SGCゲームレポート(2006/11/20)

Antike
K藤さんのリクエストです。K藤さん、ろしあさん、すいせいさん、布川さん、私の5人です。ドイツマップ側。私はゲルマン民族です。

このゲームでは、各種条件をクリアする事で獲得できるパーソナリティカードを一定枚数集めるのが目的です。序盤戦略としては、マニュアルに3つ書かれていました。

@神殿戦略
A軍拡戦略
B進化戦略

このゲームでは、3つのリソースが存在し、それぞれが神殿、軍隊、進化に対応してます。だから、この3つの戦略って、要はどのリソースを伸ばしていくかって事なのね・・・。

素直に考えれば、一番有力そうなのは神殿戦略です。神殿を建てると、獲得できるリソースは3倍です。都市の防御力も上昇するため、私もこれにしました。

しかし、経験者によると、どうも勝率は良くないようです。ただ、どうこの戦略が悪いのか体感しないとわからないため、とりあえず、神殿作りを目指します。

私はゲルマン民族という地形上の特性を考えると、なかなか敵が攻めてこないだろうから、神殿を建てても安全だろうと考えたのが大きな誤りでした。いや、別に神殿を作る事自体は問題なかったと思うのですが、これに拘りすぎたのが疑問だったようで、一気に敗勢に陥りました。

私が神殿作りに没頭している間、となりのローマ帝国が着々と軍隊を強化しておりました。

神殿から得られるリソースは3。確かに通常の3倍ですが、別の言い方をすると、+2しかないと言えます。
軍備を強化し2つ土地を獲得すれば、それで神殿と同じ効果があります。

神殿はパーソナリティがとれる3件までは容易ですが、2枚目の6件は在庫の関係から難しい。
一方土地が多く軍隊も多いという事は、土地のパーソナリティ、海のパーソナリティ、神殿を破壊した時のパーソナリティと戦略に幅があり、非常に有利。

神殿作戦は一度防御に回ると、非常に脆く、途中からはじり貧になってしまいました。

もちろん、軍隊ばかりに資源を投入してたら、進化系のカードが取れないので、このあたりのバランス感覚が難しく、そのジレンマが非常に楽しい。

ゲーム的にはぼろぼろでしたけど、いろんな作戦を試してみたい気がして、非常にリプレイ性が高そうです。
これは一軍ゲームですね。


Patrons of Venice, The
ろしあ忍さん、すいせいさん、私の3人。
このゲームは久しぶりです。関東では、まだプレイした事なかったので、一度やってみたいと思っていました。この前、とあるゲーマより、「ゴンドラが儲かりまっせ」という戦略を授けてくれたので、何も考えずにまずゴンドラを購入。

しかし、有り金はたいて購入したのは疑問手で、3人という事もあり、各Campoは閑散としており、ゴンドラの特徴が発揮できません。

このあたりは臨機応変に考えないとダメなのに、いつもの無計画ぶりが発揮され、敗勢に。

素直に他人のHempをReserveして、安価なビジネスから始めるべきでした。
今回は惨敗でしたが、ろしあ忍さんも気に入って頂いたようで、またプレイしてみたいゲームです。



TV WARS
ろしあ忍さんが、まだプレイした事が無いとの事で、久々にやってみようと持ち込みました。こちらも3人プレイ。

このゲームはモノポリーライクなゲーム盤が災いしてるのか、BGGではあまり評価が高くないのですが、大のお気に入りゲームです。

とはいえ、ご無沙汰だよなと、自分のHPで、プレイ履歴確認したのですが、何と載ってない!
て事は、10年はプレイしてなかったって事か・・・。

このゲームは昔TACTICSの記事を読み、モーレツに欲しくなり、上京時に購入したゲームです。いやー、あのレポートは最高だったよなー。

内容ですが、各プレイヤーは4大ネットワーク企業の番組プロデューサーになり、他局と熾烈な視聴率争いを行います。手番には、番組を制作したり、映画を買い付けたり、有名人と契約したりして、番組充実を図ります。

そして、その成果が、ボード上の3箇所にあるRating Warのマス。いわば番組改編期。各プレイヤーは1日の番組スケジュールを作成して、一斉に公開。緊張の瞬間です。

