尼亭ゲーム会レポート(2004/12/30) 第19号

Trolley Cars
最近購入したBalmy Balloonistsの作者が公開しているフリーゲーム。原価300円で作成してみましたので、早速プレイ。

東西と南北に走る路面電車の交差点をめぐる戦いをシミュレートしたゲームです。

各プレイヤーは手札を減らすのと、東西・南北のどちらの路線が長く延びるかを当てるのが目的です。

場に出ている各路線の先頭のカードと同色で同じか、前後1のランクのカードをプレイする事ができます。交差点では先に進入した方が、そのカードより先に並べるカードの基本ランクを制御できます。

カードをプレイできないかプレイしたくない時、山から1枚カードを引きます。

誰かの手札が無くなるか、山札が無くなった時、手札は1枚1点、予想が当たった時は−3点。一番点数の少ない人が勝ちになります。

TTBさん、MIZさん、姉御、私の4人プレイです。事前の予想は、MIZさんを除く3人が黒(東西)路線を指名。独り立ちかぁと思わずMIZさんつぶやきます。

しかし、難しいもので、いくら東西路線を延ばしたくても、手札を減らすためには、赤(南北)のカードもプレイせざるを得ません。また、カードを無計画に出していると、一気に路線の拡張が止まってしまいます。

今回は、まさにそうで、快調に伸ばしていた東西路線が途中で止まってしまい(おそらくMIZさんが止めているか、A〜3のカードを大量にプレイしてしまったのでしょう。覚えてないけど)、出せる手札は赤のカードのみ。さりとて、山から引くとマイナスになるので、手札を出すしかなく、赤の独走になってしまいました。

但し、予想は当てたものの、カードを引きすぎたMIZさんは大量失点で脱落したようでした。

このゲーム、記憶も重要な要素になるので、濃い人は濃い人なりにプレイできるゲームで意外と奥が深そうです。皆の評価も、まずまずでしたが、ジュマンジより面白いはないやろ・・・。

Wo ist die Kokosnuss
TTB氏のインストで、ゆうもあで人気というメモリーゲームをプレイしました。

猿山に、いろんな持ち物を持っていき、どれがサルに取られたかを当てるゲームです。

親は、いろんなイラストが書かれたカードから1枚抜き、各プレイヤーに1枚ずつ公開していきます。全て見せたところで、どのカードが抜いたカードかを(親も含めて)当てていきます。

ゆっくり見せるか、同間隔で見せていくかは親のコントロール次第。もちろん嫌らしいプレイヤーは、タイミングをずらしたりするのですが、あまり技巧に走ると自分自身が判らなくなるので要注意。

使用するカードを減らせば、難易度を変えられるのも良いルール。この手の記憶力ゲームは、子どもの方が強いようで、ゆうもあで人気があるのもうなずけます。

ただ、私は苦手です。全然ダメでした。


New Orleans Big Band
結構ヘビローテーシヨンのゲームでかなり人気の高いゲームです。

私は結構今まで引きが良かったので、制限カードで苦しめられる事は少なかったのですが、今回は苦しみました。4人プレイだから20ターンあるのに、歌手を引かない。いるのは兼任歌手ばかり。兼任するためにはいろんな制限が付くため、これをクリアする必要があるのですが、上限がついているのが痛かった。

上限をはみ出る超優秀なキャラクターを泣く泣く姉御とのトレードで放出します。

同じようにオクテットでしか演奏しないプレイヤーを抱えるMIZさんも、はみ出るキャラクターをこれまた姉御とトレード、肥え太った姉御を誰も止めることはできず、姉御の圧勝に終わりました。ちなみにTTBさんは、今回もオババ(Black Cathy)をつかまされた模様です。

大変人気のこのゲームですが、未だbone5氏とはプレイできず、なかなか噛み合いません。来年こそは、是非プレイしたいですね。


Santa Claus Is Comin' To Town
一週遅れになってしまいましたが、季節感にはこだわらない私が持ち込んだフリーゲームです。これの原価は200円。アランムーンの作品です。

雪に覆われたとある街でいたずらな子ども達が、サンタがプレゼントを配るところを見つけるゲームです。

サンタ役のプレイヤーは、移動してプレゼントを配ることでポイントを獲得し、その他の子ども役のプレイヤーはサンタを見つける事でポイントを得ます。

各プレイヤーはトランプの1色13枚を持ち、カードを1枚プレイして一斉公開します。

一番大きい数を出したプレイヤーが、そのRoundの移動する順番を決めることが出来ます。例えば、自分が1番最初でサンタが2番目etcのように。

バッティングした時は、一番小さいカードを出したプレイヤーに決定権が移ります。よって、思い切って負けにいくのも、時には重要です。

プレイしたカードがA〜5なら2マス、6〜10なら3マス移動できます。絵札はサンタと子どもで動きが異なり、サンタは好きなところに移動できますが、子どもは1マス移動後、直線であれば、好きなだけ移動できます。また子どもは小道に入ることは出来ません。

今回は抽籤の結果、サンタ役はTTB氏になりました。サンタは子ども3人すべてから逃げるのはなかなか難しいのですが、2人に捕まってしまうのは致命的です。順番を決められるというルールのおかげで、トップ目にはポイントが入らないような順番を組む事が多いため、バランスはうまく取れています。

