KGC通信(2004/12/18) 第19号

Reef Encounter
珊瑚礁の生態を描いたゲーム。Essenからの持ち帰りであり、まだ日本にはそれ程出まわっていません。前評判も上々で、私も早くプレイしたいと思っておりました。かなりルールが多く、bone5さんも、インストに苦労されておりました。

このゲームでは各プレイヤーが様々な種類のサンゴを成長させていきます。各サンゴには強弱関係が決まっており、サンゴ同士が隣接した場合、強いサンゴが弱いサンゴを食べる(タイルを置き換え)事ができます。

サンゴの上に自分のエビを置くと、エビの乗ったタイルと前後左右のタイルのサンゴを守ることができます。

自分の制御下(エビの乗った)のサンゴが5つ以上の大きさになったら、その中から4つを除去し、残りのサンゴを自分のポイントにする事ができます。

誰かが全てのエビを使い切るか全ての海草マスが埋まった時、一番得点の多い人が勝ちになります。

各サンゴ間の強弱関係は海草駒で操作する事ができます。強いサンゴ程高得点になるので、タイルを多く集めるだけでは勝ちきることは出来ません。

このゲームは自分のターンにできる事が10種類あります。1回しかアクションできないのや複数回アクションできるものがあり非常に悩ましい。

また、他のサンゴを食べる事は非常に重要で、食べたサンゴでしか行えないアクションがあるので、選択肢が増えます。

初めは、皆自分のサンゴを食べられないようにエビでガードするのですが、bone5さんが途中で、ある事に気が付きました。自分でコントロールするサンゴ同士を食べ合う事で、多くのタイルを獲得できるのではないかと。

更にもう一つ。いたずらにサンゴを拡大するより、さっさとサンゴを自分のポイントにして、逃げ切れるのではないかと。

発想は非常に良かったのですが、自分のサンゴ同士が隣り合ってなかったり、5つ以上のサンゴがなかったりと行動に移せないbone5さんに対して、私には非常にありがたい助言で、早速採用。以後、ほぼ毎ターン、エビを回収して逃げ切ることが出来ました。

結構時間がかかるゲームなので、今回みたいに3人でプレイする位が丁度良いかも知れません。是非、尼亭でリプレイしてみたいですね。


Im Rampenlicht(スポットライト)
bone5さんが、久々にドイツ語の翻訳をされたというゲームです。ほとんど日本には存在していないゲームで、このマニアックな作品は私のお株を奪われた感じです。

各プレイヤーは自分の配下の役者を舞台に立たせようとします。当然中央に近いほど、より多くのスポットライトを浴びる位置で、かつ高得点。誰もが立ちたい場所。これは、主役の座を争うゲームです。

各役者には1〜3のランクがあり、ランク1の役者がいる場所には、それより高いランクの役者を置くことが出来ます。但し、ランク3の役者はランク1に負けます。

このようにして、自分の主要な役者を配置したり、他人の役者を端役にしたりして、キャスティングしていくのですが、自分の手番で現在のキャスティングが望ましいと思った時、各自2枚ある閉幕カードをプレイする事でゲームを終わらせることが出来ます。

各プレイには1枚だけ拒否権カードを持っているので(拒否権の方が少ないのがミソ)、自分が勝って無くても、一番不利な人の拒否権カードを枯らすために敢えて閉幕カードを出したりと嫌らしいプレイが繰り広げられることになります。

今回は、このようにして皆が相手の手を殺し合う展開となり、結構時間がかかりました。面白いゲームだと思いますが、もう少し洗面器系になるようにプレイできるカードに制限を加え、暴発を起こりやすくした方がスピーディになって良いような気がしました。


New Orleans Big Band
15年も前のゲームですが、今回もリクエストがあって、プレイが実現。基本的に私所有のゲームでリクエストがかかる事は稀なので、非常に喜ばしい事です。

このゲーム最大の敵はBlack Cathyというオババカードの存在で、これを除去しようという話もありましたが、あった方が盛り上がるだろうというTTB氏の意見があり、私もこれには同感。ただ、そうはいっても、誰が持っているのかがバレると、その人と取引してくれなくなったり、トレードが膠着する恐れがあったため、プレイヤー間で取引を促進するようなイベントカードをいくつか自作し、バランス調整を取りました。

