尼亭ゲーム会レポート(00/07/22) 第6号

今日は、常連のMIZさんが仕事のため欠席。古山さん、bone5夫妻の他、バブーさんが名古屋から駆けつけてくれました。

バブーさんは、旅費を競艇でしっかり取り返していたようで、さすがです。

フィレンチェの匠〔DIE FURSTEN VON FLORENZ./Alea.〕
プレイヤーは芸術家のパトロンとなり、彼らの感性にあった作品を作らせてポイントを稼ぐゲーム。

各ターンには、最低得点の縛りがあり、これをクリアするために、様々なアイテムを競りで獲得していって、作品を完成させていきます。この競りの方法は操り人形っぽく、作品の作り方は、EXTRA BLATTに似ています。

私は、このゲームのポイントは手札の充実と考えました。手札が多ければ、+1ポイントが獲得できる上、高得点の幅が広がるからです。

しかし、私はルールの勘違いをしており、スカウトカードは通常ターンの他にできると思っていたので、これを積極的に獲得に動いたのですが、違うことがわかってガックリ。これなら手品師を獲得すべきでした。

かなり強力らしかったのが、名声カードとボーナスカード。私がこれに気がついた時はロクなカードが残っていませんでした。

勝ったのは、自然プレイでおなじみ隈河さん。隈河さんはバランス良くカードを揃えてダントツ勝利。私やbabu-さんのように、相手を嵌めようとか、極端な戦略を取らず、素直にプレイするのが良かったようです。

「これだけややこしくしないと面白いゲームはもうないのか」という声も聞かれるゲームですが、充分リプレイに堪えるゲームです。最近では、操り人形以来の名ゲームですね。

左の写真は、かなもと姉御の芸術作品です。建築物は間に景観タイル(公園、森、湖)を介さない限り、隣接して置くことが出来ないのですが、建築家を複数擁して、無駄なくギチギチに建設。うーむ、性格がにじみ出るような配置ですね。

ところでこのゲーム、早速愛称ができました。景観タイルのうち、湖タイルをbone5さんがインストで泉タイルと説明していたため、森と泉より、ブルーシャトー(笑)。どうです、良いネーミングと思いません?



アクワイア
状況はフェスティバ筆頭のbabu-さんがフェスを潰し、私がフェスティバを設立して数巡したところです。私のポートフォリオはアメリカ2位、フェスティバ2位、タワー2位です。

この段階で既に私の勝利は、ほぼ無くなっています。babu-さんはフェスティバ筆頭、インペ筆頭、ラグザー2位です。資金も多いため、私がbabu-さんを抜くためには、フェスティバをタワーに吸収させ、タワーの筆頭を奪還し、その資金でワールドかインペを取れれば・・・と考えて3Hにフェスティバを建てたのですが、結果的にはこれが敗着となりました。

ここは素直に6Gに建てるべきでした。私はこの時、インペが4件だったため、資金不足のかなもとさんを勝負形に持ち込ませたくなかった(インペを潰してフェスティバに吸収)ので3Hにしたのですが、仮にそうなったとしても、私のフェス2位は変わらない上、タワーをフェスに吸収させる事でフェス41件越えの可能性もあり、2位には入ることができたかも知れません。目先の順位に目を奪われ、最悪でも2位ぎりぎり程度に持っていける手を見送っているようではお話になりませんね。

結局、この後は見せ場もなく、順位もブービー、フェスティバのタワー吸収は握りつぶされ、哀れ田舎ホテルで終わってしまいました。長期的に見た場合、こういう不利な状況で勝てないまでも2位に食い込むようにしなければいけません。


レインボーファクトリー
骨折ブランドの新作のテストプレイです。

このゲームでは、16パズル(4×4のマスの数字を並び替えるやつです)に出てくる数字タイルを使います。この数字はその下に置かれたチップの購入価格を表します。

チップの購入は同色か、レインボー(1枚ずつ均等)買いのいずれかです。何枚でも買えますが、高いチップからしか買えません。

同色チップを3枚以上集める事で工場が建設できます。工場ができると、毎ターン収入が入ります。工場は大きい程良いため、後から増築が可能です。

例えば、「赤」の工場で一番大きい工場を所有するプレイヤーは、タイルの下に置かれた赤いチップの一番大きい数字の数が収入になります。2番目以下は順番に大きい数字の数が得点になります。写真の例でいくと、「黄」の工場の筆頭は15p、2位は12p・・・(以下続く)。「青」の工場の筆頭は2pだけど、2位以下は無し。

当然ながら、場に自分が建てた工場と同色のチップが無い場合は0点になります。

ルールだけ聞くと、結構おもしろそうなのですが、結果はイマイチでした(笑)。

最大の欠点は、チップは高いものから購入しなければならないので、人気の無いものはどんどん溜まっていき、右端に張り付きます。今回のゲームでは黄色がこれに相当しました。そうなると、トップと2着の得点差が1点しか変わらず(1位:15点、2位:14点)競争が起こりません。そのくせ、毎ターンの収入は最高のため、貧富の差が激しくなりました。

黄色の工場を建て、誰も隈河さんを抜けない事が明白になったため、途中打ち切りと相成りました。

局後の感想で、タイルの並びをランダムにしたり、一番右端のタイルは喰らう(マイナス得点)ものにするとかすれば、かなり良くなるのではという意見がでました。

素材は良いので、改良作に期待しましょう。


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