんが購入された、未開封のハズブロ版の新アクワイアが早くも登場しました。コンポーネントはあの忌まわしいシュミット版に似ています(笑)が、シュミット版と異なり、無駄なタイルや混乱を招くだけのホテル価格の変更はありません。但し、ホテル名は全く異なったものになっています。

一番手となった私ですが、屈辱の盆叩き。次順も盆叩きだったのですが、その地点での設立は、NIKさんが設立した値嵩の3件株クァンタムと、これまた値嵩のフェニックスで2人が「買い」に走っている最悪の状況。

私は連続盆叩きを決断したのですが、さすがにこれはやりすぎで大きく出遅れました。これは常識に溺れた悪手でクァンタム3株買いだったかも知れません。なぜなら、NIKさんは誰も購入していない事をみて、悠々と2社目を設立する事ができたからです。

私がクァンタムを買っておけば、NIKさんがフェニックスに走ればクァンタムを取れる訳だし、仮に2位になっても、4株で止めてNIKさんに任せておけば2位ボーナスの恩恵に預けられた事でしょう。

ただ結果は3着でしたが、NIKさんよりは上だったし、ジリ貧ながら最善は尽くしたつもりです。私のザクソン購入は、アメリカを吸収してザクソンの3着に落ちる最悪の展開になったとしても、それは筆頭であるゼータの餌になるし、株の売却資金が少しは入ると考えていたので、結局その通りになりましたが、まあ、満足の内容でした。


チェーテン大会
総勢28名が参加したチェーテン大会です。チェーテンは毎回例会で行われるヘビーローテーションゲームであり、関JAGAではアクワイア、八八と並ぶ人気ゲームとなっております。

ルールですが、各自20P(200点)持ちの3回戦勝負です。計算方法は、ROUND終了時、プレイヤー間で得点の差を切り上げてチップの授受を行います。

第一回戦の相手は近藤さん、レフくん、神谷さんです。いきなりの強豪相手。レフくんの隣だったので嫌な予感がしていたのですが、ローカロリーな手札に助けられ40Pを獲得。

第二回戦は一転してさわやかなメンバーが揃いました。下辻さん、ミッシー三島さん、私のチェーテンの師匠である隈河さん、私です。緒戦いきなり私と三島さんがパーフェクト達成!。これで貯金を得たのでかなり気分的に楽になったのと、師匠の前で意地悪なプレーはできないとナチュラルプレイに徹したのが良かったのか、ここでもトップで60Pとなりました。

第三回戦は後藤さん、安達さんに、上野(貴)さん(通称、上野弟)、またまた強豪メンバーが揃いました。しかも悪いことに、このメンツの中で優勝の可能性がありそうなのは私だけで、不破さんが、トップはダントツで上野さんなんて煽るものだから、強烈なマークや絞り攻撃を喰らいました。

しかし、マルチゲームの常(チェーテンってマルチゲームかあ)で、これを振りほどいてこそ真の勝者であると勝手に思いこんだ私は、2〜3枚を呑む事を前提に、安全プレイに徹しました。幸い、今回も一回戦同様、軽い手牌だったため、終わってみれば70P。若干の上積みをして終了。なんとか優勝する事ができました。

<得点一覧(敬称略)>
1位:上野(宏) 70p(40−60−70)
2位:平野    56p(36−45−56)
3位:隈河    46p(48−27−46)
4位:上野(貴) 45p(13−20−45)
5位:吹留    35p(15−20−35)
ブービー:中川 ▲22p

次回の関JAGA通信は、次回例会 6月 3日(土)以降、気が向いた時に発行予定。


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