WGGプレイレポート(2019/09/28)

Tapestry [BGG]

ScytheやWingspanを出しているSTONEMAIER GAMESの新作。ういりあむさんの持ち込み。いちごさん、UKINさん、私の4人。

各プレイヤーはそれぞれの文明の長となり、人類の始まりから未来に至るまでの壮大な歴史を4つの進歩(科学、技術、探査、軍事)を進めながら描いていくゲーム。

ゲーム開始時に自分の文明を選択するのですが、基本的に軍事は好まないのでTraderにしました。未開の地域に自分のキューブを置き、隣接する基地分のVPやその地形の特殊能力をもらえる文明です。

プレイヤーには各進歩(科学、技術、探査、軍事)に相当する個人ボードと首都ボードが配られます。前者はテラミスティカのように始めは駒で覆われた状態になっていて、これを外すことでリソースやVPが得られます。後者は上記個人ボードから除外した駒やランドマークを置きます。

初期は上記進歩用のリソースが1つずつあります。これをもとにメインボードの進歩マーカーを進めていきます。

各進歩は、それぞれ対応するリソースを使用して習得していきます。例えば探検ですと、SCOUTING,RAFTS,WAGONSといった感じです。最初のレベルでは、どの進歩もすべてのリソースが利用できるので、自分の特化したい進歩があればそれに寄せることができます。

軍事はボード上を制圧し、それによるVPやリソースを確保する。技術は技術カードの獲得。探検はボードを開拓してリソースやVPを獲得。科学は進歩のスピードを加速させたりします。

プレイヤーは基本的に手番では収益フェイズか進歩上げしかできません!

進歩上げは必ずリソースが必要なので、リソースが残っている限りは手番を行い、リソースが無くなったら収益フェイズを行うことになります。

収益フェイズは、個人ボードのテラミスティカトラックで見えている分のリソースやVPがもらえます。これは喜ばしいことなのですが、このゲームは5ラウンドしかなく、収益フェイズを行うとラウンドが進みます。つまり、収益フェイズのタイミングはプレイヤーによってまちまちのため、先にアクションを完了する可能性があります(BUSでいうところのワーカーの使いきり。いわゆる"卒業")。

という事を踏まえた私の指針は、Trader文明は軍事と相性が悪いので軍事パラメーターは無視しようかなと思ったのですが、結局のところ何をやるにしてもリソースが必要なので、リソースをもらえるパラメーターまではまんべんなく各アクションを行おう。もちろん何かに特化すれば、それを上回るメリットがあるのかも知れないけど、正直先の効果が何なのかよくわからんし。



幸い、初めの3つのLV1の進歩は必要なリソースは何でも良い(M:tgでいうところのカラレスマナ1)ので、序盤はリソースが正義と、追加リソースもらえるところまではゲージを上げる方針にしました。但し、科学はゲージは上げれるけど効果はもらえないよという進歩が一番初めにあるので、せっかくの能力がつかえなくなってしまう科学はまずは無視することに。代わりに探検を上げてみることにしました。探検っていわれると北尾だし、これってセクシーじゃん位の軽い気持ちで進めていったのですが、よくよく考えると、探検は軍事と相性の良い進歩なので、積極的にここを進める意味はありませんでした。

それでも進歩をLV2に上げると大きなメリットがあります。LV2以降、先着1名でLV上げした人にランドマークがもらえます。これは各進歩駒と同様、首都ボードに置くのですが、ランドマーク最大のメリットは、置ける面積が大きいこと。首都ボードでは、タテかヨコに1列が全て埋まると1VP、3x3マス全て埋まると任意の1リソースがもらえます。オレンジの点は置けないマスですが既に埋まっているマス扱いです。なので、まんべんなく進めてリソース集めつつ北尾でランドマーク狙いで行くことにしました。

先行したのはいちごさん。いちごさんは未来から来た文明で我々よりも半分先を走っています。当然効果も大きく、ぶっとばしていきますが、使用するリソースも多いので、どうしても先にリソースが無くなる展開に。強力な効果を尻目に快調にぶっ飛ばし、まだ他プレイヤーが3ラウンド位でいちごさん"卒業"w。

私は特にどれかに特化するわけでもなく、バランスドハンドで進めつつも光明が差したのが技術トラックのRUBBER。ここまで到達すると、もらえるランドマーク効果で3VP+2リソースゲットとなるので、これを目指しました(2リソースゲットは1ACT追加に等しい)。この過程でMarketを建て、技術カードをもらい、VP強化しました。やるだけやったので、あとはいよいよ最終決算。

Trader効果で5VP。技術のアップグレードで5VP。マーケットで6VP*3=18VP。家が6VP*3+10=28VP。農場が4VP。領土が5VP。最終ラウンドで一気に捲って勝利!!

ちなみにTrader文明は結構ショボかった。。。まあ特殊効果次第なんだろうけど。アップグレードできる地域タイルなんかが普通に置かれていてそれを踏める感じじゃないと選ぶ意味はなさそう。感覚的には10VP位の価値かな。十分良いって?

進歩獲得とリソース管理とキングダムビルダーみたいな都市ボード埋めは実に面白かったです。文明もいろいろありますし、勝ち筋も複数あるので、繰り返し遊べそうです。またプレイしたいです。


Cartographers: A Roll Player Tale [BGG]

順番にめくられるテトリス風タイルを記入していき、各ラウンド毎に決められたルールのVP合計を競う紙ペンゲーム。tesさん、カヤさん、ちとさん、ういりあむさん、いちごさん、私の6人。

4ROUND制。お題はABCDがあり、それぞれAB,BC,CD,ADのお題がそのラウンドに使用されます。お題は、村に隣接する地形が3種類以上あれば3点とか、森が4方に囲まれていたら1点など様々です。

各ラウンドでは複数のカードが順番に公開され、地形とテトリスタイルが記載されており、それを各自の紙に記入していきます。

これだけだと、よくある紙ペンゲームだよねってことになると思うのですが、一番の特徴はモンスターカードの存在。モンスターが登場すると、指定された方向に紙を回し、対象のモンスタータイルを記入して戻します。

モンスターは隣接マスを埋めないとマイナスになるカードです。なので得点も大事ですが、モンスター退治をしないと失点を喰らいます。当然、モンスター効果は累積しますので、空きマスがあると、失点し続けることになります。

私は序盤は無視して、終盤得点ができるよう、AとDの効果を見据え、A(森の四方囲みで1点)とD(左端から斜めに全て埋まっていれば各列3点)を揃えていきました。終盤右下だけ空きマスになるようにして、ここをモンスターエリアにしました。というのも、モンスターはうまく埋まればマイナスどころか、各種ポイントゲットできる味方にもなり得ます。そうすると、さっそくモンスターの登場。ここしか空いてないので、予想通りここにモンスターが入りました。マイナスどころか、A効果+1、D効果+3をもたらしました。

そしてほどなくゲーム終了。計算したら丁度100点。カヤさんと同点トップでしたが、モンスター失点の少なさで勝利!。モンスター部屋用意作戦が活きたぜ(いや、単なる偶然なんだけどね)。

という事で、攻撃要素のある紙ペンというのもなかなか良い工夫ですし、それなりに時間のかかるゲームなので、普通の紙ペンゲームは軽すぎて物足りないよねと思われる方には良いんじゃないかなと思います。

ちなみに地形なんだけど、カードに地形が書かれていて、これでみんな書いてるんだけど、絵心の無い人は辛いんだよね。とくにモンスターとか。なので私は勝負を避け、村は村。森は木。海は水などと漢字方式にしました。モンスターはモです。



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