大津ゲーム合宿報告(99/08/15-16) 第3号

石山に引っ越してこられた、森田さん宅で行われたゲーム合宿の模様をレポートします。メンバーは森田さん、永井さん、白髭さん、不破さん、下辻さん、バネストでない中野さん、私の7名です。

今回のゲーム合宿は、休みがバラバラのため、土日だけの開催となりました。私は土曜と日曜の朝までおじゃまさせてもらい、吹留さんと入れ替わりで帰りました。

Union Pacific
森田さんが未プレイとの事なので、UPをプレイしました。

プレイ中に発見した事は、早見表を表裏上下に並べて二人で見る事かな?

このゲーム位よく回るゲームならパウチしても良いかも知れませんね。

私はUP株の恩恵に預かれなかったのが痛かったです。でも、実際の所どうなんでしょうね。UPルールが入ったせいで、2位の人がかなり安全になった気がします(3位の人はUP株に交換する可能性が高いから)。

今度、UP無しルールでやってみません?(それならAirlinesに2社公開ルールでやるのが一番かも)。

Ever Green
これまた森田さんの未プレイゲーム。個人的に非常に気に入ってるゲームなのですが、何故か評価があまり高くありません。

このゲームの戦略として、カードをじゃんじゃんプレイしてコンサートを開く作戦と、カードをためて、最後にコンサート開く作戦がありますが、今回は不破さんが採用した、末脚爆発追い込み戦法が見事にはまり、逆転勝利しました。

私は途中から不破さんマークで、自分の手番を同じカード3枚で終え、抵抗を見せましたが、届きませんでした。

負けてもおもしろい好ゲームだと思います。

POSIT
最近人気の二人用アブストラクトゲーム。不破さんとの対戦です。

このゲーム、一説にはパーツ取りのために買われていたとの事ですが、そんな低次元のゲームではありません。素晴らしいゲームです。

緒戦を落として迎えた第2戦。私の長考にあきれたか、残りのメンバーは隣でハットトリック(私もやりたかったのにぃ)をプレイ。

先に上に上らされ、一手負けの展開でしたが、逃げ道を作ってのらりくらりとかわしてなんとかうっちゃり勝ち。

これなら一般の人にも充分オススメできます。ゲームを買わない私でも欲しがるゲームですよ、これは。

オクトロ
ゲームを物色している時に見つけたゲーム。以前広島でプレイした、穴の中の仔ウサギ同様、光栄のゲームカタログの中で私が欲しかったゲームの一つです。

斜めにどこまでも進めるが、後戻りできない駒(将棋の角に香車のデメリットを加えたような動き)を使います。自分の駒は越えられず、移動先に相手の駒があれば、それを取れるのも将棋と同じです。相手の手を詰めた方が勝ちになります。

盤には、色付きのエリアがあり、ここに止まった時、次の手番で相手側は、その色の駒を動かさなければなりません。

ルールを聞いただけでは、何をしたらよいのかわからず、手探り状態ですが、このゲームの特徴は、色付きエリアなので、ここに止まって当たりにして、別の駒を移動させ、駒を取って、さらに当たり・・・という展開になるのが理想です。

途中まで、圧倒的有利だったのですが、一気に決めに行ったのが失敗で、逆に当たり当たりでボロボロ駒を取られて逆転負けを喰らいました。

ほとんど入手が不可能なゲームですが、コンポーネントは単純なので、自作してでもプレイする価値のあるゲームだと思います。

皿洗いゲーム
以前、私がJAGAのゲーム合宿に参加した時、小田さんに教えてもらったゲームの自作版。

この森田(永井)亭に来たら一度はプレイしなければならない定番中の定番ゲームで、私もこのゲームには毎年JAGAゲーム大賞に投票(1点ですけどね)しています。

メンバーは中野さん、白髭さん、下辻さん、私の4名。

各自、6種類の料理が描かれた食器カードを持ってゲーム開始。プレイヤーはこれらの料理を食べる(裏返す)か、自分が食べた皿を他人に押しつけながらゲームを進めていきます。

他人に押しつけるには、同じ種類の食器が同じ色の食器があれば、その上に載せます。全ての食事が終わり、一番多くの食器を引き取らされた人が負けになります。

下辻さんは、このゲームでは負ける気がしないと豪語していた通り、2戦して負け無し。私は1回皿を洗わされました。

単純ですが、食べ残しのカードが実にリアルで、負けた時の悔しさを増幅させる作りになっています。オリジナルには手袋もついており、しゃれが効いていて、言う事ありません。



