SGC(世田谷ゲームクラブ)プレイレポート(2019/10/20)

Wingspan [BGG]

2019ドイツ年間ゲーム大賞作品。きとうさん、YOKさん、たまさん、私の4人。

今年の話題作だったのですが、まったくプレイできておらず、ようやくプレイできました。

写真では、端に隠れていて良く見えませんが、ダイスタワーの巣箱とか、卵とかをみているだけでワクワクしてくる感じです。ゲームは手番に鳥カードプレイ/餌/卵/カード引くのいずれかを選択します。

カードプレイ時は、餌/卵/カード引く列のいずれかに出します。その後、餌/卵/カード引くのいずれかのアクションを選択すると、その列に今までプレイしたカードの効果が発動します。

なので、どばーっとカードを出した後に発動させると、連鎖で複数のアクションが実行できるので、おいしい思いができるといった寸法です。

そうするためにはどうすればよいか。まずは初期手札確認。私はカードを複数出せるやつとそのお供、相手がドクロ効果を発動させたら巣箱から餌を取れるやつを残したのですが、これがココセというか投了級の大悪手でした。

まずは今回のトレンドに対する配慮の欠如。今回は場に出ているボーナスが「XXの卵が最大」というやつばかりでした。なので卵を集めなければならなかったのですが、とにかく手材料を使う事ばかりに気を取られ、卵を軽視していました。餌とカードに特化というラインナップは結果からすると最悪の選択肢でしたね。

他人の手番に効果が発動というのも、どの程度発動するものかが良くわかってなかったのですが、結果的にはほとんど発動しませんでした。カードが正義かなと思ったら卵が正義でした。。。カードは多くても何も起きませんが、卵は得点になるので、取って困ることはないんですよね。ボーナスにもなるんだから卵取らない戦略なんてありえないでしょう。

カードを複数出せるっていうのも、出すためにはコストが必要で、エサは用意してたのですが、肝心の卵が無い。卵を出そうにも、餌箱が1つしかないし、カードも無い。事実上これで終戦です。

私は序盤で遅れたために卵ボーナス戦線から取り残され、さりとてそんな素晴らしいカードがあるのかというとそうでもなく、ダントツ最下位で終了。

まあ、敢えてボーナスに背を向ける逆張り戦略もあるとは思うのですが、それなりの採算があればこそですよね。いやあ、ひどすぎました。

ゲームとしては悪くはないと思うのですが、今回みたいな展開だと、自分の責任だとはいえモチベーションが下がるので、かなり割り引かれますね。SDJ大賞とかいうとそれだけで反抗したくなるレジスタンス精神もあいまって、高得点はつけられませんw。とはいえ、このまま引き下がるわけにもいかないので再戦しないといけませんな。


The Valley of Alchemists [BGG]

錬金術師の谷で繰り広げられるセットコレクション。きとうさんの持ち込み。

4種類の材料を収集し、その材料を調合して6種の薬を醸造し、その薬と合致する場のエリクサーを獲得していくゲームです。

手番できることは、材料の収集/薬の調合/エリクサーの獲得/エリクサーの売却/エリクサーの再配置です。

始めは何も持っていないので、まずは材料を収集するのですが、これが良く出来ていて、LVに応じたリソースが2種類獲得できます。LV1なら1つ、LV2なら2つもらえます。なのでLVが高いと多くの材料を一度に獲得できます。

材料を集めたら次は薬の調合。調合は白+赤+赤で赤薬、白+黄+青で緑薬など、3種の材料で1つの薬を調合。白は全てに必要。可能なら1手番に複数の薬を調合できます。

次がエリクサーの獲得。エリクサーは場に12枚並べられていて、難易度に応じてVPが異なります。

一番簡単なLV1のエリクサーだと、たとえば赤薬はVP:1、形:丸型、材料:赤等で獲得すると、そこに記載された材料のLVが上がります。

エリクサーもまとめて獲得できるので、できれば一気に獲得したいのですが、そうそう都合の良いエリクサーが場に出ているとは限らないのと、まとめてエリクサーを獲得するためには、たくさんの材料と薬が必要で、そうするためにはある程度LV上げておかないと、材料集めの効率が悪くなっています。このあたりのジレンマは良いですね。

