KGC通信(2004/09/18) 第16号

BUS
評判の高いRoad&boatsを発売している会社の作品で、以前から気なっていたゲームです。私、Monster中川さん、三島さんの3人プレイ。

先週、この会社のサイトで、全ての商品を購入した時に、何ユーロかかるかシミュレーションしたところで296ユーロかぁと、コンピューターの前で腕組みしていたゲームでして、1999年製のゲームがまさかbone5さんから持ち込まれるとは知りませんでした。

いったいこの人はどれだけゲームを保有しているんでしょうかね。

えー冗談はさておき、BUSですが、シンプルなタイトルとは裏腹にかなり考えられたゲームです。

このゲームでポイントを稼ぐためには、バスを購入、運行、路線拡張といった運用上最低限必要なアクションに加え、お客(需要)創出、ニーズ創出、時間管理、手番といった事項を全て手持ちの駒を消費することで獲得していかなければなりません。

つまり、お客を呼び込み、そのお客のニーズを作り出し、自分のバスで自分の路線を使い、手番順に運行して、ようやくポイントになる訳です。

お客やニーズは、万人が利用できるものですが、路線拡張とバス購入は、そのプレイヤー固有のものであり、これが無いと運ぶ事ができません。ただ、バスを購入する事が出来るのは、先着一名様のみ。だから、バスを購入しようと思ったら、手番を取る必要があり・・・とジレンマを感じさせてくれるゲームです。

以前尼亭でプレイした時のbone5さんやMIZさんの話では、結構重いゲームとの事でしたが、今回はナメられんようにと、始めから駒を消費しまくって、駒がすぐ枯渇したため、ゲームROUNDが短くなったようです。

それでも、皆途中で気がついて、駒の節約が始まりました。私は最後方からの末足に賭けましたが、1点三島さんに及ばず無念の2着でした。

なんかとっても斬新なゲームでした。またプレイしてみたいですね。


Speculate
私の持ち込みゲームです。以前オークションで購入した品ですが、株価操作マーカーが欠けているため、安く落札できました。で、それはチーパスセット用のマーカーで代用です。

このゲームは昔、松田先生の本でその存在を知り、欲しかったゲームです。私はほとんどがこのパターンですね。

見た目はベーゼンシュピールにそっくりです。確かに株価操作は同じなのですが、このゲームは、クリアすべき目標が各プレイヤーに配られています。

この目標は3社の株を一定以上、たとえば、A・C・F社の株をそれぞれ、£100・£150・£200以上集めよと書かれています。

この時、カードに書かれていない会社の株を保有してはいけません。

カードの売買も一風変わっていて、銀行から売買するのではなく、プレイヤー間で行います。例えば、A社の株を10株欲しいと宣言すると、手番プレイヤーの左となりから順に、必要枚数分を調達していきます。プレイヤー同士で調達できない時は、銀行から+1の価格で購入する事ができます。

そうやって、目標を達成する事ができれば、各プレイヤーから£25ずつ、銀行から£125貰えます。目標をクリアすると新たな目標カードが配られます。ルールブックには、この目標は必須ではないので、マーケットで売買するだけでも良いと書かれていますが、クリアしないと絶対勝てません!!

何故なら、このゲーム初期資金が£250なのに、毎回手数料として£50という暴利を銀行に取られます。払えない場合、株を売ってでも資金調達しないといけないのですが、この時は倍の£100が必要になります。

他人の目標クリアについても同様で、£25が払えない時は、£50分の株で返済しなければなりません。おそらく、これを一回喰らうと、二度と浮かび上がれない気がします。ですので、マーケットだけの売買では、不確定要素が多く、そんなに儲けることが出来ません。それ程、クリアボーナスは有効です。Monster中川さん曰く、お誕生日プレゼントと言ってましたが、うまい表現だと思います。

ただ、このゲーム12ROUNDあるのですが、3ROUND目の途中で、このペースだと時間がかかりすぎるため、面白いゲームだけど、これは合宿ゲームだなという事で打ち切りとなりました。

これは、秋の夜長にじっくりやるゲームですね。株好きの人で興味がある方、声かけてくださいね。


Kalahen
私、三島さんが「カラハン持っていきます・・・」って行った時、Karawaneの事だと思ってました。そうかぁ、このゲームだったのか。

えー、このゲームはプレイヤーが戦士となって、白魔術書を探し出して城へ帰還するゲームです。

この日、三島さんとは、一緒に会場入りしたのですが、その時に、まだルールを十分に読み込んで無い旨の話があったので、ややこしいゲームなのかなあと思っていたら、案の定というか、メチャややこしい!

