関JAGA通信(99/6/5) 第24号

BIG CITY
タイトルを聞いただけで、面白そうに感じ、箱を見てやるしかねぇぇぇと思ったゲーム。

プレイ経験者の中では、交渉の無いメトロポリスと評判のゲームが、このBIG CITYです。

プレイヤーはアクワイアと同じように、手札と同じ場所に建物を建てていきますが、手札に連続した場所のカードがある時は、それらをまとめてプレイする事で高得点の大きな建物が建てられます。

建物を建てる時は、いろいろ制限があります。例えば、銀行は2つのオフィスに隣接していなければならなりません。また、建設はできるけど得点が低いという事もあります。工場のそばに住宅を建てると点数は低くなります。

要は理にかなった都市計画を行った人が勝ちになるゲームです。古山さん、三島さん、伊藤さん、えすびさん、私の5人プレイ。

全員初プレイなので、NIKさんのインストで開始されました。一番難しい建物は百貨店との事。確かに、「市役所が建設された上、市電が通って、特殊建物がそばにあり、住宅とオフィスに隣接(だったはず)と立地条件が非常に厳しくなっているため、30点と高得点ですが、まあ役満みたいなものです」と説明されると、いつもの男のロマン魂で、三島さんと古山さんが果敢に挑戦。見事、役満をツモ上がりしました。

しかし、その道のりは非常に険しく、払った犠牲も非常に大きかったため、30点はとったものの、大きく出遅れ、結局は最下位争いでした。

5人プレイだと、手札が分散し、なかなか連続した場所に置くことができません。多人数だと、ちまちました建物が転々と置かれる事となり、都市が成長しにくい傾向にあるようです。

「公園」と「工場」は、カードがないとプレイできませんが、かわりに何処でもプレイできます。プレイ前、これらのカードは強力だと聞いていて、私も温存していたのですが、プレイしても得点にはならず、邪魔タイルしか使えないなら、それ程でもないのかなあと思いました。まあ、「教会」(エリア内最後のタイルでゾロ目の場所にしか置けないが15点になる)と組み合わせれば、かなり効果的だとは思いますけど。

このゲームは今後、関JAGAでも定番ゲームとして広くプレイされそうな気がします。非常におもしろいゲームでした。


Robin Hood
ラミー系のカードゲーム。同じ色のカード3枚シーケンスを場に公開する事でポイントを獲得します。場に出したカードで一番大きな数字がポイントになります。

但し、同じ数字3枚プレイすると、他人のポイントカードを奪う事ができます。この時、防御側は、プレイされたカードを1枚でも持っていれば、取られずに済みますが、攻撃側のプレイされたカードが3枚共違うスートの場合は防御できません。

自力でカードを揃えるよりも盗む方が楽なのですが、自力で揃える場合は、先着10名様位に略奪不可能な3ポイントのだんごカード(正式名不明)がもらえますので、ゲームが破綻しないよう工夫されています。

また、ポイントを取ったカードで同じスートが3枚たまると、それらのセットは取られません。

山札が枯れた時点で、一番多くポイントを稼いだプレイヤーが勝ちになります。

とりあえず、だんごが残っている間は、どんどん場に出していき、機を見てセットを完成させ、場のカードを安全にしていく・・・というのが基本になると思います。

ただ、ゲーム展開はこの繰り返しなので、ちょっと、だれ気味になるのが欠点のような気がします。

山札も少なくなり、自分の最後の手番、首位の伊藤さんとは1点差、何かすれば勝ちという状況でしたが、あいにくポンもチーもできず、無念の2位に終わりました。傑作とは言い難いですが、ルールは単純なので、一度はプレイしてみてはいかがでしょうか。

パーティーアニマル
骨折ブランドの新作カードゲームのテストプレイです。メンバーはbone5さん、古山さん、伊藤さん、上田さん、私の5人。西の創作ゲーマーの両巨頭に、バイクで足を骨折した、純粋の骨折ゲーマー(笑)という豪華な顔ぶれです。

簡単に言うと、「はにわ」のシステムに「SAMURAI」の勝利条件を逆さにしたようなゲームです(誰がわかるねん、こんなマニアックな解説で!)。

プレイヤーは自分の色の駒を前に置き、その間にカードを並べていきます。自分の駒は両隣のプレイヤーに影響を及ぼします(写真参照)。

カードは他人の駒と駒の間にならべても構いません。またカードを置く場合の順番は自由です。

このようにして、5枚並んだ時点で決算となります。決算時、影響を及ぼし合っているプレイヤー間でカードを分けます。カードをとる場合は、自分に近いカードから順番に取っていきますが、余ったカードは、左にシフトして場に残ります。

