AIが選ぶおすすめゲーム(2026/06/28-2026/07/04)

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毎日、BoardGameGeekから「まだ知らないゲーム」をAIに1本選ばせる、という企画を始めて1週間が経ちました。

ただ単にBGG上位から順番に拾うのではなく、曜日ごとに違うルールを決めています。高評価ゲームに似た作品、BGG Rankの中位からのランダム、TTSで試せるゲーム、PnP作品、昔の名作、隠れた低ランク作品、Hot Geeklistからの拾い上げ、といった具合です。

要するに、人間が普通に探すと見落としそうなところを、AIに雑に掘ってもらう実験です。結果として、かなり有名な定番から、ほとんど聞いたことのない宇宙文明ゲームまで、なかなか幅のある1週間になりました。


曜日ごとの選択ルール


Queen Alice [BGG]
6/28の日曜ルールで選ばれたのは、Essen 2026のGeeklistから出てきた Queen Alice でした。
「不思議の国のアリス」をテーマにした重量級ユーロで、デッキ構築とマルチユースカードを組み合わせた作品のようです。まだ評価人数は少ないのですが、評価はかなり高め。こういう発売前後の期待作が拾われるのは、Hot Geeklistを見に行くルールならではです。
まだ実体が見え切っていないゲームをAIが拾ってくるあたり、普通のランキング検索とは違う面白さがあります。

Meeple Universityのチュートリアルを見ると、これは単にアリスのテーマを乗せたユーロではなく、中央のチェス盤で駒を動かしてアクションを選び、その列・色に応じて4つのサイドボードを動かすゲームのようです。ハート、ダイヤ、クラブ、スペードがそれぞれ別のミニゲームになっていて、さらに赤と白の2色が絡むため、どのアクションを選ぶかだけでなく、どちらのアリスを女王に近づけるかも意識する必要があります。
紹介記事では、カードを1枚捨てて効果を得て、1枚出してチェス駒を動かし、その到着位置で資源とアクションを解決する、という流れが説明されていました。チェス、デッキ構築、複数ボードのユーロ要素が同時に走るので、見た目以上に考えるところが多そうです。

Tzolk'in: The Mayan Calendar [BGG]
6/29の月曜ルールは、高評価ゲームに似た作品を探すルールでした。そこで出てきたのが Tzolk'in: The Mayan Calendar
歯車が実際に回るワーカープレイスメントとして有名なゲームで、ワーカーを置いてから時間が経つほど強いアクションになる、という仕組みが非常に特徴的です。今さら紹介するまでもない有名作ではありますが、農業系・文明系・重めのユーロという好みからAIがここへ寄せてきたのは、かなり納得感があります。
「知らないゲーム」企画としては少し有名すぎるかもしれませんが、AIが好みを見て選ぶと、こういう定番へ戻ってくることもあるようです。

Bonfire [BGG]
6/30の火曜ルールは、BGG Rank 300〜5000からランダムに選ぶルールです。ここで選ばれたのは Stefan Feld の Bonfire
精霊の焚き火を復活させるファンタジーテーマのゲームですが、中身はかなりFeldらしい多層パズル型のユーロです。タイル配置、ルート移動、セットコレクションなどが絡み、1手ごとの効率を考えるタイプのゲームのようです。
ランキング上位すぎず、かといって埋もれすぎてもいないところから、ちゃんと気になる中量〜重量級を拾ってきた印象です。

Bonfire - How to Playでは、説明動画に対して「短くまとまっていて分かりやすい」という反応が多く、タイル配置とマップ上の移動から Bora Bora を思い出す、というコメントもありました。Feld作品らしく、1つの仕組みだけで押すのではなく、移動、タイル、目的達成、資源管理が絡むゲームとして受け止められているようです。
ルール説明を見た人の反応がかなり良いので、重めではあるものの、構造が見えれば遊びやすいタイプなのかもしれません。

hal99さんがこのゲームのレビュー記事を書かれてます。悩ましさの要素満載なのがとてもそそられます。ただ、危険ワード「好みが分かれる」があるので、実は微妙なやつかもw