クラクラ
タイトルを聞いて、SKYのヒット曲を思い出した人は私だけではないはず。

冗談はさておき、このゲームは美術賞を受賞したというゲームというだけあって、貝やイルカも登場、きれいなボードで、美術賞受賞については何の異論もありません。

しかし、肝心のゲーム内容はというと、キャントストップにおける、バーストのジレンマがある位で、基本的にはスゴロク。

駆け引きも少なく、インテリア向けゲームでしょう。

Ostindien Company (東インド会社)
脱獄ゲームに似た、レース系ゲーム。

船に荷物を載せ、目的地についた時、秘密裡にプロットした荷物を積んでいると得点が貰えます。

その貰える得点が、ダイスや到着順で荷物毎に変動するという工夫はあるものの、こういったゲームは、思惑の同じ人がいるかどうかでゲーム展開が左右される(公平でない)ため、いまいち評価できません。

さらに5ROUNDは長すぎる上、カード交換のメリットが多すぎて、充分に練り込まれていない気がします。

結局2ROUNDで打ち切りになりました。以前プレイした時はもっと面白かった気がするんだけどなあ。このゲームをプレイするなら、UNDER COVERや脱獄ゲームをお奨めします。

チャイニーズハーツ(河童ブランド)
河童の三平こと柴田さんの創作ゲーム。天九牌を使う、トランプのハーツに似たゲームです。

失点を喰らうのは、赤い点のタイルで、点の数分がマイナスです。(一番多い失点は4−4の8点。通称:オババ)

このゲームが優れているのは、天九牌に使われている、赤いタイルに意味を持たせた事です。チェーテンでは、特に意味を持ちませんでしたが、このゲームは、天九牌を使わなければいけない理由を持っています(この理論は半分は白髭さんの受け売りですけど)。

このゲームでは、チェーテンと異なり、牌を縦に置きます(写真参照)。

牌の上部がマストフォローの数字で、下部がランクを表します。ですので、6−1(手前が上部)や4−1のように、低い数字のカードをプレイするのが基本になっています。

天九牌は1と4と6−6が赤タイルなので、いかにこれらを吐き出させるかがポイントですが、マイナスタイルのスートが分散している上、カウンティングがしにくいので、ハーツよりも難しいと思います。

ルール上は明記されていませんが、ブラックレディルールを採用して、不要タイルを右に回すオプションを入れてプレイしてみるのも良いでしょう。

チェーテンしか知らない人は一度プレイしてみて下さい。きっと、このゲームのおもしろさがわかると思いますよ。

1−2−3ゲーム
対象年齢3歳以上という、タイトルからも想像できるような、(表向きは)子供向けゲーム。サブタイトルには、ロンパールームの文字が。しかし、子供にプレイさせるにはもったいない位のおもしろいアクションゲームです。

一言でいえば、アクション3目並べ。ゲームセンターでコインを投入口から角度を変えて落とす遊びがありますが、それに似た感じで、順番にコインを落とし、中央の9個の穴に入れ、3つ並べば勝ちになります。

一度入れた穴には、その上から入れる事で他人が揃うのを妨害できるのと、それを利用して、難関の中央の穴に入れやすくする等の戦略も使え、上級者にも満足できる仕上がりになっています。

実際やって見ると、なかなか狙ったところに入れるのは難しく、一番手前さえ入れるのは、ままなりません。あと、どこの穴にも入らない事も結構あり、ルールには特に明記(3歳以上ゲームだしね)されていませんが、そのコインは除去するルールで行いました。

半徹明けにプレイしたのですが、こういった状態でプレイするには丁度良い(間違ってもアなんかしたくない)ゲームでした。WGG評価で4/6とします。名作でしょう。

沈没ゲーム
小学校の頃、よくやったゲームといえば、たいていこれか「生き残り頭脳ゲーム」か「パーフェクション」か「社長ゲーム」か「億万長者ゲーム」か(って、どこまで続くねん!)・・・だったのではないでしょうか。

円形ボードの外周に自分の色のボールを置き、円の中心部にある自分の色のゴールに入れるか、他人の駒をトラップに入れて得点を稼ぐゲーム。森田さん、白髭さん、下辻さん、私でプレイ。

自分の駒が存在する円周上にあるレバーを左か右に回転させる事で、溝を伝って自分の駒を内周へ進めますが、他人の駒も一緒に動くので、なかなか難しい。

また、うまく進めていっても、ゴール寸前で別のゴールに放り込まれたり、トラップに入れられたりで ゴールにたどり着くのは前途多難です。

このゲームは私の記憶では、「生き残り頭脳ゲーム」の続編として登場したゲームだったと思います。当時は単なる二番煎じかと思っていたのですが、今考えてみると、こちらの方が戦略性に富んだ大人のゲームに仕上がっているのではないでしょうか。

<最後に>
いつも思うことですが、この森田亭でのゲームは我々が知らないゲームがまだまだ多く、未知の魅力が ある上、ホストである森田さん、永井さんの気配りが行き届いた対応で、ゲーマーとして落ち着ける場所になっています。非常に楽しい2日間を過ごさせていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。


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