SGCゲームレポート(2007/04/22)

BUY OR SELL
Raelさんが久々に例会に登場。以前からこのゲームをRaelさんとやりたかったのですが、ようやく実現。

株価チャートを作っていく1967年のレガシーゲームです。私はこのコンセプトだけで、みずてん購入しました。

このゲームは、各プレイヤーが会社を担当し、株価の高いほうが勝ちという資本主義の国アメリカらしいゲームです。

株価は様々な株価の波動(チャート)が描かれたチャートタイルを置く事で表します。詳しくは前回のセッション参照。

互いにUP TRENDタイルを置き、緩やかな上昇トレンドが継続するオーソドックスな作戦を採用。私の手番で途中、6が出て、上昇タイルが置けることに。

これは保合い上放れチャーンスとばかりに、2枚しかない急上昇の特殊タイルを使用して株価を暴騰させます。Raelさんは、様子見したため、私は再度急上昇タイルをプレイ。
株価が中央のベルト地帯を突き抜けるとそこで勝ちが確定します。さすがに危機感を覚えたRael氏、特殊タイルの株価天井タイルを置きますが、残念ながら、これが軽い押し目。私が再度上昇タイルを置いて、株価上限突破にてゲーム終了。

Raelさんと、横で見ていた、かみさんが、「これは素晴らしい。こんなゲームが埋もれていたなんて」と口を揃えて絶賛。

で、そのかみさんとRaelさんで2戦目。激戦の上、僅差でかみさん勝利した模様。

局後も是非欲しいと、両者が大絶賛。レガシーゲームでこれだけ評価されたのは、初めてじゃないかしらん。
こんな普通の値段で買えるゲームでも埋もれているもんなのですねぇ。


Slick!
石油がテーマのビジネスゲーム。Raelさん、かみさん、Yさん、私の4人。

Railway Rivalsを出しているRostherne Gamesの作品。Rostherne Gamesといえば、私がイギリスのゲームショップとAirmailでやりとりしていた頃の事思い出します。

ゲームカタログで見かけたRailway Rivalsを見て欲しくなり、注文。到着後、広告にBUS BOSSというのが書かれていて、これも後に追加購入しました。その時、確かSlick!, Send! Mineなんてのも、あったような気がしました。で、あまりに懐かしくなったため、購入したゲームです。

このゲームでは各プレイヤーは石油会社の株を購入し、筆頭株主になれば社長になります。株を買った資金は会社の資本金になります。

各会社は、精製所を建設する事で石油を精製できるようになります。その後、貯蔵庫を作成し、イギリス全土に販売網を築き、需要のあるところに石油を販売していきます。資金はかなり、カツカツ。その中から配当や役員報酬を工面しなければなりません。

石油の需要は3箇所。精製所や貯蔵庫から近いほど、利益が多くなります。

精製所から貯蔵庫への輸送はタンカーやトラック輸送なので大量に移動できますが、各拠点から需要のあるところへの販売は、石油1ユニット単位になります。

基本的には、Empire Builderの需要カードが共通で場にあり、これを各会社が効率良く販売していくという経済ゲームになっています。
また、会社チャートが配られ筆頭株主が経営するシステムは1830そのもの。

しかも、その資金調達やゲームの最終評価方法が秀逸。株は最初$100で購入できますが、以降、$90、$80、$70と下がっていきます。
株価は、会社の資産(現金+各施設+備蓄)/発行済み株価です。

株を多く発行すれば、会社経営は楽なのですが、株を多く発行する事による、ダイリュージョン(希薄化)が見事にゲーム化されています。

こんな素晴らしいテーマで実にリアルにシミュレートされたゲームなのに、どうしてそれほど評価されないのか。
その理由はたったひとつ。レガシーゲームにありがちな点ですが、どの会社の株を購入できるかがダイスで決まってしまうことです。

いくら健全経営を行っていたとしても、他人に連続して自社のマスに止まられてしまえば、会社を取られてしまいます。

肝心のところが運ゲーになってしまっているところが評価を下げているのでしょう。

これを1830のようなゲームに仕上げるのは、長時間ゲームになってしまうため、2〜3時間で収まるゲームにしようとした妥協の産物なのかもしれません。

まあ、若干の理不尽さはありますが、おかげでそれほど思い感じも無く、また株選択で悩むことなく進められるという意味では、充分に理解できます。

石油を扱う本格的なビジネスゲームというのは、実際あまり存在しなかったので、もっと評価されるべきゲームだと思います。
別のゲーム会に持参してみるつもりです。


Mutternland
ナットを積み上げて4階建ての塔を作り、そこに自分のマーブルを先に到達させた人が勝ちになるパズル系ゲーム。

このゲームは重いゲームとして有名です。この「重い」は、プレイ時間が掛かる「重い」でなく、「物理的に重い」という意味です(笑)。

このナットがかなりの重さ。ナットを使うゲームは他にもありますが、箱が小さいだけに、より重い感じがします。

上に登るためにはいろいろ制約があり、他人の駒を押し出したりしながら登っていくのはかなりの爽快感があり、面白いなあと思っているのですが、プレイヤーの感触はいまひとつ。

ゲームよりも、ゲーム終了後の箱詰めの方が、余程パズルゲームで盛り上がると揶揄されるほど。

メンバーの問題なのか、6人でプレイしたからなのか。次回はもっと少人数で試してみたいと思います。


Daddy Cool
「プレイ卓のブレイクまで、軽くて6人でプレイできるゲームを・・・」で選択。子供向ゲーム。Can't Stopの要領で、先に自分の小熊をバスタブに到達させた人が勝ち。

基本的にはCan't Stopなので、新鮮味は無いと思われるでしょうが、最後尾より2マス以上の氷タイルが残っている場合、1枚廃棄して残りをゴール手前に配備し、ゴールを延長させるというルールが非常に素晴らしい。

このルールがあるため、「無理してここは勝負しなければ感」が出ます。また、1枚廃棄ルールにより、いたずらにゲームが間延びする事も回避しています。ゲームを知らないと思いつかないルールといえましょう。

私は終始好位をキープするものの、勝負どころで勝ちきれず、YOKさんの振り切り一発に捲くられ惜敗。

万人にオススメできる好ゲームです。


Congo Line
この前のエッセンにも出展されておりましたが、全く注目されておらず、密かに購入しようと思っていたゲームです。

皿洗いゲームと共にフランス人から購入。「いったい、これらのゲームにいくらの値をつけてくれるんだい?」と言われ、それなりの金額を支払っただけに、これでショボかったら目も当てられません。

ダイスを6個振って、その目に応じたアクションを行うゲームです。基本的には、列車を移動させ、都市に到着したら決算。荷物が満載な程、高得点になります。

その荷物が自分のものだと更にボーナス得点を獲得。

要は、自分の荷物を満載にして、その株を購入し、都市についたら大儲け。これを狙うゲームです。

当然、自分の荷物を満載したら、株は強制的に売らされるは、荷物は廃棄されるはとポコポコにされてしまいます。ほどよく他人と協調し、ちょっぴり相手より得する。これがポイントですね。

ダイスでアクションが制限されるものの、これが程良いランダム要素になっています。派手さはないのですが、良くできたゲームだと思います。これはトレードした甲斐がありました(^o^)。

 



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