HAL99さんゲーム会(2020/12/12)

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これは不定期にプレイされるHAL99さんゲーム会のレポートです。

Everdell: Pearlbrook [BGG]

エバーデルの森で繰り広げられるインスト映えするワカプレ。ちとさん、hal99さん、ひげダイスさん、私の4人。

写真見てもらうとわかると思いますが、このボードにそびえたつ大きな木。これを見ているだけでプレイ意欲がかなり高まります。

ボードの脇を流れる小川や拡張で導入された入り江。それぞれに意味があり、テーマ性を合っているところも素晴らしいと思います。

ゲーム自体は非常にオーソドックスなワカプレになっていて基本的にはリソースを獲得して、そのリソースでカードをプレイしていくのですが、このカードプレイにはワーカーが不要なのが素晴らしい!

ワーカーとして利用するのはリソースやカード獲得かVP獲得行為のためのものであり、カードプレイにはワーカーを消費しません。

またそのカードも手札と場札のどちらをプレイしても良いのもユニークで、仮に手札がショボくても共通の場札を利用できるのは良いアイデアと思います。カードプレイするにはコストが必要なのですが、テックツリー系になっていて、素直にプレイすると大変なカードでも、うまく利用する事で強いカードをノーコストでプレイする事ができます。

プレイできるカードは15枚と決まってるため、いかに効率よくカードをプレイしていくかがポイントであり、このゲームの面白さになります。

ワ−カーの数で手番が決まらないため、通常ゲームだと手番にやることが無いとパスをして、残った人だけでプレイしていくことが良くありますが、このゲームはラウンドが季節になっていて、手番にやることが無くなった人は季節が変わります。イメージはタペストリーにかなり近いです。

なので最終的にやることが無くなると、その人はいわゆる"卒業"になります。

ちとさんのスタプレで私はラス番手。傾斜システムになっていて、手札がスタプレから5-6-7-8枚。ワカプレなので良いアクションは先着したいから傾斜があるのは納得。ただし、手札上限は8枚だから、手札をもらえるアクションは意味を成さないので、微妙な部分もあるものの、手札を消費して好きなリソースをもらえる場所もあり、総合的には手札は多いほうが良いに決まっているので、この程度のほんのり傾斜は絶妙で素晴らしい。すくなくとも、NY ZOOの動物仮置き場に比べれば。。。

各種アクションは先着1名様のものと何人でも入れるところがあるのですが、先着1名のところが当然ながら有利。

特にゲームごとに変わる4つのACTIONは大人気でほぼ満室状態でした。というのも、リソース獲得する場合、たとえば木は3つ獲得できるのですが、果実や石は先着1名アクションでも1つしか獲得できないレア素材なのに対し、カード1枚捨てると好きなリソースをもらえるアクションとかは効果絶大なので、普通のリソース獲得マスに入るのが馬鹿らしくなってきます。

私は序盤に裁判所を建てました。これは、自分の場に建物を出すと、木か樹脂か石をもらえるという優れものでした。また、建物を建てると+1VPの建物があったので、極力建物で染めるようにしました。

15件しか建てられない縛りがあったのですが、以下のカードでしのぎました。

まずは、自分の場に出したカードをremoveして、そのカードのリソースを得られるカードがあったので、建物を建てて裁判所効果でリソースをもらい、その特殊効果を使った後、お役御免でremove。リソースが戻ってくるので、また何か建ててはremoveの繰り返し。

後は海賊で、これは盤外に建てられるので、リソース貯めては海賊打ってました。海賊はカード4枚まで捨てて、代わりに捨てた枚数分引いて、そのVPが7以上なら真珠をもらえるという効果です。

このVP7というのはなかなかハードで結局1度も成功しませんでした。正直大したことはないカードと思うのですが、盤外に建てられるのと、不要なカードを回せる効果が大きかったです。もちろんアクションでカードを捨てて好きなリソースもらえるマスはありますが、前述の通り、そもそも人気マスなのでなかなか空かないのと、これらは"アクション"なのでワーカーを消費しますが、カードはアクションを消費しません。これが大きかったです。

盤外設立とremoveするカードを多用したおかげで、自然と手番は増えます。他のプレイヤーが卒業した後もずーと私がプレイしてました。

先に卒業された方は、ヒマになっていたかと思います。申し訳ない。ともあれ、かなりプレイは堪能できました。やはりアクション数が多かったせいか、なんとか勝利。面白い。カード効果とかまだわかってないのが多いので、これは繰り返しプレイしてみたいですね。


Back to the Future: Back in Time [BGG]

あまりにも有名なアメリカ映画であるBTTFシリーズの第一作をテーマにした協力ゲーム。

第一作はタイムマシンのトラブルで過去に行ってしまい、時計台で落雷を利用して現代に戻る話でしたが、それをもとにしていています。

プレイヤーはドク、マーティ、アインシュタイン、ジェニファに扮し、午後10:04に以下の状態となったら勝ちになります。
 ・ジョージとロレインがラブラブ状態にあること
 ・デロリアンが時計台の前でタイムトラベル準備ができていること
 ・マクフライの写真に少なくとも1区画は消えずに残っていること

このゲームでは様々なアクションを行うためには移動とダイスが中心となります。各プレイヤーには基本能力として

各種ダイスが割り当てられています。ダイスはジョージとロレインの恋をとりもつラブダイス、デロリアンを移動させるスピードダイス、ビフとの決闘に使用する勇気ダイス、デロリアンの修理に用いる知識ダイスがあります。

