クライシス1989
SGC代表である、YOKさんがゲームマーケット2008に出品していた(らしい)作品。
ルールやコンポーネントの最終確認も兼ねたテストプレイを行いました。
これはプロレスをテーマにした珍しい作品です。いや、ある事にはあったと思いますが、今までこれといった代表作は寡聞にして知りません。よって非常に潜在性のある市場とも言えますし、ゲーム化が難しいジャンルとも言えます。
各プレイヤーはプロレス団体の代表となり、レスラーを集めていきます。タイトルのクライシス1989とは、プロレス団体が林立してきた頃の時代をシミュレートしているようです。
ちなみに私がプロレスを好きだったのは、全日・新日がTVのゴールデンで放映されていた時代で、ゴールデン枠から外れると共に熱が冷めていった気がします。
レスラーは競りで獲得していきます。各団体にはエース枠・外人枠・ジュニア枠など様々なレスラーのタイプがあり、各タイプ別に獲得したレスラーのポイントが一番大きい人が勝ちになります。
このあたりのシステムは、映画を集めていくTraumfabrikを意識した作品になっているようです。
オリジナルルールでは、エース不在だと、何点獲得しても0点というルールだけだったのですが、このゲームはゲーム性はさる事ながら、マニア心をくすぐる仕掛けが重要になると思います。
そこで、まだテストプレイ段階なので、私から提案したのは:
・(充実したラインナップを揃える意味で)まんべんなく獲得する事へのインセンティブ付与
・レスラー同士のクーポン付与(シークはブッチャーとタッグになってこそみたいな)
です。
これによってゲーム性もマニア度も高まるのではないかと思います。どのような製品に仕上がるのか楽しみですね。
Restefix
Reinhold Wittig作のアブストラクトゲーム。
彼はLook In!やMaritimなど、ユニークなパズル系ゲームを数多く発表していますが、コスモスの葉っぱシリーズやEdition Perlhuhn等のため、日本ではあまりその作品を見かける事はありません。
このゲームは、彼の作品を追っかけようと思って購入しました。
写真を見てわかるように積木系ゲームです。実は作者のみの基準で購入したため、ほぼみずてん状態の購入でした。ですので、箱を開けてビックリしました(笑)。
各プレイヤーに配布された色カードが自分の色になります。
ゲームの目的は自分の色と合致するタイルを全て下記条件に合致させる事です。
・その色タイルが全て上向きで置かれている
・その色タイルが全て下向きで置かれている
・その色タイルが全て方向に置かれている
上級ルールは手札2枚で、合致する度にカードを捨てていきます。
今回初プレイという事もあり、1枚ルールで。
こんなん、誰も相手の手を縛りあってエンドレスの展開になるのではと思いきや、YOKさんにあっという間に揃えられてゲーム終了。しかも、私の色を一点読みされ、ぼろぼろでした・・・。
レベルに応じた楽しみ方があり、しかも考え出すときりがない。見た目は軽そうなのに初心者相手には厳しそう・・・という、Look In!と同じような感想になりました。氏の特徴が出たゲームなのかも知れません。
Coccinella Lauseschreck
カードをプレイしていき手札を減らしながら高得点となる”環境的連鎖”を行うゲーム。
各プレイヤーは自分の色の駒を動かし、庭のマスや他人のいるマスに止まると、カードをプレイするか、そこにいるプレイヤーにカードを押しつける事が出来ます。
カードを庭に置くためには、色違いでどちらかが割り切れる数字でなければなりません。
プレイできた場合、その繋がっているカードの枚数に応じたポイントが得られます。
このようにして誰かの手札が無くなった時ゲーム終了。ゲームを終わらせた人にはボーナスがあり、一番得点の多いひとが勝ちになります。
ダイス目次第のゲームではありますが、ダイス目のディバシフィケーションを考える必要があるし、プレイできないカードがあると、1手失うため、それなりに戦略の要素はあります。
1時間程度で終わりますし、手軽い佳作だと思います。