Atogのひとりごと(2020/02/01)

(3053)ペッパーフードサービス [HP]

最近何かと話題のこの株。私の大失敗銘柄でもあり、ケーススタディには格好の教材かと思うので、この銘柄について語ってみたい。

この会社の存在を知ったのは、まだいきなりステーキがブームとなる前のペッパーランチが主力商品だった頃です。当時は千歳烏山の駅前に店舗があり、例会終わりの定番になっていました。

激安でステーキが食べられて、これは素晴らしい店だと感動した覚えがあります。その後、不祥事があり継続企業の前提に疑義が付き、株価が暴落しました。

購入したのは、それからしばらくしてからでしょうか。株価も安定して上昇基調になってきた頃、優待もらえるし「無くなってもしれているから買ってもいいか」と考え、購入した覚えがあります。その後、いきなりステーキが発表され、店は大繁盛で大行列。店舗は拡大、株価が暴騰、ナスダック上場とまさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

しかし、このあたりがピークでナスダック上場廃止、NY店撤退、国内店舗は苦戦で大量閉鎖で株価は行ってこいで、天国と地獄を短期間に味わいました。

ピークからは1/8にまで下落しているものの、それでも一番初めに購入した株価よりは上です。ええ、初めに購入してから何もしていなければですがね。。。

もちろん、この株がずーっと鳴かず飛ばずだったら、買い増しなんていう愚を犯すことはなかったでしょうし、また成長が続いていれば、大損切りをすることも無かったでしょう。どこで買い増しをして、どこで損切りをすべきなのかそのあたりを考えてみたいと思います。

2014年10月24日の第3四半期決算短信をみると、素晴らしいコメントが並んでいます。
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・・・また引き続きテレビ、メディアに多く取り上げて頂き、今話題沸騰の業態であります。
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とまで書かれています。

株価は500円程度。安値からは上がっているとは言うものの、買うとすれば、ここで良いでしょう。

ピークが2017年11月第一週なので、2017年10月30日の第3四半期決算短信がピークと思います。

ここでも売上高は前年比50%超で勢いに衰えはないのですが、ピークで売却するには、「155店舗まで増えている。今までのような高成長は今後は見込めない」そういう判断が必要なのでしょうか。

そして、2018年4月に月次が100%割れとなり。ここで株価は4000円。ピークの半分です。機械的に判断するにせよ、業績で判断するにせよ、ここが損切りポイントでした。日ごろから注意を払っていれば処分できたはずです。

で、じゃあなんで売却できなかったのかと言われれば、「いきなりステーキ」が好きだったからに他なりません。現時点で70kg食べてますし、今後も通い続けると思います。銘柄に惚れるなとかいろいろ言われますが、それでも自分がいつも利用している銘柄に投資するのは基本中の基本。なので、この株を売るのは、優待廃止や肉がマズくなったとか、もっと安くておいしいステーキ屋が近所にできたとかそういう理由が無い限り、売却するという選択肢にはならなかったでしょう。

もちろん、優待投資として考えるならそれでよかったでしょう。初めに購入したままなのであれば。追加投資分については、成長を見込んで購入したわけですから、同じ株でも購入と売却のルールをちゃんと決めておくべきだった。これに尽きるのだと思います。

【今後の見通し・株価判断】
最近の報道を見る限り、良いニュースは全くと言っていいほどありません。店の張り紙や曙橋店の食べ放題企画など、また一瀬社長がおかしなことはじめたと迷走ぶりを指摘する話や、赤字続きで倒産するんじゃないかとか、そんな話題ばかりです。

ここから言う事は、私がこの店のファンなので、十分なバイアスがかかっている前提で読んでいただきいいのですが、正直、批判するだけならだれでもできます。じゃあ自分でやってみろと言いたいです。いろいろ試してそこから活路を見出したいんだと考えてます。また、店舗の出店計画が無謀だという論調も多いですが、無謀だからこそ、ここまで店舗網が拡大できたのではないでしょうか。優等生の戦略で、ここまで伸ばせたのかはなはだ疑問です。無謀でなければ奴隷は皇帝に勝てません。

確かに今業績は厳しい。このまま這い上がれず地下帝国で生涯を終えるのかもしれません。でも私は復活する日を待ち続けています。必ずや、ブレーブメンロードを渡り切れるであろうことを。

という事で、久しぶりに株について書いてみました。これは先日、著名投資家の方より、以前私のブログを見てブログで紹介していた株を分析検討し、自身のポートフォリオに組み入れ、テンバガーを達成されたとのお話を伺いました。私の書いた内容で、誰かのお役にたてたり、影響を与えられるなら書くのも悪くないなと思い、それが再開のきっかけとなりました。

こうやってブログで発表したり、自分の意見を整理することはいろんな気づきになるので、今後も無理のない範囲で継続して進めていきたいと思います。



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