30分単位に各局の番組を比較していき、視聴率の一番低い番組が打ち切りになります。視聴率は各タイル毎決められています。テコ入れ策もあり、スターを器用したり、新聞のレビュー、視聴者の意見などでこの視聴率を増減する事ができます。

他局との番組内容も考慮されていて、たとえば同じ時間帯に同じジャンルを放送していたら減点とか、最高視聴率の番組の次の番組はポイントが高い(いわゆる:もらい)等の工夫がされているのは。さすがアバロンヒルですね。

今回のセッションでは、オークションでかなり購入できたので、比較的番組にはゆとりがあり、無理な消耗戦を避けられたのが幸いしました。+30の大物タレントがかなり番組を救ってくれました。

終始劣勢で22:00以降放送する番組が無く(いわゆる:砂の嵐)、なんとか凌いでいた、ろしあさんも最後に力尽き、全ての番組が打ち切られてゲーム終了。私にしては珍しく、終始リードしての逃げ切り勝ちでした。

このゲームをプレイしていて、いつも感じる事は日本語化できないかという事。とりあえず、TV WARS2006editionを作成しましたので、次回はこれを持ち込みたいと思います。


Consumer
プレイ最少人数が11人という、恐ろしく敷居の高いゲーム。

非常にそそられるタイトルとコンポーネントな経済ゲームという事で、良く検討せずエイヤーで購入。いざ翻訳を始めると、やけに登場人物が多い事に気づき(笑)、BGGを確認してみたら11人だったというゲームです。

普通に考えて、11人なんて、集まるのか。確かにゲーム会に行けば11人揃う事は可能でしょうが、こんなレガシーゲームをやりたいと思うか?

SGCならば、なんとかなりそうな気もしましたが、不安に感じたため、mixi内で宣伝活動を行い(笑)、なんとかプレイにこぎつけました。

このゲームでは、様々な職業が登場します。基本的には大多数のプレイヤーが消費者になります。消費者は、毎月の生活費の中から商品を購入する事で満足度を得ます。

商品は11種類あり、冷蔵庫や洗濯機などの家電から、旅行などのレジャー、ミシンやじゅうたんなど様々です。

商品の値段はゲームを通じて均一ですが、満足度は変動します。冷蔵庫やベッドは生活必需品に指定されていて、早期に購入した方がより多くの満足度を得られるようになっています。

但し、冷蔵庫は高額商品であり、即金で購入する事はできません。

そこで登場するのが金融業者。銀行、クレジット会社、消費者金融の3社があります。銀行は低金利ですが、資金が少なく、高金利の消費者金融ほど資金が多くなっています。

消費者は消費者同士、金融会社は金融会社間で勝利を競います。金融会社は、より多く貸し付ける事でポイントを獲得しますが、もし焦げ付いた場合は減点となるため、優良顧客以外には貸し出せないような歯止めが掛けられています。

消費者と金融業者間のやりとりには、ちゃんと契約書を作るようになっていて、このあたりはさすがは契約社会のアメリカ。
契約書には、「もし支払が遅延した場合、全額回収を受けても何も文句を言いません」とか、「購入した商品を差押えした上、それでも資金が足りなければ、追加担保を差し出します」とかの条件にサインをさせられます(^_^;。

金利や貸出期間は法定で定められており、これを上回る利率で貸し出す事は違法です。仮に行った場合、消費者から訴訟を起こされる可能性があります(これも訴訟社会のアメリカらしい!)。

各プレイヤーは自分の役割に応じて、消費者であれば購入計画をたてる訳ですが、毎ターン発生するイベントも、購入計画に大きなインパクトを与えます。

イベント−その多くは悪いもので、病気になったり車が壊れたり、失業したりとロクな事はありません。

たまにバーゲンセールなどの数少ない幸運イベントがあるのですが、今回はこの幸運カードを3回連続ひきあてたmoonさんが勝利。

まあ、これだけ見たら単なる運ゲーになってしまうのですが、このゲームは、勝ち負けよりも、そのプロセスが非常に楽しい。
YOKさんやnemmyさんは、主婦になった感覚で、ゲームを楽しんでいました。

私は今回はゲームマスターというか、コーディネーターの立場でしたのでプレイできませんでしたが、もう少しプレイヤーが増えれば、金融会社の争いもより熾烈になり、より盛り上がるような気がしました。

可能であれば、2年に一回位はプレイしてみたいゲームですね。



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