puppiさん宅ゲーム会レポート(2006/06/24)

Green Town
名作Autoscooterの作者であるGünter Cornettの新作(プロトタイプ版)です。
puppiさん、つなきさん、ブンケイさん、私の4人。

これは、カードに書かれた各施設(森、カルチャー、スポーツ、ショッピング)を訪問(ツアー)して、ポイントを稼いでいくゲームです。

例えば、9マス、森0〜3、スポーツ2以上、ショッピング1〜2、カルチャー1というカードの場合:
ボード上に2箇所あるホテルからホテルまで(ホテルを含まず)7マスを上記条件に合うように通る必要があります。

各項目毎、経由した施設が得点になりますが、クリアできなかった項目はマイナスになります。

仮に森2、スポーツ3、ショッピング3、カルチャー1を経由した場合、
森は条件に合致しているので得点。2箇所なので2点。
スポーツ施設は条件に合致。3箇所経由で3点。
ショッピングは条件を満たせず−1点。
カルチャーは条件を満たして1点。

合計で5点獲得となります。
もし、他人の施設を利用した場合、得点はその施設の所有者に入ります。

手番に出来る事は
・建設(施設or路線or路線張り替え)
・建設orツアー
・建設andツアー
・ツアー

のいずれかですが全てのアクションを使用しないと再度同じアクションはできません。
つまり、やりたくもないのにツアーを行い、他人に得点を計上するという事もあり得る訳です。

要は如何に要所に自分の施設を建設して、他人に利用してもらうかという事になります。

今回は、このポイントに初手に気づいた私とブンケイさんが抜け出す形になってしまいました。

ゲームとしてはとても面白かったのですが、これに気づくかどうかでこの差がつくのはちょっと問題がありそうですね。
初手はバランスをとって、ホテルの前には全員に配置した状態でプレイするとか何か工夫がいるかも知れません。


Age of Steam(拡張中国マップ)
本日のメインディッシュ。

今回は中国マップです。通常のAoSとの相違点は、
・都市に接続する時、都市に書かれた数字分追加コストが必要
・紫都市が1箇所しかない
・初期資金が20
・Engineering選択時、都市接続コストを半分にしても良い
・ロシアには毎ターン必ず産物が出る

となっています。ゲーム性はほとんど変わりません。
初期資金が多いのは、山がちな地形と都市接続コストの分と思われます。

私はいつものとおり、ビッドは基本的に行わない作戦を採用します。
4人ゲームの場合、アーバン、ビルド、ロコ、エンジニアリングのどれも欲しい効果なので、借金をせず、初期費用を抑える戦術にしました。

始めに取れたのがエンジニアリング。このマップでは唯一の紫がボード上部にあり、しかも荷物湧き放題のロシアがボード左上にあります。

よって上部に人気が集中したので、私はボード下部の都市を選択します。最初の出発都市にはコストがかからないので、一番高い6の都市からスタート。小都市を経由して、2リンクを確保します。

以降のターンも私はビッドでは、しゃがみ続けるのですが、意外やロコが人気薄だったので、コスト0で取得。これが非常に大きかった。私の路線が美味しいとみたか、ブンケイさんが乗り入れしてきましたが、私の方がリンクが上のため、すぐに荷物が運べず、その間に私がブンケイさんの欲しい荷物を枯らしてしまいました。

ロコを取って3リンクになったターンに3の荷物を2つ運べたため、この段階で損益分岐点を突破しました。

今回はとにかくいつも以上に借金をしない事を心掛けました。かなり優勢を意識していたので、締められる危険性も考慮し、次善策も取れるよう安全プレイに徹しますが、都市接続にコストがかかるため、なかなか他人の路線に邪魔する余裕が無かったのも幸いしました。

私は紫荷物とロシアは斬り捨てたため、あとは荷物の確保と独自ルートで6リンク路線が形成できれば良いので、途中からはプロダクションを選択して、荷物を湧かせ続けました。これも結果的には吉とでました。独自ルートで他人には欲しく無い青の荷物を4つためて老後の心配も無くなりました。

