関JAGA通信(99/4/3) 第22号

Six Mix
お手軽ダイスゲーム。先に10点獲得したプレイヤーが勝ちになります。

6個のダイスを使って、3カードを作れば1点。並べたダイスの数字が一番大きい人に2点、2番手に1点入ります。これを10点取るまで複数Round行います。

ゲームボードは5列×6個ダイスで、プレイ前に自分の色を決め、その列のダイス目で勝負するのですが、振ったダイスは自分の列に置く必要がないので、ショボい目の時は他人の列。良い目は自分の列というのが基本戦略になります。

ボード上の各列に置く6つのダイスは、6桁の数字を表します。ですので、最高点を狙おうと思えば、最上位に6の目を置く事が非常に重要になります。しかし、各Roundで最上位の桁には各自1個しかダイスを置けませんので、自分の所に置いたら他人の邪魔はできませんし、逆も同様です。

とりあえず、「6」が出たら1桁目に置くのですが、そうすると2桁目にショボいのを置かれるので、2桁目に5や6を置くのが定跡のようです。もちろん、1桁目にショボいものを置かれたら同じですが、置いた人はもう自分の1桁目にダイスを置く事ができないため、邪魔が非常に困難になっています。

とはいうものの、これは「6」の目が6プレイ中に2回出現する事を前提としているので、ダイス目の良くない人にはおすすめできません。

1Roundでは、どんなに頑張っても4点しか取れない(それもほとんど不可能)ので、ゲーム自体は手軽いですが、10点は結構遠い勝利条件な気がします。

Tical
EL CABALLERO風の、領土拡張系ゲーム。順番にタイルを置いていき、財宝を集めたり、価値の高い神殿に自分の部族を派遣する事で、ポイントを獲得していきます。

プレイヤーの行動は全てポイント制で、10ポイント内で好きなアクションが行えます。行動には移動、財宝獲得、他人と財宝交換、キャンプを張る等様々です。

タイルにもよりますが、移動時はタイル毎にコストがかかるため、遠くまで移動を行うとすぐポイントを消費してしまいます。キャンプを張る事(5P消費)で、戦略地点への移動をキャンプ地から行うことができます。

地形タイルですが、上級ルールを採用したため、タイルはセリで獲得していきます(基本ルールは順番に引くため、緩すぎるとの声強し)。財宝や神殿が描かれているタイルを獲得する事は、戦略的に有利な地形に配置する事ができるため、私と近藤さんは、セリに力を入れすぎて、ポイントが底辺を彷徨っていました。

カロム大会の開始に伴い、時間切れ打ち切りとなりました。関JAGAでプレイするには少々重い気がしますので、合宿やサクラ会等でプレイしたいゲームです。

Europa 1945-2030
ヨーロッパを舞台に、EC連合を築いていく戦略級ゲーム。毎ターン、EC非加盟の各国で開催される選挙に選挙人駒を派遣するのですが、そこで既定の賛成票を占める事により、その国はEC連合に加盟します。

選挙で過半数を得るためには、単独では難しいため、Koalitionのように協力しながら過半数を獲得していきます。ただ、連合には3名までしか入れないため、今回のように4人プレイだと、1人割を食うことになります。連合に成功した陣営は、勝利ポイントと戦略ポイントを獲得します。戦略ポイントが多ければ、より多くの選挙人を派遣する事ができ、勝利ポイントは一番多い人が勝ちますので、誰と手を組むかはクオバディスに似た悩ましさがあります。

ゲーム展開は結構史実通りで、永世中立国のスイス等は戦略ポイントがショボい上、賛成派に6人もの選挙人を要するので、ECに加盟しにくいようにデザインされています。

ゲーム中盤以降は、各地で紛争が勃発します。各プレイヤーは紛争を鎮圧するため国連軍を派遣しなければなりません。派遣する人数は各自がニギリで決定します。うまく鎮圧できた場合は問題ないのですが、鎮圧に失敗した(握った国連軍の数が少ない)場合、派遣した軍隊が一番少なかったプレイヤーに多大なペナルティーが課せられます。ただ、あまり多く派遣すると、選挙での発言力が低下するので、この調整が難しいところです。

と、ルールだけ説明すると非常に面白そうなのですが、4人プレイでは、3人まで連合というルールが致命的で、全員が協力するわけにいかず、さりとて、2対2にもなりにくいので、必ず誰かが割を食う展開になります。じゃあ誰がはみ出されるかというと、やはりトップ目の人という事になります。

序盤、有利に展開していた私ですが、鎖国政策をとられ、一気に敗勢に陥りました。このルールだと簡単に連合メンバーの調整ができるので、問題があるような気がします。

もっとも、このゲームはヨーロッパ全土(ロシアやスイスも!)をECで統一するという、シミュレーション性を重視した方が良いように思われます。ですので、ウォーゲーマーや世界史に興味がある方に最適ではないでしょうか。

Caromミニ大会
関JAGAでは定番ゲームになりつつある、カロムのミニ大会が開催されました。ミニ大会でありながら、ワールドカップ形式の総当たりリーグ戦&決勝トーナメント方式です。但し、時間の関係で1ゲーム7分でのプレイとなりました。

写真は私も参加していたブロック。私は最後、池田さんとの一戦で、池田さんのジャック落とし失敗からの逆転勝ちで3人が2勝1敗で並び、協議の結果、ジャンケン勝負に。ここ一番で弱い私は当然の事ながら負け、予選落ちとなりました(しょぼー)。

ちなみに、優勝は不破さん。詳しいレポートはJAGAMAGA掲載予定ですのでお楽しみに。

Cloak & Dagger
非常に地味な推理ゲーム。プレイ中は、淡々と進み、交渉もないため、端から見ると何をやっているのか分からなかったと思います。

単独で3種類の秘密文書を集めたら勝ちなのですが、私が1種類しか集めていない間に湖さんは既に2つの秘密文書を集めていました。湖さんが最後の秘密文書を見つけ、全部揃えて勝ちと思い公開した瞬間、そこにはbone5さんのスパイが。

全ての秘密文書は自国のスパイだけで集めないといけないため、勝利条件は満たしていませんでした。

隠し場所が全員にばれてしまったので、他のプレイヤーからハイエナのように文書を強奪されるのが明白になり、終了時間も押し迫っていると言うことで、打ち切りとなりました。

このゲームはコンポーネントこそチープですが、スパイを移動させた時の他国のスパイや文書を見つけた時のドキドキ感がたまらないゲームです。

次回の関JAGA通信は、次回例会5月 8日(土)以降、気が向いた時に発行予定。


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