例えば恋愛値を上げるには、ジョージとロレインを移動してエスコートし、二人が揃っているところでラブダイスを振り、ハート目が出ればOKです。但しダイス目にはビフ・タネンがあり、ロレインに近づいてきてはちょっかいを出します(ラブ値が下がる)。

ゲームは20ターン制で毎ターン何らかのイベントが発生。何かのトラブルや悪い出来事が起こり、これの解決に終われ、目的解決を行う手が回りません。

まずは1戦目。手探り状態で進めるも、ダイス目が悪く全く手が進みません。このゲームでは、さまざまに場所に散らばっているアイテムがあるのですが、これを取るとパワータイルがもらえます。つまりワーカーが一つ増える状態。ただ、イベント解決を最優先にしたため、ほとんどパワータイルがとれず、全員がまずはワーカーを増やす状態にしておかないと解決は覚束ないです。半分くらいまで進んだところで、こりゃ無理だと悟り協議終了。

2戦目はアイテム確保優先にしました。恋仲は最悪でもゲージは下限で止まるので、ビフは放置して、まずはアイテム確保に。ただ、これも限度があって、関係がぎくしゃくしていると、あっというまに写真が消えていき、急いで関係修復に努めますが、時すでに遅し。写真が透明になって無念のゲーム終了。デロリアン一歩も進めず。

いやあ、これは難しい。何といってもビフが強い。1/3しか目はないはずなのに、ビフ目が出るわ出るわ。直接対決で勝てばビフを気絶させられるのですが、全く勝てず一度も気絶されられませんでした。このゲームはBTTFの映画を実にうまく再現させているだけではなく、ちゃんとしたゲームに仕上がっていますし、イベントカードに映画のエピソードが入っていて、BTTF好きにはかなり感情移入できるんじゃないかと思います。

特に気に入ったのはデロリアンと時計台。デロリアンはミニカーが入ってますし、時計台も組み立てられるようになってます。しかも、単なるオブジェじゃなくてダイスタワーになっているのだからすごい。ゲームをわかっている人が作ってますね。

映画好きにもゲーム好きにも進められる作品ですね。


King of 12 [BGG]

多層バッティング系カードゲーム。

各プレイヤーはラウンド開始時にまずダイスを振ります。その後、それぞれに特殊能力のある同じ7枚のカードを順にプレイしていきます。同じカードが出たらバッティング。これは良くあります。

で、カードの解決を行うのですが、カードの効果はダイス目を+7するとか、ダイス目が小さい方が勝ちとかさまざまです。

ダイス目の調整を行った結果、同じ目が出たら、これまたバッティングでキャンセルされてしまいます。その回のルールで勝った人に2VP、負けた人に1VP入ります。これを手札-1分繰り返し、ラウンド勝者を決めるのですが、最後の最後、ここでもVPが同じならバッティング発生!

これをくりぬけてようやく勝者が決まります。

実際やってみると、いくら考え抜いても、様々な効果でカードがバッティングしたり、数字を大きくしたときに限り、最小が勝ちになるし、バッティングしまくって、ダイス目が12までなのに最小ルールで16だった、ちとさんが勝ちとか。

始め全然勝てなかったちとさんも、途中「悟り」を開いた感じになって、勝ちだしました。ひげダイスさんも初日を出して私だけが蚊帳の外。そんな中、終始強かったのがhal99さんで、場の雰囲気を読み、ここはひげさんに勝たせておこうとか、私とは異次元の戦い方をしていました。お見事です。私は結局どうやったら勝てるのかがわからずロボコンで惨敗でした。

このなんというか、読めなさ加減が面白かったです。基本セット以外にもいろんなカードが用意されているので、カードを変えてプレイすれば様々な展開が楽しめるかと思います。悪いゲームじゃないですね。


Trekking the World [BGG]

世界中の有名な観光地を訪問し、お土産を集めて得点を稼ぐゲーム。

ゲームは非常にオーソドックスで、場から移動カードを取り、そこに書かれた数字だけ移動し、(あれば)止まった場所のお土産を取ります。その後、カードを補充するか、その場所で行われているツアーに参加できます。ツアーは場に公開されている共通のカードで、先取りです。

ツアーに参加するためには書かれている場所にいること、そして必要な移動カードを揃えている事です。参加する事でVPがもらえます。移動はカードに書かれている数字だけピッタリ移動しないといけないので、調整が必要です。また他人を追い越すことができないので、ブロックすることも可能です。

獲得したおみやげは、各自のスーツケースに格納し、各色セットでVPがもらえます。また色ごとのトップボーナスもあります。

HAL99さんはボード中央からスタートしたため、私とちとさんに囲まれたうえ、ツアー地点をブロックされてしまい立ち往生。大きなロスに。

私とちとさんとhal99さんがゴチャゴチャしている間に単独で悠々とお土産集めを行い、赤と黄色と白を集中的に揃えてトップボーナスをほぼ独占したひげダイスさんが圧勝でした。

このゲームは手札制限が無いので、カードをがめる戦略もあるのですが、ツアータイルにはボーナスが付いていて、先取りすることにインセンティブが与えられるようになっています。このツアー促進策は良く出来ていると思いました。

また今回私は利用できなかったのですが、旅カードというものがあり、おなじカードを2枚捨てることでゲームごとに何らかの特殊効果が得られるようになっています。

今回は、もう一度移動できる能力がありました。軽視していたのですが、よくよく考えると2回移動する=2回お土産キューブを取れるという事なので、ひげさんの独占を阻止する事が出来ていたはずです。このあたりはリベンジしてみたいですね。

テーマ自体は非常に平凡なのですが、ままならない移動とツアーをめぐる熱い戦いが面白かったです。



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