山札が無くなった時点で精算を行います。精算の方法ですが、
・全プレイヤーの中で、それぞれのスートのうち、一番多く集めた人に+3点。
・各プレイヤーは獲得したカードの中で一番多いスートの枚数から残りのカード枚数を引いたものが得点
になります。

例えば、4種類のスートを取ったとして、それぞれ6111と獲得したら、6−3で3点。
5511と獲得したら、10−2で8点(同数は同じものとしてカウント)。
2222と獲得したら、8点。
3222と獲得したら、−3点(しょぼー)。

上記得点が基本で、最多ボーナスがあれば、+3を加算して、一番多い得点の人が勝ちになります。

いざ、プレイ開始。一種類を多く集めるか、全てバランスになるのが良いのですが、誰かが何かを集めると、散らされるので、なかなか思い通りには行きません。とりあえず、+3ボーナスを取る事を念頭にプレイしていきます。

この手のゲームの基本は、下家と仲良くする事なので、私の下家、上田さんの集めていそうなカードを置いて、上野←→上田間のカード充実させつつ、対面の古山さんを牽制します。

まあ、思惑通りにはなかなかいかないので、(カードを)取らされた状況で考えればいいやと思いながらプレイしているうちに、山札が枯れてゲーム終了。古山さんの4枚を除けば、2枚でトップのスートもあり、カード枚数をもう少し増やした方が良いような気がしました。

WGG風にいけば、3.5/3位でしょうか。

トレインレイダー
SF界の大御所、安田均さん率いるグループSNEの創作ゲーム。RailwayRivalsに戦闘ルールを加えたようなゲームに仕上がっています。メンバーは間宮さん、尾田さん、津風呂さん、原田さん、私です。

クレヨンで線路を引き、都市に到達すると、ポイントを獲得する点や、ミッションカードの指示をクリアした人にボーナスが入るのは、RailwayRivalsと同じです。

違うのがミッションカードです。RailwayRivalsでは、単にA地点からB地点に行く競争だけでしたが、このゲームでは、同じ意味合いの「競争」の他、「争奪」「戦闘」「運搬」といったミッションがあります。

特に面白いのが「争奪」ミッション。カードには、「シカゴにいるマスタード大佐をデンバーまで連れて行け」等と書いてあり、まずマスタード大佐を連れだした人にポイントが入り、その後、デンバーに送り届けたプレイヤーがポイントを得るのですが、追い剥ぎが跳梁跋扈し、壮絶なまさに争奪戦が繰り広げられます。同じマスに列車が入った時、戦闘になります。

この時、攻撃側は1Dで+2分の目を出さないと勝てませんが、手札に「サイの目修正」カードがあれば、これを補正する事が可能になっています。

あと、おもしろいのが「社運」ルール。どれかのミッションを行う際、「社運を賭けます」と宣言しクリアすれば、一位との差が半分になった上、その位置からミッションポイントを獲得しますので、一発逆転を狙うことができます。但し、失敗すれば、その時点でRemove from gameになります。

今回は純粋な競争ミッションは少なく、争奪カードばかりが出たため、自分の線路を引くよりも、攻撃力を重視した列車で他人を攻撃しまくった間宮さんが序盤大きくリード。原田さんと私は仕方なく「社運」を賭けますが失敗し、ゲームオーバー。津風呂さんは、社運に成功して追いかけますが、1ポイント差で間宮さんが逃げ切りました。

単純に競争するより、争奪戦を繰り広げるほうが面白いというのが大方の意見でした。私もそう思います。製品化される時には、このユーザの意見も反映されれば良いと思います。

こういったタイプのゲームが日本で製作されるのは久しぶりの事だと思います。プレイ時間が結構かかるので、一般の(TVゲーム世代の)ゲーマーにウケるかは微妙でしょうが、これを機にボードゲームが幅広く浸透する事を期待したいと思います。

尚、このゲームは7月に発売予定とか。詳しくは、グループSNEのページをご覧ください。

<その他のプレイゲーム>
今月はアベカエサルのミニ大会が行われました。詳しくは、JAGAMAGAに掲載予定ですのでお楽しみに。

次回の関JAGA通信は、次回例会7月 3日(土)以降、気が向いた時に発行予定。


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