おてばん例会(2019/12/14)

土日でゲーム会があったので、連休を利用して、土曜日にはおてばんに参加してきました。

Trip50 [BGG]

本日のオープニングはアメリカ50州のコネクトチェインで先に手札を無くした人が勝ちになる教育ゲーム。さりげなくこんなゲームが立つあたり、さすがはおてばんです。松島さん持ち込み。

各プレイヤーはまず故郷と出発地を決めます。故郷はそのカードをプレイする時はワイルドカード扱いにできます。アメリカのゲームなので、あなたの故郷がそうですってなってますが、異国人はランダムに引いて選択。私はノースダコタでした。

出発地は配布された7枚のカードから決めます。一番手札材料の中で中心地だったアイオワ州に決定。出発地カードは個人ボードの下に隠し、後から見ることができません。

このゲームで面白いのは、上がった時、この隠したカードの州と州都を公表しなければならず、出来なければ上がる事が出来ず失格になります!

なぜなら教育ゲームですから。

プレイの流れとしては、カードを1枚引いて、手札から1枚プレイして、1枚は捨てます。引く枚数より出す枚数の方が多いので、必ず7ターンで終わるようになっています。

手札が無くなった時に繋がっていれば良いので、プレイしたカード順でのつながりは求められません。カードは裏向きにプレイするので、相手がどの地域を揃えているかはわからないのですが、カードを引くのは山札か捨て札のどちらかなので、捨て札から引くと、他者はあのあたりが欲しいんだなと思うし、捨て札では、ははーんあの方面はいらないんだなと推理されるので、そのあたりの煙幕の張り方が難しい。

みんながうまくプレイすれば手番プレイヤーが有利だと思うのですが、UNOよろしく、スキップとかリバースとかのカードも入ってます。そのほか最後じゃないと出せないとか、特殊カードがいろいろあるのですが、これらすべてがこのゲームの面白さを消していると思うんですよね。特殊カードをなくして、逆に出来役を作れば、麻雀のような読みあいでヒリヒリするような高度なカードゲームに仕上がるのではないのかなと思いました。


On the Underground: London/Berlin [BGG]

ベルリンマップでプレイ。On the Undergroundのリメイク版。On the Undergroundは当時欲しかったけどかなりのレアゲーだった記憶があり、一度プレイしたいと思ってました。

このゲームは自社路線を引きながら各地のチップを拾っていくゲームですが、得点源は主に名所探訪と目的チップです。目的チップはセットコレクションによるVPですが、楽しいのは名所探訪の方でしょう。

このゲームでは、毎手番ゲストが一番近い名所めざして移動します。移動ルールとしては、どれだけ遠回りしても良いので、一番歩かず乗り換えないで済む事です。このルールに合致した路線の所有者にVPが入ります。

なので、お客が使ってくれそうな場所にいかに路線を構築するかがカギとなるゲームです。各社の線路は基本的に一筆書きというか、既に引かれた線路の両端からしか路線拡張することができません。但し、1ACTION消費するか終点に接続する事でブランチチケットが1枚獲得でき、2枚たまると自社路線を枝分かれさせることができます。目的チップは5種あり、5種コンプで10VPとゲーム終了時、コンプとは別に残ったチップで最大枚数のチップが1つにつき3VPです。お客の路線利用は会社ごと1VP。たった1VPですが、各プレイヤーの手番毎なので結構大きいです。

私はボード下部に目的チップを獲得しつつ、自社路線を引き様子を見ましたが、すごかったのがいわたさん。ゲーム開始時に一番有効と思われるのが、この状況ではチップ単色戦略と見切り、それに特化した作戦を展開。特段邪魔も無かったので、1色染めを実施。私は気づいてはいたものの、カットする余裕も無かったので、5種コンプに必要な分だけ確保して安心しきっていましたが、これの割を食ったのが吹留さんでせっかく集めたチップが5種揃わず無駄に。

このいわたさんのチップ集め戦略は別の効能をもたらしました。効率的なネットワークよりもチップを求めて辺境地に路線を引いていたいわたさんのところに客の需要が集中します。いわたさんの路線しかないので、お客は通るしかありません。ニッチ路線は強いですね。レイルバロンでいうところのマイアミみたいなものでしょうか。このチップと辺境地でがっちり稼いだいわたさん、見事な勝利でした。

ちなみに今回はベルリンマップだったわけですが、ボード中央、東西に走る真っ赤な路線とこれに沿うように下部を走る青い路線、さしずめ御堂筋線と四つ橋線といったところでしょうか。なので、全然ベルリンマップの感じが無く、大阪地下鉄と思ってプレイしてました。面白かったです。


1833 [BGG]

私の持ち込み。タイトルを見る限り18xxみたいなゲームを想像するかと思いますが、オーソドックスな鉄道カードゲームです。ミッシー、私、Sさんの3人。

ゲームには機関車カード、会社カード、路線カード、リシャッフルカードがあります。路線カードにはBaltimore,Albany,Erie,Cleveland等おなじみのアメリカの都市が記載されています。隣接する都市カードと機関車カードをプレイする事で、自社路線を構築することができます。例えばErieには隣接する都市名(Pittsburgh,Akron,Canton,Dunkirk)が書かれていて、どことどこの都市が繋がっているのかわかるようになっています。

