関JAGA通信(98/12/5) 第17号

EXPEDITION
世界名所・名跡探訪ゲーム。各プレイヤーは、手持ちカードに記された世界各国の名所を探訪するのが目的です。

このゲームは、昔私が一度だけ参加したJAGA合宿でプレイした「WildLifeAdventure」のリメイク版で、野本さんがこのゲームを大層気に入り、3回もプレイしていたのを良く覚えています。

プレイヤーは半田さん、三島さん、吉川(修)さん、私です。

手持ちカードについては基本的には非公開なので、誰がどこに行きたいか判りません。目的地に到達した時に手札を公開し、ゲーム終了時、一番多く得点を稼いだ人が勝ちになります。

9枚の手札の中から、4枚は目的地を公開しなければなりません。公開した目的地は得点が倍になる反面、他人に行き先をヒネられる可能性があります。

順調にカードを減らした私ですが、残りカードが1枚になったものの、残る行き先は公開目的地。私が辿り着けば勝ちなのは衆知のところなので、私の勝利の芽は薄くなってしまいました。そこで私は長考の末、目的地の直前まで進め、わざとヒネさせる作戦に出ました。

私の目的地は一本道で、ヒネるためには資金を投入しなければなりません。資金のあるのは吉川さんのみで、吉川さんにヒネられたら終わりという局面でしたが、吉川さんは、資金を自分の目的地に到着に使いました。吉川さんは探検の途中、資金を獲得する手があり、自分が到着しつつ、私の目的地到着を阻む事ができたのですが、気が付かなくて良かった・・・。三島さんも気づいていた様ですが、紳士プレーのお陰(?)で、私が辛くも勝ちを拾いました。

基本的にはスゴロクなので、初心者でもなじみやすいと思います。またこのゲームシステムは鉄道ゲームの傑作「SANTA FE」にも似ているため、濃いゲーマーでも満足するゲームだと思います。

David & Goliath
私の最近のお気に入りの、一風変わったトリックテイキングゲームです。

基本的には、マストフォローのトリックテイキングですが、トリックをとるのは、最高ランクのカードで、スートは関係ありません。トリックを取ったプレイヤーは、自分の(トリックを取った)カード以外を取り、最弱のカードを出したプレイヤーがそのカードを取ります。

ROUND終了時、トリックを取ったカードが得点になるのですが、獲得したカードの枚数が2枚以下のスートは、カードの数字がそのまま得点になり、3枚以上の時は、取得した枚数が得点になります。

要は取る枚数を抑え、それも誰かが大きな数字をだした時にしゃがんで(最弱カードを出して)カードを取り、そのスートは、以降カードを取らなくするというのが基本戦略です。

しかし、世の中そんなに甘くなく、誰かがそんなプレイをしようものなら、「ここはプレゼントしとかにゃなあ」とかなんとかつぶやきながら、カードが飛んできます。3枚以上になったスートは、カードを取り続けるより他はなく、いわゆる「たのきん」(全力投球の意)を余儀なくされます。

メンバーは森田さん、2年ぶりに登場した永井さん、不破さん、高橋さん、私です。

私は、どうせ全スート2枚以下に抑えられるわけではないからと、序盤は適当にプレイし、枚数が少ないスートはしゃがみ、多いスートは全力投球という両面作戦で臨みましたが、終盤で3枚目をつけられ沈んでいく展開になってしまいました。やはり、トリックを取らずしゃがみ続け、最高カードを釣るというのが王道のようです。

このゲームはブラックレディのようにしゃがみ系の要素とブリッジのトリックテイクの要素がうまくミックスされた好ゲームだと思います。

It's Mine
アクション系カードゲーム。これに記憶力が加味されるという、いかにも私の苦手そうなゲーム。

場に一枚ずつ公開されていくカードを自分が欲しいと思ったタイミングで獲得していきます。カードは「It's Mine」と書かれたボードを先に叩いた人が獲得できます。

カードにはポイントが書かれているのですが、マイナスカードの他、中には2枚集めないと得点にならないカードもあります。取ったカードは裏向きにして置いておくため、記憶力も必要です。

ボードは3回までしか叩くことはできないので、むやみに取るわけにも行きません。

この類のゲームは得意(?)の長考ができないので、私らしさが発揮できません。さらにメンバーには海老さんという、これまたいかにも得意そうな人がいたため、なすすべなく敗北しました。

腕試しをしたい方以外、NIKさんや海老さんが参加している時にこのゲームをやるのはやめましょう。

Acquire
最近EJFの方が参加率が高い関JAGAスタッフの谷本さんと、外見はサクラ会常連メンバーには見えない谷さん、私がアクワイアに誘ったら絶対断らない三島さんと吉川(修)さんを交えてのアクワイアです。

自分で設立する事ができなかったため、筆頭株主になれず全て2位という苦しい展開でしたが、隣接するタワーとインペの2位をキープしていたため、インペがつぶれた時の賠償金と2位争いに敗れたラグザーをタワーに吸収させてタワーの筆頭を三島さんから奪還できたのが大きく、インペ筆頭だった谷本さんと株の競合がなかったのも幸いして、アクワイア久々の勝利でした。


Forum Romanium
メビウス便黎明期に良くプレイされたゲームですが、久しくプレイされていなかったゲームです。

このゲームは典型的な決算系ゲームで、タテ・ヨコ・ナナメ・ボックス上の対象のマスが全て埋まった時決算が発生し、一番多く駒を置いているプレイヤーがポイントを獲得します。駒を一つも置いていないプレイヤーは逆にマイナスになります。

各プレイヤーが順番に駒を置いていくのですが、駒は盤上の全てのマスを埋め尽くすだけ数は無く、全て置ききった後は、盤上の駒を動かしていくことになります。

プレイしてみての感想ですが、マイナス点を避けるために自分の駒を置いて決算を早めるのは得策ではないようです。決算を行う事で一番得するのは、当然ポイントを獲得するプレイヤーで、本来自分の手番で行わなければならない事を他のプレイヤーにしてもらう事で一手得をするからです。更に決算を行う事で、自分の駒を別のラインに流用する事ができます。

ただ、実際問題としてマイナス点を喰らうのはつらいので、如何に他人に危機感を与えて駒を置かせるか、また、他人に希望を追わせて駒を埋めていくかという所がこのゲームのポイントになるでしょう。

こういった駆け引きは好きな人には好きなのですが、人によっては「重い」と感じられるようで、今まで敬遠されていたのでしょう。しかし、今改めてプレイしてみると、この程度で「重い」と感じる人は少ないでしょう。またプレイしたいゲームです。


次回の関JAGA通信は、次回例会1月 9日(土)以降、気が向いた時に発行予定。


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