I上さん、ミッシー、Juliさん、私の4人プレイです。

私はスタートプレイヤーで、1枚目のカードをめくったらなんと・・・Black Cathy。いきなりくるか〜。

しかし、この手のカードは一番始めに引くのがかえって安全。早晩交換カードで他人に渡せばよいし、その方がCathyの行方もわかりやすいというものです。

Cathyは私からJuliさん、I上さん、私、Juliさん、I上さんと渡り歩いたところで、I上さんが、ミュージシャン骨折カードを引いて、世の中からCathyが消えたため、安全になりました。

私は今回結構ツモが順調で全く使えないカードが少なく、とりあえず、他人の要らないカードをかき集め、いつもの男女24楽坊を目指しました。

I上さんは、少数精鋭。オクテットカードが2枚あるのは辛い。6人プレイなら有効かも知れませんが。

Juliさんは、管楽器中心の編成。管楽器半数以上で110点ボーナスのカードをうまく使いこなしましたが、私の人海戦術の前に惜しくも敗れ去りました。

オリジナルルールでは荒さが目立つゲームですが、イベントカードを調整すればかなりいけるゲームだと思います。皆さんもどんどん面白くするためなら、ルールやカードなどを積極的に調整して良いと思います。


Playboss
ビジネスゲームの古典的名作です。まだプレイシングスがあった頃、確かアタッシュケース入りのプレイボスがあり、めちゃめちゃ高級なゲームいうのが第一印象でした。

その後、JustGamesで購入し、そのまま押し入れに眠っているゲームですが、ミッシーが持参してくれたのでプレイが叶いました。

このゲームに詳しいNIKさんに以前プレイ感を聞いてみたところ、運の要素が強すぎるのが難点という事でしたが、実際どうなのかが非常に気になっておりました。

全員初プレイなので、基本ルールのみで行いました。原料を仕入れて製品化し、マーケットで売るという典型的なビジネスゲームです。

各プレイヤーはダイスを振り止まったマスのアクションしか行うことが出来ません。赤いマスに止まれば、原料の購入・販売・製品化ができます。

黄色がアクシデントで青がイベントカード。緑が保険で、白がトラブルのマスになってます。

プレイヤーは10000ドルを持ってスタートします。製品を仕入れても機械がなければ、製品化できません。しかし、その機械は10000ドルと高額。よって、銀行から借金して購入する事になります。

つまり儲けるためには原料の購入・機械購入・製品化・売却と4回赤いマスに止まる必要があるわけです。

緑のマスも重要で、保険チップはいろんなアクシデントに見舞われた時、役に立ちます。

青のイベントはろくなものが無く、黄色は支払いオンリー。とにかく赤いマスに止まらなければ何も出来ません。

私は序盤は調子よかったのですが、途中から黄色と赤とか止まらず、僅差でミッシーに捲られてしまいました。

上級ルールにすれば、原料購入や売却をビッドで行えるようなので、運の要素は減りそうですが、その分かなり重いゲームになりそうです。

やはりNIKさんの指摘通りのようで、これならSchoko&Coの方が良いような気がします。


Brettfussball
スポーツゲームとレースゲームの権威のミッシーが来られるという事で、私の手持ち唯一のサッカーゲームのBrettfussballを持ち込みました。

購入する時から、このゲームはミッシーとやる事をイメージしていました。

このゲームは非常にシンプルなサッカーゲームです。毎ターンダイスを振り、交互に任意の選手かボールをダイス目に従い動かします。

ボールを持つプレイヤーが、ダイス目と同じ位置に味方がいれば、パスが通ります。敵がボールを持つプレイヤーの居る場所に移動してきた場合は、必ずボールを蹴らなければなりません。そうする事で、ボールを奪えるチャンスが高まります。

ボールは敵の駒を飛び越すことが出来ますが、ペナルティエリア内のキーパーだけは、越す事はできません。

始めにチャンスを得たのは私。敵ゴールめがけてシュート!。5以上でゴールですが、惜しくも4。その後、キーパーにクリアされてチャンスを逃がす。その後、お互いに1回ずつシュートを放ちますが、いずれも堅いディフェンスに阻まれ得点ならず。2時間が経過し、0対0のまま時間切れとなりゲーム終了。ドローとなりました。

正直、あまり期待してなかったゲームなのですが、大変面白かったです。特にゴール前の白熱した戦いは見応えがありました。

コンパクトなゲームですので、メンバーにあふれた時などにいつでもプレイできるように携帯しておきたいです。



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