尼亭ゲーム会レポート(2004/12/19) 第18号

More Backpacks and Blisters
バックパッカーによる、ウォーキングゲームです。

各プレイヤーは、決められた目的地や個人の目的地を目指して各地を回ります。オリエンテーリングとはいえ、アイゼンやピッケル、コンパス等のアイテムが出てくるので、登山ゲームともいえます。

移動には、フェリーやバス、登山鉄道が利用できます。バスは複数の系統が存在するし、登山鉄道は1日に2本しか運行していません。なかなか凝ってますねぇ。

ゲームは朝9時〜夜5時までの1日をシミュレート。1ターンは20分です。

5時までに到着しないと、レスキュー隊員に救助され、得点が0点になってしまうので要注意。

移動はカードに書かれた地形マーク(例:○=4、△=3)の数まで移動できます。但し、雪やブリサードになると、使えないカードがでてきたり、移動力が低下します。

さらに面白いのが、リュックサックカードの存在。子どもの頃、他人の荷物をジャンケンで負けた人が持つ遊びがありましたが、それと同じように、リュックサックを数ターン毎、誰が持つか投票で決めていきます。

リュックを持つと更に移動力が低下します。バスもフェリーも無い山がちな地形に迷い込んでいる時にブリザートになって、リュックを背負わされると大変です。

TTBさん、姉御、私の3人プレイです。

TTBさんは先手番を活かし、ロープを使って足早に目的地を制覇、中盤以降、リュックを背負わされ続けますが、圧倒的なポイントの差をいかして逃げ切られてしまいました。姉御は5時までに帰還できず、レスキュー隊員の世話になっていた模様です。

今回3人プレイだったので、このゲームの特徴である、他人へのリュックの押しつけとか、装備の強制交換があまり活用できませんでした。できれば、5〜6人でリプレイしてみたいですね。布製マップというのも珍しく、大変面白いゲームでした。

Sole Mio
マンマミーアの続編です。単体でも遊べるとうたっているのですが、日本語訳を見ると、マンマミーアと同じですというような記述があるようで、「あかんやん」というツッコミが。まぁ、マンマミーア知らない人は買わないかも知れないのでしょうけどね・・。

ルールを読み進めていっても、マンマミーアと違うところがなかなか見つからず、カードの効果がちょっと変わっただけか〜という声がチラホラ聞こえ、不安がよぎりましたが、ようやく出てきました。主な変更点は、
・レシピ完成の援助
・連鎖プレイ

の2つになっております。特に、他人のレシピを援助できるというルールは、今までのマンマミーアでもそのまま採用できる良いルールでしょう。

連鎖は今回、bone5さんが一回決めただけで、他のプレイヤーはできませんでした。できないというより、忘れてしまうルールですね。ただ、これを有効活用できれば、一気の大量得点も可能で、面白いルールだと思います。

今回私は自力というより、他人の援助ルールに助けられた感じで、着々とポイントを積み上げ、最終ラウンドでは、援助しようにも、手札しかレシピカードが無く、ポイントし損なうという贅沢な悩みがでる位でした。私はこのマンマミーア系では初勝利です。

前回の尼亭で、6ニムトと比較されたボードニムトは酷評を受けておりましたが、激辛評論家のbabu-氏から、前作を凌駕しているとの賛辞が送られておりました。

お手軽なカードゲームとしてプレイされ続けていくのではないでしょうか。


Kakerlaken Poker(ゴキブリポーカー)
ボードゲーム情報誌に掲載された事もあり、人気沸騰のゲームです。

私はこの手のブラフ系ゲーム(Ciao CiapとかFAB FIB等)というのは非常に苦手です。

相手の言っている事を当てれば、発言者がそのカードを引き取り、外れたら自分がそのカードを引き取る。分からなければ、他人に回す事ができます。ただし、一度指名された人は選べないので、誰かが勝負しなければなりません。そして同じカードを4枚取った人が負けになります。

同じカードを複数出している人にカードを渡すのがセオリーなんでしょうが、「そりゃ本当やろ」と看破されたら自分が喰らう事になります。

よって、ファーストプレイヤーをフォローして、問題先送り。誰かに渡すことになるのですが、どうしてもそれを咎めたくなるのが悲しい性。つい墓穴を掘ってしまいます。

Ciao Ciaoが好きな人は、おそらくこのゲームは好きなんだと思います。悪いゲームではないと思いますが、TTBさんにことごとく看破されました。正直者には辛いゲームですわ。とはいえ負けたのはTTBさんでしたけどね。


Cloak & Dagger
bone5さんが参加するとあっては、このゲームをプレイするより他ありません。

見ての通りのショボいコンポーネントですが、傑作スパイゲームです。

姉御、姫、babu-さん、bone5さん、TTBさん、私の6人プレイ。

プレイ中は、あまりにも写真写りが悪いため、ゲーム終了後のスパイ公開時の写真を撮りました。

私は自分で秘密文書を挿入する事なく、他人の秘密文書をうまくかき集め、自分のアジトで潜伏してましたが、あとひとつの文書Xが見つからず、捜査活動を続けます。

そうすると、姉御が私のアジトに紛れ込んできました。目撃者は消せの格言通り、姉御のスパイを拉致します。私のアジトを悟られるのは敗北を意味します。

しかし、なかなか文書Xが見つかりません。仮に見つかったとしても、その間に私のアジトが荒らされていないかの確認も必要で、気を抜くことが出来ません。

それでも、まだスパイのいる私はまだ良いです。2人とも拉致され、移動できないbone5氏。自分のスパイの捜索を続けますが、「自分探しの旅にでなあかんわ」には一同大爆笑。また新たなゲーム用語が産まれましたね。

最後は姫が見事全ての文書を集めて終了。長い戦いにピリオドが打たれました。

このゲームは、私がJustGamesでいろんなゲームを購入した際、おまけとしてつけてくれたゲームですが、尼亭評価では、このおまけゲームが一番高いという皮肉な結果になっております。もちろん、おまけとしてもらえなければ、一生知らなかっただろうゲームなので、余計に印象的です。

もともと推理ゲームは私の好きなジャンルですが、その中でもこれは私の大のお気に入りゲームです。こういうゲームをこれからも発掘できれば良いと思っています。



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