雰囲気は公開スコットランドヤードのようで、フリーゲームとは思えない秀作でMIZさんからは高評価を頂きました。激辛評論家の姉御には、地味すぎで、泥棒と警官とか、ゴミをまき散らす不届きものと清掃業者とか、別のテーマにした方が良いという貴重な意見をもらいました。

今回私はゲーム盤を写真用紙で印刷したのですが、写真用紙だとツルツルして滑りが悪く、駒の移動がちょっと面倒でした。別の素材にシールを貼り付ける形式の方が良かったですね。でも、たまにしかプレイしないだろうし、多めに見て欲しいです・・・。でも、かなりいけます、これは。是非皆さんもプレイしてみて下さい。→ダウンロード先はこちら


Cargo
倉庫番の要領で、自分の荷物を自分の船に積み込むゲームです。

荷物を移動させるのは一苦労。見習い船員は、すぐケガするし、最強のゾウでも、荷物は2つまでしか押せない。

自分の荷物を積み込めば3点もらえるのですが、見習い船員を病院送りにしたり、他人の荷物を海に放り込めば、1点もらえます。

とっても面白そうなゲームでツカミは最高だったのですが、ルールがこなれていないのが残念!

押した時につぶれる場合と動かない場合があったり、スタックしたりと複雑すぎ。また、初期配置にバラツキがあるのも不公平感があります。

霜降り牛の調理法を間違えたようなゲームで惜しい気がします。ルールを整えれば、大化けする可能性を秘めておりますし、ここ尼亭では、ドスコイ系ゲームというジャンルが確率してますので、受け入れられやすいゲームと思います。


KYOTO
毎回リニューアルしているKYOTOですが、前回の姉御からの提案等を取り込んだバージョンに変わりました。

主な変更点は
・新京極の初期露天出店費を高額にした
・新京極の観光客は毎ターン、クリアするようにした
・おみやげタイルは4カードでも1点になるようにした
・ツアーで得点の無い人に2枚タイルをもらえるようにした
・平等院を無くし、路線を若干変更

私は今回の改正で新京極はショボいと判断しました。それよりはバス選択時に始発になる嵐山か1g余分に儲かり、嵐山に近い金閣寺にした方が良いと考えました。

嵐山は2人先客がいたので、金閣寺に出店しました。結果的にはこれが好判断で、金閣寺を独り占めします。

金閣寺の美味しさに気づいた人たちが、金閣寺に来た時には、私は清水寺に出店し、また独り占め。

今までは、全ての観光地に出店する事で3pボーナスをとるのが重要と思いましたが、清水寺のおみやげと慈悲のおみやげとファーストプレイヤーのおみやげによる3pの方が集めやすいと考えました。

今回は、珍しくこれらが全て奏功、逃げ切ることができました。

私とBone5さんとMIZさんは、若干のアジャストだけで良いと考えているのですが、姉御は不満のご様子。相変わらず辛いですなあ。

私見では、金閣寺と二条城の位置を入れ替え、新京極から、乗客の持ち越し可能にする事で凍結で良いような気がします。


Piranha Pedro
これは素晴らしい!。ルールを聞いただけで、面白いと確信したゲーム。

雰囲気はロボラリーのようなプロットタイプのゲームです。

ボード外に出るか、ピラニアに食われないように移動カードをプロットしてペドロを移動させます。島の上は移動可能ですが、移動先が海の時は、石を置かなければなりません。

はじめ、石は4つしか無く、石が無くなってもアウトになります。2回アウトになると、負けです。

移動時、移動力が少ない方が安全なのですが、補充が難しくなってます。これは優れたルールですね。

とりあえず、安全に3歩進める時は、ぬるくプレイしますが、石の少ないプレイヤーが下家にいる時は、読みを攪乱するため、敢えて不利な手を打ったりするのが面白い。

私はとりあえず、ナチュラルプレイに徹しました。1〜2番手ならともかく、手番が遅い時はほとんど読むことは出来ませんので、安全にプレイします。今回は、Bone5さんが連続で石を失い、あっという間に終わってしまいました。

時間の関係でこれで終わりましたけど、何度でもプレイしたい傑作ですね。素晴らしいゲームです。


Q-Jet
メビウスから発売されている、アベカエサルのリメイク版です。

アベカエサルについては、ボードゲームのカタログに幻のゲームのような紹介をされた事もあり、長らく日本では非常に入手難のゲームでした。

そのゲームがリメイクされ入手しやすくなったという事は非常に喜ばしいですね。

おとまるさん、bone5さん、TTBさん、姉御、私の5人プレイ。

これだけ有名で定番ゲームなのですが、最近プレイしてなかさたせいか、みんなあまりルールを把握してません。

「手番は先頭からでしたっけ?」、「1手目に6出せましたっけ?」、「先頭で手札が6しか無い時にブロックのマスにいたらどうなるんでしたっけ?」等々。

ともあれ、4人用のシビアなボードの困難な側のコースでプレイです。

このような濃いメンバーでやっているせいもあってか、毎ターン各プレイヤーがカードをプレイする度に、「いやらしい」という言葉が思わず皆から飛び出すような展開になりました。

ゲームはおとまるさんが終始リードしますが、ゴール前で姉御が差しきって勝利。姉御には私の1週目のアベカエサル宣言時も邪魔されたなー。基本とはいえ、参りました。

ルールもカード構成も変わってないので、やっぱりこれは名作ゲームですね。



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