Dominant Species: Marine [BGG]
7/1の水曜ルールは、Tabletop Simulatorで無料で試せる公式・承認Modのリストから選ぶルールでした。選ばれたのは Dominant Species: Marine
海洋生物の生存競争をテーマにした重量級エリアマジョリティで、タイル配置とワーカープレイスメントも絡む、かなり濃いゲームです。元のDominant Speciesの系譜にあるので、ルール量もプレイ時間もそれなりに覚悟が必要そうです。
ただ、TTSで試せるという条件があるので、重いゲームでも「まず触ってみる」入口があるのは大きいです。

Sprawlopolis [BGG]
7/2の木曜ルールは、Print & Playの高評価作品から選ぶルールです。ここで選ばれたのは Sprawlopolis
18枚のカードだけで都市を作る協力型のパズルゲームで、毎回変わる得点条件をどう満たすかを考える作品です。短時間、少枚数、ソロ可、協力可という、PnP向きの条件がかなり揃っています。
これはAIの選択としてかなり良く、印刷してすぐ試せるという意味でも、企画の「知らないゲームを拾う」目的に合っていました。

Tom Vaselのレビューでは、18枚のカードだけで道路と4種類の地区を作り、最初に裏返した3枚がその回の得点条件になる、という点が強調されていました。基本点は各地区の最大グループから入り、道路が増えると減点、そこに3つの条件得点が乗るので、同じ18枚でも毎回かなり違うパズルになります。
Tom Vaselは協力ゲームとしては普通に遊べる一方、特にソロがかなり良いという評価でした。小さな財布サイズのゲームなのに、何度も遊び直したくなるパズルとして高く評価しており、PnPやソロ向けとして選ばれる理由がよく分かります。

GIPF [BGG]
プレイ履歴: シュピーレブルグ03
7/3の金曜ルールは、10年前、20年前、30年前の名作を週替わりで拾うルールです。今回は30年前、1996年の作品として GIPF が選ばれました。
Kris BurmによるGIPFプロジェクトの出発点となる2人用アブストラクトです。ピースを盤外から押し込んでいき、4個の列を作るというシンプルなルールながら、読み合いはかなり深そうです。
こういう古典的なアブストラクトは、自分から探しに行かないと後回しになりがちなので、金曜ルールの意味はかなりありそうです。

Blueshift [BGG]
7/4の土曜ルールは、隠れ名作ランダム発掘です。そこで出てきたのが Blueshift
ランクは17000番台で、かなりマイナーな宇宙文明ウォーゲームです。ヘックスグリッドの宇宙マップで文明を広げ、他プレイヤーと戦う90〜130分級の作品とのこと。評価人数は少ないものの、文明、宇宙探索、戦闘、モジュラーボードと、刺さる人には刺さりそうな要素が並んでいます。
これはまさに、人間が普通にランキングを眺めていたらまず見つけないタイプのゲームで、AIに掘らせる企画らしい1本でした。

Unfiltered GamerのKickstarterレビューでは、BlueShift は探索、拡大、資源活用、殲滅の4Xゲームとして紹介されていました。各プレイヤーは母星、宇宙船、資金を持って始め、未知の宙域をめくりながら惑星、宇宙ステーション、小惑星帯、ワープ的な場所を発見していきます。種族ごとの能力、交易、惑星の繁栄や人口、宇宙戦と地上侵攻が絡む、かなり盛りだくさんな内容です。
レビューでは、ダイス戦闘はあるものの単なる運ゲーではなく、移動や位置取り、どのカードをいつ使うかの戦略性が強いと説明されていました。一方で、軽いゲームではなく、宇宙征服ものや戦略寄りのゲームが好きな人向け、という注意もありました。


1週間やってみて

1週間分を並べてみると、AIの選択は思ったより偏りませんでした。Queen Aliceのような新作期待枠、Tzolk'inのような定番、BonfireやDominant Species: Marineのような重めのユーロ、Sprawlopolisのような小箱PnP、GIPFのような古典アブストラクト、そしてBlueshiftのような超マイナー作まで出てきました。

ただし、AI任せにすると「本当に知らないか」「今でも入手できるか」「実際に遊びやすいか」は別問題です。そこは人間が見て、面白そうか、試す方法があるか、ルールが読めるかを確認する必要があります。

それでも、自分の検索では届かない場所を掘る道具としては、なかなか面白いです。特にPnP、TTS、Geeklist、低ランク帯の発掘は、人間が毎日手で探すには面倒なので、AIに任せる価値がありそうです。


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