おてばん例会(2019/07/20)

土日でゲーム会があったので、連休を利用して、土曜日にはおてばんに参加してきました。

Le'chappee infernale(地獄のスパート) [BGG]

ツールドフランスの季節という事で、旬の自転車レースゲーム。こういうゲームがさらっと出てくるところが、おてばんの良いところです。隣の卓では、アメリカ横断ウルトラクイズの91年版やっているし(笑)。

このゲーム、なんといっても駒の豪華さが目を引きます。これを見るだけでもおてばんに来た甲斐があったぞ。

ゲームですが、各自3台の自転車を全てゴールさせた人が勝ちで、ダイスを3つ振り、それぞれのダイス目を各自転車に割り当てて進ませます。同じマスや隣接マスに誰もいない孤立状態になると4マスまでしか進めません。

このあたりは普通のレースゲームと同じですが、レース後半の山岳区間ではダイス目の1〜3しか適用できません。なので大きい目が出るとその自転車は進ませることはできなくなるので、ここをどう乗り切るかがポイントになります。

ゲームのほうは終始2番手と好位につけ、最後の山岳地帯を抜けたところで一気にスパート。見事差し切ったミッシーの勝利。お見事でした。

ゼッケンにはチームバネストもあり、これはゲームショップバネストの由来になっています。いやー勉強になりますねえ。

旬な時には旬なゲームで楽しみたいものです。貴重なゲームが体験できて、とても良かったです。


For-EX [BGG]

私の持ち込みゲーム。Hollandspieleというところが出している非常にマイナーなゲームなのですが、「おお、Tom Russellですか、やってみたかったんですよ」とか「Irish Gauge注文中なんですよ」とかのコメントが出るとは思いませんでした。おてばん恐るべし。

これは各国通貨の為替レートのアービトラージで稼ぐゲームです。ドルやポンドなど各国の通貨取引を行うのですが、通貨のレートが動的に変わります。1ポンド⇔2ユーロ、1ユーロ⇔5中国元等時価で表示されています。ゲーム終了時、一番価値の高い通貨に時価で転換し、一番価値の高い通貨を多く所有している人が勝ちになります。

このテーマで思い出すのが古くはForeign Exchangeなんてゲームがありましたね。1度しかプレイしたことないけど。

このゲームでは各プレイヤーは現在のレートで銀行と為替予約を行います。その後の相場変動時にその予約を決済することで鞘取りを行います。決済の仕方が非常にユニークでして、自分の好きなタイミングでは決済できません。各プレイヤーが契約した取引が1列にキューとして溜まっていきFIFO(先入れ先出し)で取り出されます。

手番にできることは、銀行と契約するか、債券購入するか、キューの先頭を解決するかです。株価変動が起こるのは、主に債券の購入/売却と債権からの配当です。債権を購入すると、購入した債券の銘柄(通貨)の価値が上がります。逆に売却すると、価値が下がります。購入は手番プレイヤーのみですが、売却では対象の銘柄であれば、全員が売却することができます。売却するごとに価値が下がるため、一気に対象通貨の価値を暴落させることができます。

キュー解決は当事者のみならず、相場が思わぬ方向に動いた場合など、他人に強制決済される可能性があるので油断できません。

このゲーム、最初は人民元(CNY)が安いので、とりあえず人民元に転換して通貨を増やした上で人民元を高騰させて儲けようとします。私はGBPが独り立ち状態となり波に乗れず苦しい展開でした。しかし、我慢の甲斐がありました。みんなが同じ通貨を持つと、誰かが売り抜けようとします。私があまり持っておらず高騰していた人民元やスイスフランが大量の売り浴びせに合い、含み益が一気に縮小しました。

また、債券が枯渇してきたため、私以外買っていなかったGBPにも参戦してきました。私は焦らずみんなに買わせ、仲間を募りGBP高に誘導します。私は有り金をほとんどGBPとJPYに転換して機会を待ちますが、JPYが最強通貨になったことで最終転換で相対的に有利となり、からくも勝利しました。

このゲームの印象はとにかく地味。通貨のレートはプレイヤー間の思惑でしかないので、どのように場を読むのかが重要。株ゲー好きにはたまらない作品だと思います。これは是非再戦したいですね。