中川さんの話だと、RuneBound風ゲームらしいのですが、どうも私はSFとかRPG等のゲームは苦手です。設定に共感できないのが一番なんでしょうけどね。

駒はフィギアだし、コンポーネントは良いと思いますが、とにかく冒険が難しすぎました。やたら時間がかかるし。

結局、2時間強軽貨したところで手が上がって、本日2回目の挙手による中断。

このゲームは設定に共感できる人が秋の夜長にじっくりやるゲームじゃないでしょうか。


Ostrakon
bone5さんがバネストさんのところでツモってきたゲームです。

各プレイヤーは哲学者となり、哲学的な問題を出します。その問いに対して、7人プレイだとすれば、自分が多数派でかつ、4−3のように、微妙な僅差で勝つような問題を出すと、多くポイントが獲得できるというパーティゲームです。

ただ、それだけで止めておけば良いのですが、進んだマスによっていろんな特殊能力があったり、様々な味付けがかえって素材を台無しにしています。

これをプレイするんだったら、クイズメーカーをやった方が余程面白い気がしました。

まあ、今回は初プレイで、ルールもややこしく、もしかしたら誤訳があったのかも知れません。もしそうなら再戦しても良いですが、そうでないと、2004河内ゲーム大賞ノミネートでしょう。


Das Prestel Architekturspiel
これは、geek等のサイトで気になっていたゲームです。さりげなく置いてあったのでプレイが実現しました。

プレイした事のある藩主曰く、絵合わせですわとの事で、余り前向きな反応ではなかったのですが、やはりゲームの真贋は自分で判断せねばと思いプレイしました。

とはいえ、インストを聞く限り、特に代わり映えしないルール。芸術賞狙いの作品かぁとの不安がよぎります。

しかし・・・これがなかなか面白い!!

各山を各自が一通り確認して、早い者勝ちで任意のタイルを手札にします。

手札は3枚しかないので、うまく場に出ている建築物のパーツをプレイする必要があります。ここまではアクションゲーム。

一つの建築物は2〜3個のパーツでできているのですが、最後に置くと得点が2倍になります。よって手番が重要だったりします。

手番は先に手札を山から取ったプレイヤーが好きな手番をとります。手番プレイヤーはタイルを出す他にどの山を次のターンで使用するか決めることが出来ます。

ですので、ショボい山だという事が各プレイヤーによって認知されると、手番が最後にならないように焦る事になります。

仮に良い山だったとしても、タイルを取っているうちに出涸らしになり、そのうちショボくなる。その過程が非常に楽しい。今回はヒゲの模様の山が人気で、争奪戦がありました。

ほのぼのとした味わいのある好ゲームです。ゲーム初心者にも最適です。


ミッキー&フレンズ 5リンクス
最近、かわちでは定番となりつつあります、このゲーム。

国産ゲームとしては出色のデキですよね。

カード枚数にバラツキがあるのもGoodです。ゲームってものを分かってますね、この作者は。

特に手札にミッキーが3枚もあった日にゃ、ごめんなさいしてミッキーを温存するのも一法ではないかと思うようになりました。

この作戦を2人で採ればどうなるか・・・立派な近代ですよ!!

どうでしょう、今度どなたか試してみませんか?


グラグラカンパニー
国産アクションビジネスゲーム。

カワサキさんという方(有名らしいです)が考案されたゲームです。

バランス系ゲームよろしく、キューブを積み上げていくのですが、これを崩すと文字と売り倒産となるのが面白い。うまく、アクションとビジネスが融合されていますね。

ただどうなんでしょう、複数Roundをプレイするには、やや単調な感じがしますね。できれば、株の要素も加えたりした方が面白かったかも。

倒産寸前の株価は50円割れするとかいった方が、リアルで良い気がするんだけどなぁ。

写真で積んでいるのは、藩主。震えながら見事15段完成。やる時はやる・・・というよりこの人にはいつも敗北感を感じてしまう。そんなプレイヤーの一人です。



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