機関車カードは、LV1〜3まであり、LV1は2都市、LV2は3都市、LV3は4都市まで接続することができます。各都市カードにはVPが書かれていて、ゲーム終了時にプレイした都市カードが得点になります。

自社路線は個々の機関車単位では接続している必要がありますが、自社路線を全てネットワークでつなげておく必要はなく、機関車自体もLV3で4都市までしか接続できないため、何台もの機関車をプレイし、いろんな都市をプレイし得点を得ることは可能です。

しかし、このゲームの一番の肝は会社カードの存在です。会社カードはErie,B&O,PRR,NYC,CP,C&Oで1830でおなじみの会社ばかりです。会社カードを保有していると、その会社の本拠地(B&OならBaltimore、NYCならAlbanyなど)に接続している路線分のVPが入ります。例えば、LV3列車でAlbany(2)-NewYork(3)-Newark(2)-Allentown(1)をプレイした場合、通常ですと8点ですが、NYCカードを保有しているとそれだけで追加の8点が入ります。

これだけではありません。自分のプレイした路線で同じ都市を共有する場合、それは接続する路線とみなされます。例えば、LV1列車でNewark(2)-Trenton(1)を保有していた場合、Newark経由でNYC本拠地に接続している路線とみなされ、3点加算の11点ボーナスになります。

会社カードは3枚あるので、自分の望む会社カードをうまく集め、その本拠地といかに共有するネットワークを作るのかが鍵になるゲームです。

手番にできることは、カードを捨てる、カードを引く、路線の構築、リシャッフルカードプレイのいずれかで複数実施可です。手札上限は初期5枚。路線構築するためには、機関車カードと繋がっている路線をセットでプレイしなければなりません。

なかなか都合良く手札で揃えるのは難しいので、カードを捨てるアクションを活用します。捨てたカードは他プレイヤーが取ることができます。もし取られた場合、誰かが取り続ける限り、続けてカードを捨てることができます。そしてカードを引くアクションでは、手札上限まで引くことができます。カードは選択プールと捨て札デックと山札のいずれかから引くことができます。

首尾よく路線の構築ができると、手札が一気に減るので、カード補充ができます。この路線カードをプレイして補充する瞬間が非常に楽しいです。で、肝心の会社カードですが、会社カードで得点を獲得できるのはゲーム終了時です。なので、こいつを序盤で抱えてても手札を圧迫するだけで何も良いことがありません。さりとて、これを捨ててしまうと、おそらく誰かに拾われて二度と場に出てこない可能性があります。

また、他人が構築している路線で自分の関係ない路線の会社カードを引くのも辛い。捨てたら拾われるので出したくないし、自分は得点できないのに保有し続けるんか、俺が仕事しなければならんのかという葛藤、これがこのゲームの醍醐味でしょう。

こんな感じの鉄道ゲームで、非常に面白いんですが、唯一どうなんだというのがまだ説明してなかったリシャッフルカードの存在。このカードを引くと、山札と捨て札と場札をリシャッフルするという荒業をやってくれます。何度読み返してもそう見える。私の英語力でもそうなっている。これをすることで、どうしても欲しかったのに流れてしまったというカードが戻ることで、ワンチャン狙いができる反面、もう役に立たない路線カードやLV1列車などもみーんな復活してしまうので、無駄ヅモが激増してしまいます。このルールはいかがなものか、今までの好評価が台無しやで。

ということで、これは何かの間違いなのかどうか、デザイナーに質問してみようと思います。このリシャッフルが無ければかなりイケるゲームだと思うんですけどね。


Now Boarding [BGG]

リアルタイムの協力ゲーム。各プレイヤーは各地区の航空会社を担当し、お客を効率よく運んで収益を得ていくゲームです。お客を運んで得た収益で飛行機をバージョンアップさせていき、座席数やスピート向上に努めます。

お客は毎ターン、ランダムに各場所に現れます。協力ゲームなので、俺はこいつを運ぶから、ここの客を頼むとか協議しながら進めていきます。30秒以内に。

お客はいろんなところに登場するので、当然運びきれない客が出てきます。運べなかった客には怒りマーカーが1つ載ります。4つ溜まると告訴され、3回告訴されるとスリーストライクで負けになります。

私は初期のバージョンアップでは、まず座席増やしました。お客をとりあえず乗せさえすれば怒りは収まるので、まずは積み残し回避です。同じ考えの座席派とスピード重視派に分かれました。協力ゲームなのでお互い得意分野を持った方が良いでしょう。

最終ターンまで1OUTで来たのでなんとかなるかなと思いきや、最終条件を良く読んでみると、運びきらないと告訴とか運びきれず残った客は2:1交換でとかって、あかんやん。ここで全員合意の上、無念の投了となりました。。。

手軽に楽しめる軽量級ゲームとしては悪くないと思いますが、リアルタイムなのと協力ゲームな部分が今一つ噛み合って無いような。爽快感が無いんですよね。対戦型でもプレイはできるようなので、そっちでやった方が面白いんじゃないかなという気がしました。



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