その他にも、私が置きたかったところに都市化されたりと、万事うまくいきました。
結局、借金も5で済み、逃げ切る事が出来ました。

まぁ、いつもこんなにはいかないとは思うのですが、うまく流れに身を任せる事が出来ました。


Walk The Dogs
ボードに並べられたミニチュア犬を集めて、同じ種類の犬を5つ並べたら勝ちになるゲームです。

各プレイヤーは手番にカードをプレイします。
カードには数字と方向が書かれていて、指定された向き(先頭or後ろ)から、書かれている数の犬を取り、自分の前に1列に並べていきます。どのように配置するかは自由ですが、一度置いたら入れ替えは出来ません。

山札から保健所カードがでたら、自分の犬が捕獲されてしまいます。
この時捕獲されるのは、先頭or後ろに並べられている犬です。

5つ並べれば即勝利ですが、4連以下でも得点はもらえます。よって、無理に5連を狙わず4連以下で止めて、犬を列内に囲い込むのも有力な作戦です。

但し、保健所カードが出て前後の犬が捕獲される事により、囲ったつもりの犬が表に出る可能性はあります。

私は4連で無理せず止めた後、保健所カードがでて読み通りでしたが、同じく4連がむき出しになったブンケイさんが上家にいたため、先に5連を達成されてしまいました。

このゲームはとにかくコンポーネントに尽きます。
こんなにいっぱい犬が入っていて、30ドル強のようなので、大変お得感があります。


Mauer Bauer
都市建設&決算系ゲーム。ブンケイさんの持ち込み。
柵で土地を囲み、囲いが完成した時点で決算が発生します。

面白いのは決算は統一のルールがあるのではなく、各自に配られた決算カードで決まる事です。
よって、自分の手札に合った決算になるようにプレイしていきます。

決算となった場所に隣接する(既に決算済みの)囲まれた地形がある場合、これを統合する事ができます。
統合のメリットですが、家一軒あたり×点とか、囲いの数だけ×点みたいなカードがあると、大きいほど有利になります。

今回は、一度を除いて後は全て合併。超巨大地形になりました。

手札構成も大変良く考えられていて、一番最下位のプレイヤーは手札改善ができるようになっていたり、決算カードをプレイしなかったら、カード交換が出来るなど、手札の運不運を軽減できる仕組みがあるのは素晴らしい。

私は最後にブンケイさんに捲られてしまいましたが、とても面白かったです。またプレイしてみたいゲームですね。


Ekonos
私の持ち込んだスペイン製の経済ゲームです。

ギリシャ文字で表される6社の株を売買しながら、一番多く資金を稼いだ人が勝ちになります。

このゲームは各プレイヤーが手札プレイ、株売却、株購入という手順を順に繰り返していきます。
手札は6枚使い切りで4ラウンド行います(人数によって変化します)。

カードには3つの機能があり、プレイヤーはどれかの機能を選択しなければなりません。

一番上のギリシャ文字を選択すると、対応する会社タイルをボードにプレイするか既に置かれたタイルを裏返して防御(後述)します。
ゲーム終了時、会社タイルの枚数が会社の価値になります。いわば、エアラインズの拡張のようなものです。

あとのふたつを選択すると、対応する会社の成長マーカーが1マス進みます。
成長マーカーが4に達すると、社長(筆頭株主)はボード上のその会社に隣接するマス2箇所に会社タイルをプレイできます。
この時、他社の(防御していない)タイルを自社のタイルに置き換える事ができます!

ルールはこれだけで、この手順を繰り返していくだけです。

株は、売り買いとも1枚しかできません。株価は最初は1ですが、誰かが買う度に1上昇。売ると1下落します。
株の価値と現金の価値は同じなので、たとえば企業価値が4になりそうで、現在価格が5の場合、いくら現金があったとしても、株を買うより現金で残しておいた方が得になります。

このゲームでは、どこかの会社を単独で株購入するのは非常に危険です。
何故なら、協力して成長マーカーを進められ、会社タイルを裏返されるからです。
もちろん、防御すれば良いのですが、そのためには1タイルにつき2枚プレイする必要があり、非常に非効率です。

ですので、ある程度資本参加してもらい、裏返されないようにして、会社を成長させていく必要があります。
そうして会社が成長すると、割安感が出てくるので、高値を追ってくる投資家がでてくる好循環が生まれ、自然と株価も上昇します。

現実の株式市場を見ているようで、とても良くできたビジネスゲームだと思います。

ゲームは最後、私に大逆転の一手を逃す大失着があり、ブンケイさんに及ばすでしたが、ヘビーローテーションでプレイしたいゲームですね。



トップページへ戻る     一つ上のページへ戻る