序盤戦の戦い方

序盤戦の戦い方の内容

序盤戦の定義


序盤戦とは、2列車が運行している間、すなわち4列車が出るまでの期間を指します。



序盤戦の指針


 序盤戦は、 より早く2社目の購入資金を捻出することが重要となります。
2社目を取得する事で様々なメリットが生じます。詳しい内容については「2社目の重要性」で説明致しますが、とにかく序盤戦は収入をあげることに全神経を集中させましょう。
 具体的には以下の指針でプレイします。

  1. (鉄道会社があれば)とにかく配当する。
  2. プライベート会社は定価の倍で鉄道会社に売りつける。
  3. 株式ラウンドでは手持ち資金を余す事無く、より多くの株を購入する。
  4. (B&O以外の)鉄道会社設立時は$67で設立する。

それぞれの指針について、詳しく解説します。
1.(鉄道会社があれば)とにかく配当する。
 序盤は会社の将来の事等全く考えず配当します。列車購入費は2社目に賄ってもらう事もできますし、いざとなれば他人に不良会社を押しつけることもできますので、多くの配当を売る事ができる様、資金を惜しまず投入しましょう。

2.プライベート会社は定価の倍で鉄道会社に売りつける。
 会社の資金を個人に移す事により、2社目が買いやすくなるため、プライベート会社を持つプレイヤーは、なるべく高額で鉄道会社に吸わせる事が必要になります。
3.株式ラウンドでは手持ち資金を余す事無く、より多くの株を購入する。
 1.に挙げた理由により、序盤はほぼ間違いなく配当がありますので、より多くの株を購入し、手元に資金を残さないようにしましょう。

4.鉄道会社設立時は$67で設立する。
 序盤はより多くの株を購入できるよう、最安値で設立します。



2社目の重要性

 序盤戦の定義が「4列車が出るまで」となっていますが、これは言い換えれば、「誰かが2社目の鉄道を購入するまで」であるといえます。熟練者はより早く2社目を建てにきます。プライオリティーカード獲得のため株の売買をあきらめたり、場合によっては、1社目の株のほとんどを売却してまで2社目を取りに来ます。どうしてそれほどまでにして会社を多く持ちたいでしょうか。以下に会社を複数所有したときのメリットをあげておきます。

  1. 鉄道会社間で列車操作ができる
  2. より多く線路が引ける
  3. より多くの株が所有できる
  4. 場の状況を支配できる

それでは、順番に解説していきましょう。

1.鉄道会社間で列車操作ができる
 鉄道会社同士での列車操作は言い値で売買できます。よって“2”列車を$1.000で買うこともできますし、”D”列車を$1で買うこともできます。これにより、自分が経営する会社の資金を調節できます。
 このシステムを悪用して、片方の会社の経営状況を悪化させて他人に社長を押しつける事ができます。よって2つ以上の会社を持つプレイヤーの株を2株以上買うことは危険であるといえます。つまり複数会社を所有することにより、会社間で資金操作ができるだけでなく、他人を威嚇して自社の株を買わせないようにしておいて配当を続ける腹黒い作戦をとる事ができます。

2.より多く線路が引ける 
 PRRとC&O等互いに路線の共有が多い鉄道会社を経営することにより、迅速に路線を拡張することができ、収益も向上します。

3.より多くの株が所有できる
 社長だけが所有できる社長株は1枚で2株分の価値があります。このゲームでは持ち株制限があるため、多くの社長株を所有することは、それだけ多く株を所有することになり有利です。 
 たかが1株と思う方もいるかもしれませんが、この差は非常に大きいものです。

4.場の状況を支配できる
 鉄道会社を多く所有する人の意に反するような線路を引こうとすると、多く所有する人は「そんな事すれば、ここにトークンを置きますよ」等といって威嚇してくるでしょう。線路やトークンで優位を保っているので強気な態度をとることができるのです。このように多くの会社を所有することは、ゲーム展開を自分の思うようにコントロールできやすいため、有利な事が多いといえます。

 上記に解説したようなメリットがあるため、プレイヤーは2社以上経営するように作戦を立てる事が序盤戦における重要な目標です。


プライベート会社のビッド

 実践で一番始めに行うことはこのプライベート会社のビッドです。このビッドはきわめて重要です。ゲームの終了後の感想戦で敗因を遡って考えたら、このビッドであったという事も珍しくありません。ここでは5人プレイを前提に正しいビッドの仕方を解説していきます。   

何をビッドすべきか? 

 まず、自力で1ターン目に鉄道会社を設立できる最低金額はいくらかを考える事が大切です。自力で鉄道会社を立てるためには、以下の公式を覚えましょう。
 通常は$402必要。但し先着1名に限り$335で設立可能である。
 このことより、$78までならプライベート会社を購入しても自力で社長になる事ができます。
 また、PRR社の株はC&A購入者に1株与えられるため、この会社の社長であれば$145までプライベート会社を購入しても社長になる事ができます。
 $146以上プライベート会社を購入した場合は、自力で1手目に鉄道会社を立てることはできません。この原則をふまえた上で何を購入すべきか考えてみましょう。 以下に、私がプレイする時の欲しい会社の順番をあげながら解説していきます。この順番は主観的なものですので、あくまで参考程度にお考え下さい。ここでは、プライベート会社のビッドに重点を置いて説明していますので、プライベート会社の特徴等については、プライベート会社一覧を参照して下さい。  

1.D&H
 D&Hは定価が$70なので、最初に$75とビッドすれば、リビッドするには$80以上言わなければならず、$402を残すことができません。よってD&Hが空き屋なら、是非ビッドすべきです。
2.C&A
 C&Aを購入すれば、最低でも$160かかりますので、一手目に鉄道会社を立てることはできません。しかし、PRR株が無料で貰える上に、鉄道会社に売却すれば、最大で$320会社から個人に資金を抜き取ることができるメリットは大きいため、一ターン目に設立できないデメリットを補ってあまりあるメリットがあるといえます。そのため、ビッドは$200前後まで上がるでしょう。
 すでに自分がこの会社にビッドしており、誰からもビッドが入っていない時は、SVN&RRをすかさず購入して、C&Aを確定させるようにしましょう。
3.M&H
 M&Hは$145までで購入できれば、PRR社長が狙えます。以前はPRRは序盤収入が少ないため、D&Hを$80以上で購入した人以外はこの会社の社長を欲しがらない傾向にありました。しかし、近年、M&Hを入手してかつ、PRR社長になると勝率が良い事から、D&H所有者は自分の利益を少々落としても、M&H所有者に鉄道会社を取らせない作戦にでることが多いようです。このため、M&Hを購入する場合、自分より先にD&H所有者の順番が回ってくるかを考えましょう。これはM&Hに複数ビッドが入った時に降りるかどうかの判断に役立ちます。
4.B&O
 B&Oは資金が豊富なため、無配が少なく、株価で勝負する鉄道会社です。よって、途中で誰かが破産する展開になった時の勝率が非常に高い会社といえます。そのため、本当はもっと評価すべき会社なのかも知れません。B&Oは株価が高いため2社目の経営は難しく、この会社の経営だけに専念することになるでしょう。終盤はするべき事が少なく、ヒマな展開が多いため、初心者にとっては退屈なことが多い会社です。
5.C&SL
 鉄道会社に売却した時の収入が$80しかないため、あまり積極的に買いたいプライベート会社ではありませんが、それだけにリビッドが少ない会社です。確実にプライベート会社を欲しい時でここが空き屋ならビッドすべきです。
6.SVN&RR
 取り立ててメリットはありません。ここを買う時は、ビッドした他の会社を確定させるために購入する事がほとんどです。


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