Atogのひとりごと(2019/12/31)

1833 [BGG]

前回プレイした時、リシャッフルカードがイマイチで高評価が台無しなのでルール確認してみようと書きました。しかし、確認した結果は「仕様通り」でした。。。

ここで今一度リシャッフルカードの何が問題なのかを整理します。

このゲームでは、手札から左の写真にあるアメリカ都市に対応するカードをプレイして、都市カードの得点を得るゲームです。カードを出すには条件があり、列車カード+連続する都市を出さなければなりません。

列車カードは1〜3LVがあり、1LVは2都市、2LVは3都市、3LVは4都市まで接続可能です。なので、1LVの列車、Baltimore-Philadelphiaと3枚出すことで、ようやく手札からカードが出せます。

これは結構難しくて、都市がバラバラで全然繋がらなかったり、列車ばかりが手札に来たり、逆に隣接する都市は持っているのに列車がねぇぇという状況が良く発生します。

手番ではカードを捨てることができるのですが、これは基本アクションです。なぜなら手札からカードを出せない=手札上限で身動きが取れないからです。捨てた手札を他人が取ると更に捨てることもできます。なので何もできない時、取ってもらう事を前提に相手が欲しいカードを適度に出して、手札を回していく必要があります。

あと、このゲームでは同じカードが複数存在するのですが、同じルートは一意でなければなりません。そのため、誰かが先にプレイすると、カードが無駄になる可能性があります。アクワイアで2つの独立したグループの狭間のタイルみたいなものです。

また、都市には基礎点があり、(繋がりにくい)ボードの端の都市ほど高くなっています。しかし、その手前の都市、例えばNorfolkの手前のRickmondが捨てられてしまうとNorfolkは無駄になってしまいます。

なので、このゲームでは必要なカードが結構バシバシと捨てられる運命にあり、いざ欲しいと思ったときには既に捨て札というのが頻繁に発生します。

こういった背景を抱えるゲームだけに登場したのがリシャッフルカードです(たぶん)。このカードを混ぜることで、捨てられてしまったカードが再度使用することができて最高じゃんって思ったのでしょう。しかし、リシャッフルカードには副作用があります。山札が増えるわけですからゲームは長くなりますし、無駄ツモも増えます。これは、捨てられたカードが再利用できるという事よりも明らかに多いデメリットです。

カードを再利用したいという気持ちはわかります。Norfolkの顔を立てたいという気持ちも痛いほどわかります。しかし、このゲームの一番の肝は都市の得点ではありません。会社カードです。

例を挙げると:
2LV:Washington(2)-Baltimore(2)-Philadelphia(2)
3LV:Baltimore(2)-Lancaster(1)-Altoona(1)-Pittsburgh(2)

の路線をプレイしていた場合、12点です。12点取るために、9枚のカードをプレイする必要があるわけですが、この状況でB&OかPRRの会社カードを持っていれば、それだけで1枚あたり12点になります!

近隣の鉄道会社の路線を形成し、その会社のカードをできるだけ多く保有するのが重要であり、(この程度のVP差であれば)端の会社はそれほど重要ではありません。リシャッフルするよりかは、息苦しいカードマネジメントしつつ、他人の会社カードを引いた時の仕事せざるを得ない厳しさを乗り越えて、いかに得点を重ねていくかが楽しいゲームで、さくっとプレイした方が絶対面白いと思います。

私が考える改良点は以下の通り:
1)リシャッフルカードを抜く
2)リシャッフルカードの効果で捨て札を全て入れるのではなく、捨て札からはランダムに5枚だけ入れる。

ほんと、このゲーム良い線いってると思うんですよ。埋もれさせるにはもったいない。

次回プレイする時は1)でプレイしてみたいと思いますので、どなたか付き合ってください。。。



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