エリクサーを獲得すると、カードが補充されるのですが、全員に影響を及ぼす災害カードが混じっていて、良いことが全くありません!。XXのLVが1下がるとか、XXの薬を1つ失うとかなどです。

それでこの獲得したエリクサーは3x3の各自のエリクサーボックスに格納します。タテヨコナナメに3つ揃ったエリクサーを売却することができます。売却時は以下のルールがあり、同じLV3つで3VP、同じ色で4VP、同じボトルで5VPとなっています。全て揃えば12VPがもらえます。売却したエリクサーはボードから除外しますが、エリクサーの基礎点は最終計上できます。

このようにして、エリクサーを獲得しつつ、うまく配置してVPを獲得するのが目的です。

ゲーム開始時、手番順に2つLVを上げることができます。YOKさんが白と赤を上げたので、被らないように青と黄を上げました。この時、私は悩みました。白を上げるべきなのかどうか。白は全ての薬に必要な材料なので、絶対必要な材料。しかし、白ばかりだと作れる薬に限りがある。であれば、1手目に青青赤赤、2手目に白白と取ることで、青青赤赤白白となり、青赤か紫紫が作れるからOKと思ってました。

しかし、白をLV上げしておけば、例えば白+青の場合、青青赤青青白白等が考えられ、この場合は青青か青紫が作れます。青が被るものの、(100%白白と取らされるのに比べ)前者より1つ余分に取れますし、仮に嫌なら、赤赤ととる選択肢もあるわけで最悪でも前者と同じになるので、初手は白がマストでしたね。

ただ、これはwingspanと異なり、特に致命的という訳でもなくw、熱い戦いを繰り広げました。しかしながら、ここは経験者のきとうさん、気が付けば私の白がLV2の時、白をLV5まで上げていきました。やはり白は重要なのですね。大量につくり、がさっとエリクサーを取るプレイで貫録勝ちでした(最後は1手番で6個作ってました。各材料は6つずつしかないので、6つ作るのはMAX)。お見事でした。

単純なエリクサー獲得にとどまらず、これを配置して売却するというルールが秀逸です。

ちなみに今回は、プレイ後にルール誤りが発覚。もともとちょっと長すぎるのでカード減らしますというルールでやっていたのですが、実のところ各自の手番でのアクションは1回ではなく2回が正しかったようです。

ただ、きとうさんルールの1回の方がインタラクションがあって良いという印象を持ちました。オリジナルでもやってみたいところですが、このままで十分楽しめます。非常に面白かったです。


Zooloretto: The Dice Game [BGG]

Zoolorettoの紙ペンゲーム。時間調整という意味でも、最近の締めは紙ペンで終わることが多いです。各プレイヤーは手番にダイスを2つ振り、それを4つのトラックに好きなように置きます。以降、ダイスを振るか、トラックからダイスを取るかの2択です。

ダイスを取ったら、とった動物を紙にチェック。但し、各動物はチェック数に限りがあるので、チェックしきれないと動物毎にバースト(-2点)となってしまいます。但し、バーストした動物については、どれだけとってもそれ以上の失点はありません。

お金は、揃えると1金かどれか1種のマイナスを回避できます。

ダイスを振ると置くしかない。置くからには、他人にとって辛く自分にとっていかにおいしい場所に置くかが非常に悩ましい。

私は早々にトカゲで失点を喰らい、自分だけはトカゲ喰らえる状態になったので、トカゲをばらまく戦術に。ダイスが1個とかの状態でオリるのがなかなかできずつい振ってしまいがちですが、自分の欲しいものがあると見るや、皆はさっと抜けていきました。このあたりのでオリがみんなうまいです。

あとは、お金をとってマイナスを回避していたYOKさんもお見事。結局私は最下位に。

手軽にプレイできて悪くないと思います。



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