SGCゲームレポート(2005/05/22)

Speculate
ベーゼンシュピール風の株式ゲームです。前回のプレイレビューに書いてあるとおり、目標をクリアしないと儲ける事ができません。

ただ今回の展開は大荒れでした。私は比較的順調にプレイしていたつもりでしたが、目標クリアを重視しすぎたため、株数が少なくなり、そこをうまく他のプレイヤーにつかれて、株価暴騰の波に乗れませんでした。

しかし、株価が高かったのもそこまでで、その後は写真にも書かれているように株価は地を這う展開に。

ゲーム終了時、1銘柄を除いて残りは皆、整理ポスト銘柄のような株価で終わりました。

これは、クリアが難しいと判断したプレイヤーが株価破壊をかけ、皆が狼狽売り・処分売りに走ってこうなってしまいました。

株価が暴落するのは早いもので、気が付けば塩漬けの山。投資マインドは冷え込み弱気コールの連続。まさに日本の株式市場を見ているようでした。

まあ、しかしこの目標クリアルールのおかげて株に流動性がおきるのも確かであり、非常に良く考えられたゲームだと思います。

今度は常連メンバーで、またやってみたいですね。


Monkeys on the Moon
私がトレードで入手した、The Penguin Ultimatumを出している会社のゲームです。

月面の猿を進化させ、地球に向けてロケットを打ち上げるというB級SFっぽいゲームです。

基本的には、入札で競り落とした猿のポイントと、進化した猿カードの筆頭・2位プレイヤーに入るボーナスをより多く獲得したプレイヤーが勝ちになります。

猿は手番プレイヤーが出したカードの色か、隣接する友好的な猿としてプレイする事で、その猿を進化させる事ができます。
進化されると喜ばれるので、その色のチップを獲得できますが、反面、対面に存在している敵対する猿のチップを払わなければなりません。この時、チップが払えなければ、ペナルティを喰らいます。

その後、入札で場に出ている猿を競るのですが、この時、先ほど獲得したチップが効力を発揮します。

場札と同色チップは3点、友好的な猿は2点として使えますが、その他の色は使えません。
ですので、場に出ている猿と他人のチップの状況を見て競りを行う事になります。

そうしてようやく獲得した猿を自分のロケットに載せます。定員になれば打ち上げられます。
この時、敵対する猿がいれば、相容れません。猿のポイントは獲得できますが、発射ポイントと打ち上げボーナスチップがもらえません。

このようにして、文明カードがなくなるまでゲームは続き、一番高得点の人が勝ちになります。

入札チップを猿の種族に対応させて、使用できるポイントに変化を持たせたのは斬新なルールだと思いました。
また競りだけでなく、自分のロケットの状況等も絡み合い、非常に考えさせられるゲームです。

特にSFに興味がない私でも面白いゲームだと感じました。

Niagara
激流の中、うまく船を操りながら宝石を集めていくゲームです。

英文ルールしか存在しなかったため、ルール解釈に四苦八苦しながらもゲーム開始。最近物忘れが激しいのと、保有ゲーム以外ほとんどインストできないのは情けない限りです。

このゲームは箱まで活用したゲームで、コンポーネントが非常に美しく、アクション要素も備わっていて万人が楽しめるゲームだと思います。

あまり戦略とか考えてもキリがないので、ノリを楽しみながら、ここ一番でお仕置きをする程度が盛り上がってよいのではないでしょうか?

誰も激流にのまれることなくゲームは終了。半数プレイヤーがリーチ状態のハイレベルの戦いでした。

同席した女性の方にも楽しんでいただけたようで、ほっとしました。


Executive Decision
今は無きプレイシングズで買いそびれた痛恨ゲームですが、最近ようやく入手しプレイがかないました。

このゲーム、日本市場ではほとんど出回っていませんが、アメリカでは割とよく見かけます。アクワイア同様、日米の需給の乖離が大きいゲームといえます。

原料を仕入れて、市場で売るビジネスゲームです。

このゲームの特徴は、商品や原料購入にかかる価格が全て需給で決まる点にあります。
いくらで購入できるかは、他人の動きに全てかかっています。

需要が高ければ価格は高騰しますし、低ければ暴落します。そのため市場価格が適正にできています。

各プレイヤーは、この需給を読みながら入札に臨むわけですが、原料仕入れ時、安すぎれば仕入れることが出来ませんし、高すぎれば儲けが少なくなります。

同様のことが商品の売却の時にも言えて、高く価格設定すると売れないし、安すぎれば利潤が減る。このジレンマは、まさにビジネスゲームの醍醐味です。

材料も商品も、価格は一貫してインフレ基調でした。ただCの材料だけは潰しが利かないせいもあって、価格は半分以下にまで下落。最後は9ドルにまで下がりました。いらないものは、いくらの値がついてもいらないという、二極化の動きが鮮明でした。

先ほどのナイアガラから参加してくれていた女性の方も、このシビアなビジネスゲームを気に入ってた様子で、ナイアガラよりも好評価でした。

彼女の話では、これがもっととっつきやすいような素材・・・たとえば、原料の代わりに食材にして、商品の代わりに料理にして、イラストを多く入れたりすれば、もっと良くなるのではないかというようなコメントを頂きました。

私もこのゲーム、久しぶりにプレイしましたが、改めて、我が家の一軍ビジネスゲームである事を確信しました。



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