Zeitreise [BGG]

bone5さんの持ち込み。ここでまさかこのゲームがプレイできるとは。cloak & daggerのリメイク版です。以前プレイした時、特殊カード(3回休みとか、今どきのゲームではありえない正気の沙汰ではない効果)がゲームを破壊していたので、今回特殊カード抜きでプレイしました。

本家cloak & daggerとの違いは、秘密文書の扱いです。オリジナルでは、初期は秘密文書はひとつもなく、空の封筒を選択した時に山から挿入するのですが、Zeitreiseでは、タイムマシンでいろんな時代を旅行して同種セット3枚を揃えることが目的となっています。各封筒には、既に3枚ずつ入っているので、山札が存在しません。どこに移動しても何か入っているので、ドキドキ感があります。

同じセットが2つ揃っている位はあるので、そういう場所を見つけたら、そこを起点に残りを探します。うまくいくとあっという間に終わりますし、cloak & daggerみたいに推理ノートをつけずに楽しめるというのは改良点と言えるでしょう。

cloak & daggerでもそうなのですが、自分のスパイ(このゲームではタイムマシン)を拉致られ、本来ならそこから移動開始するはずなのに、「えっ」とかつぶやきながら移動できず箱に戻す時、拉致した人が笑いを押し殺す瞬間が何とも言えません。今回、まさにそうで、私は狩りに行くような感じで封筒選択したら、なんと自分のタイムマシンがbone5さんに拉致られた状態でした。私は即座にタイムマシンでbone5さんのタイムマシンを拉致返し!

次のbone5さんの空封筒選択した時の驚きと笑い、このゲーム一番の醍醐味ですね。

今回は私が取り返したタイムマシンで3セット揃えて終了。今までプレイしたzeitreiseの中で一番面白かったです。尼亭でプレイしていたころを思い出しました。特殊カードは全く意味がないので(cloak & daggerにもオプションであった、hazardとダブルエージェントだけで良い)除去が正解だと思います。


秘密プロットの価値変動型エリアマジョリティで、プレイヤーは3つのアクションから1つを実行します! [BGG]

bone5さんの創作ゲーム。久しぶりやなあ。このやけに長ったらしいタイトルはたぶん何かのオマージュなんでしょうが、不勉強な私にはわからず。

カラータイルの間に各プレイヤーのキューブを置いていき、カラータイルが条件を満たしたときに決算。決算が発生した順番に得点が入りますが、後になればなるほど得点が大きい。どのあたりまで我慢するかが悩ましい。

決算時に各プレイヤーのキューブ公開をしますが、キューブの裏に書かれている色がそのキューブの両脇にあるカラータイルの色と合致するかどうかで、キューブの基礎点が異なります。

カラータイルは除去することもできるので、その色で決算になるのか〜という読み合いも必要となります。

秘密プロットにエリアマジョリティとbone5さん得意カテゴリのゲームですが、最近そういえばやってなかったので新鮮な感じがしました。ゲームは千石さんが圧勝。さすがです。


Flusspiraten [BGG]

箱を見るとすぐわかる懐かしのWalter Mullerシリーズ。私はプレイしたのはエンテンラリー以来ではなかろうか。

このゲームでは船に乗って、川上まで移動していき、到達した時点でロンデルに表示されている自分の色と合致するポイントを得ます。船は2人乗りで揃わないと進ませることができません。船を進めるには各自がダイスを振るのですが、これがジャンケンシステムになっていて、ダイスを振る代わりに棍棒を持っていたらとか、棍棒に勝つには・・・というのがあり、互いの思惑で足の引っ張り合いが発生します。

また、ゴール時の得点が0〜5点となっていて、いまゴールしてもショボい場合は進みたくないのですが、後ろの船からの押し込みもできるようになってます。このようなゴール前の駆け引きが楽しいゲームといえるでしょう。

ゲームはミッシーの貫録勝ち。今プレイしてみると、なんとなく時代遅れというか、時流に乗ってない感がありますね。レースゲームならレースゲームなりの爽快感がもう少し欲しいなと思いました。



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