SGCゲームレポート(2005/04/17)

Two-Tone
JAGAの桐原氏創作ゲーム。ゲームマーケットで売られていたゲームだそうです。

3人専用ゲームというのが珍しい。3人用というと、ミューラーとかしか思い出せません。実は我が家にも、3人専用ゲームが眠ってます。箱がでかすぎて、なかなか持ち込めないんですよね。

ゲーム内容は、基本的にはプロット公開タイプのカードゲームです。 赤、青のスートがあり、それぞれそのトリックの得点が毎回得点カードにより変動します。

たとえば、赤8点、黒3点などと書かれており、赤でトリックをとれば8点獲得できます。

但し、各トリックでとれる得点は、どちらかです。赤も黒も得点を取れるわけではありません。基本的には大きい数字が勝ちなのですが、どちらのスートで決めるかは、プレイされた3枚のスートの色の多数決です。

よって、公開されたカードが、赤9、黒2、黒3だった場合、多数派の黒で一番数字の大きい3が、そのトリックの勝者となります。

プレイした後は、数字の小さいカードを出した人から好きなカードを回収し、別のところにおいて置きます。 そのようにして、全トリック終了した後は、プールされたカードが次のトリックの手札となります。

2ROUND目以降の手札は、1ROUND目のトリックでコントロールできるところがユニークです。

テーマ的に、かなり技巧派ゲームのように見えますが、案外気軽にプレイでき、とても面白いゲームだと思います。


Camelot Legends
YOKさんが好きそうなキャラクター系ゲーム。

さまざまなキャラクターをプレイし、アドベンチャーを行いながら勝利ポイントを上げていくゲームです。

キャラクターはさまざまな特殊能力を持ち、強さはさまざまです。しかし、召還コストのようなものは一切無いため、このあたりはかなり運の要素が強くなっています。

M:tgをご存知の方は、ランダムにクリーチャーを引いて好きなカードを場にプレイできると思うとわかりやすいと思います。

アドベンチャーは特定の場所で発生している公開の目的で、クリアすれば勝利ポイントや特殊効果が得られます。クリアの条件も大変シンプルで、自分のキャラクターの能力値(パワー、知性etc)の合計が、そこに書かれた数値を上回っていれば良くなっています。

アドベンチャーをクリアしても、キャラクターはそこに残っているので、強いカードを場に出していれば、それだけで多くのポイントを獲得できる可能性があります。

もちろん、マルチゲームなので、暗殺効果をもつカードなどで、トップ目叩きが発生し、ある程度ポイントは平準化されます。

ゲームは最終目的をクリアした時点で終わります。このポイントは結構高く、これをクリアした人が勝利する可能性が高そうです。

私は、戦闘を避けて、ひたすら地道にプレイしていたのですが、その堅実さ故、マークが厳しくなってきました。

最終決戦には、私が最初に乗り込んでいったものの、パワーで勝るonakaさんに交わされ、onakaさん勝ちかと思いきや、MERCURYさんがonakaさんのエクスカリバーを強奪して逆転勝利。非常に白熱した攻防戦が繰り広げられました。

見た目とは裏腹に、非常に軽くてシンプルな好ゲームだと思います。

Kablamo
ロシアンルーレットのゲームです。

各プレイヤーには、リボルバーの断面図が配られ、そこに様々なカードをプレイしていきます。

毎回、回転していき、爆発した人から抜けていきます。

当然、他人の弾丸と交換するとか、リボルバー逆回転とか、様々なアクションを行使していき暴発を避けます。

置いてしまったら、もう確認できないので、記憶力も試されます。

私は人を呪わば・・・で、自分で仕掛けた罠にはまって暴発、あっさり2ラウンドで抜けてしまいました。

でも、ハラハラドキドキのパーティゲームとして面白いと思います。


Prince, The: The Struggle of House Borgia
これも、先ほどのCamelot Legendsを思わせるような感じでローマ法王がテーマという重量級ゲームですが旬であるという事で選ばれました。

先ほどのゲーム同様、VPを多く獲得する事を目的としています。

このゲームでは、1枚ずつ場札をビッドで獲得していきます。序盤は相場観がわからず、ビッドに苦しみますが、プレイを続けていく毎にだんだん慣れてきました。
3Roundあり、VPを獲得できるカードは、除去されない限り残るので、早めのラウンドで競り落とした方が有利。

このゲームでは、その他、選挙や戦闘の要素も持っています。

法王の立場で居続けられると、それだけで多くのポイントを獲得できるばかりか、選挙の議決権やカード分配に権限を持っています。

ですので、誰もがなりたいのですが、単独では難しいため、取引で票集めに奔走する事になります。

選挙・競りという、熟考を強いられる要素が多いため、結構長時間ゲームになってしまいました。

悪いゲームではないと思うのですが、ちょっと時間がかかるのがネックですね。


絹の商人(骨折ブランド)
骨折ブランドの新作です。新作と言っても、β版は以前からあったようです。

ボードに公開されている4枚のカードの1枚当たりの値段を親は値付けします。

各プレイヤーは、その値段で購入して良いと思えば○、思わなければ×のカードを密かにプレイします。

親はその内容を見て、値段を上下できます。この手順は3回まで繰り返す事が出来ます。

親は売っても良いと思えば、そこでストップして、○をつけたプレイヤーにカードを売却します。

もし複数人がビッドしている時は、親の権限で当事者間でタイルを均等に分配します。ひとりしかビッドしていない場合、独占販売になり、○をつけたプレイヤーが全てひきとらなければなりません。また、その場合、親はボーナスとして2枚分の値段を受け取ります。

誰もビッドしていなかった時は、親がひきとらなければなりません。その他特殊カードで、カード除去を免除するものなどがあります。

そのようにしてカードを集めていき、ゲーム終了時に各色の絹毎に一番カードを持っているプレイヤーのその色のカードが除去されます。これはGraciasのようなものです。

3回のフェイズで、親が価格を上下していくさまは、まさにDoolittle & Waiteです。

このゲームではそれらの要素がうまく融合しています。bone5さんは、カードをしこたま競り落としたあげくにほとんどのカードを吐き出し、最下位に。デザイナー自身がこのゲームの罠にはまっていましたね。

私は、少しずつこつこつと集めたつもりだったのですが、ことのほか紫の絹を集めていたようで、このキャンセルが痛く勝てませんでした。

これはかなりいけるゲームですね。大変よろしゅうございました(by 岸 朝子)。


Knock! Knock!
SGCで人気のある、Jolly Rogerのゲームです。

一言で言えば、ゴキブリポーカー。指名された人が、そのカードを拒否するかどうか決めます。

ゴキブリポーカーと違うのは、拒否されたカードは受け取るしかない。回らないゴキブリポーカーとでも言うべきか。

その分、各カードには様々な特殊カードがあり、ゲームにいろんな変化を持たせています。

ただ、提示されたカードがブラフかどうかを判断する材料が何もないので、運に左右される要素が高く、それを補うものがないと、高評価はつけにくい気がします。


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