祈りの会レポート(2012/9/1)

3人フランス
1番手YOKさん。


2番手ぬのかわさん。


3番手私(atog)。

プレイレポート
3人フランスの3番手担当。

■ゲーム開始時(Aまで)
今回は、1番手と2番手が、それぞれ空分院長館(※1)と修道院別館であったため、3番手としては石材商を狙いに行く展開にしました。
初手は修道院本館で2金。こうする事で、土地が確保でき、1金で他人に頼む選択肢もできます。 ※「基本戦略:土地確保の重要性」参照

今後の展開としては、修道院別館と分院長館を取った人同士で、土地を買い捲られる展開になる事が予想されます。
(分院長館を選択したプレイヤーは、2番手が建設する修道院別館の効果をコピーする可能性が高い。修道院別館効果でお金に転換して6金得られる。
このお金で土地を購入し合う)

特に6金のうち、2金で土地が買えると、無理なくもう一つ土地購入ができるため、この展開は避けなければなりません。
その後、羊で食料、3木で場所と燃料を確保して石材商を建設(4石)。分院長館に利用されない3Round目のボーナスアクションで設立できました。

燃料確保を木にするかピートにするかは難しいところ。私は2つしかない貴重なピートは温存したいという意味が一つと、石材商の建設場所確保という
観点から、農場の上にしましたが、ここは割り切って丘陵の左もあるかも知れません。

とりあえず、ここまで出来れば、序盤は安心です。というのも、4石あれば、仮に誰かに石を取られたとしても、2つの石関連建物が建設できます。
あと2手の余裕がありますので、レンガの確保と、お金取って追加土地を選択しました。

そしてAではバラック設立。食料1と木1しかないので他に選択肢が無いのですが、屋敷以外は建て切る方針のため、
特にバラックは避ける必要は無しと思いました。

■序盤(AからBまで)
さて、ここで他者の状況はどうでしょうか。

YOKさんは分院長館とピート焼き場。
分院長館戦略では、修道院の庭はコンボで取りたいところですが、今回は、これがピート焼き場に変わっています。
石材確保のため、私の石材商を積極的に利用してくる可能性があり、油断できません。

ぬのかわさんは、風車で食料確保します。風車は得点が高く、序盤欲しいカードのひとつですが、私が麦やピートを一切取らず、
ベーカリーも抑えないので、理想的な展開に。ただ、自分の戦略を変更してまで、ぬのかわさんの手を止める必要は無いと判断しました。

Aは3番手からなので、好きな建物が建てられます。ここは迷わず修道院参事会。
ベーシック資源を1種類ずつ獲得できるのは、かなり強力です。
これがあれば、木やピートのアクションを選択する必要が無いですし、麦もこのアクションで事足ります。

次は通常なら港の散歩道か修道院図書館なのですが、修道院の庭が依然、未建設でした。
村の価値が0ですし、ぶどうをひとつもらうだけなので、好みの分かれる建て物ですが、2回アクションができる効果は魅力です。
修道院参事会との相性は抜群なので、これは獲得するしかないと思いました。
残念ながら1金しかなかったのですが、他人が全て3金未満だったので、ぬのかわさんに頼んで3金獲得しました。

ただ、このタイミングは非常に怖い場面でした。私の次の一手は修道院の庭固定なので、ここで石を取りに来られると、
そちらの防衛も考えなければなりません。今回YOKさんは、石に無縁な宮殿プレイを目指していたようです。私も以前やった事があるのですが、
石を一切取らず、宮殿にまい進する作戦です。石争いにならなかった事は、今回展開としてラッキーでした。

結果、修道院の庭と修道院図書館が建設できました。
Aの主要建物が2つ確保できましたので、まずは満足な展開です。

■中盤(BからCまで)
bの村フェイズでは、漁村を建てました。

建て物としては、石材商がある以上、石切場は狙わない方針になります。
ワイン醸造所は、ぬのかわさんにあっさり建てられたので、残るは修道院教会かゲストハウスか造船所になります。
それ以前に港の散歩道や中央広場も残っていて、建物には事欠きません。

私は中央広場にしました。中央広場に石は必要になりますが、村の価値が高い上、7金とパンが入手できるのは魅力です。
ただ、石を他人がまだ持っていない状況だったので、ゲストハウスから抑える手もあったかもしれません。

中央広場で資金を得たので、土地を追加購入。Cはスタートプレイヤーであり、修道院の建物が建てられるので、
追加の土地は必須です。修道院本館に頼らず、資金獲得できるのは大きいです。

bはラウンド数が少ないのと、cに備える意味では、建物ひとつは仕方ないところです。

■中盤(CからDまで)
スタートプレイヤーのため、好きな建物を建てる事が出来ます。
Cには宮殿や城壁などの高価値建物が存在しますが、これらはコストが高く、設立場所にも制約があるため、
石材商プレイには向きません。私は暖房室が一番良いと考えてます。

理由として、暖房室は石1だけで良く、ローコストである事と、木とピートの2つを同時に切る事が出来るからです。
木やピートのアクションをほとんど行わない戦略を行っていましたので、資源が獲得できるという効果の他に、
アクションを減らさずに建物を設立する場所を確保できる効果が非常に大きいです。 「基本戦略:木とピートの扱い」参照

ここで資源を獲得する事で、後の石材商や船会社の利用に役立ちます。
2回目のアクションは船会社の空建て。ジョーカーは使い切っているので、空建てには丁度良いです。

次に何を設立するかが非常に悩ましい。

私は造船所にしましたが、ここはぬのかわさんと競合していた修道院教会もあったかも知れません。
ただ、その場合空建てになるので、貴重な資源の石を温存し、造船所と港の遊歩道の設立を優先しました。

ここまでは、ほぼ理想的な展開で進みました。

■終盤(D以降)
2番手なので、好きな建物は建てられませんが、宿泊所が残っていたので、これを建てました。
城壁が未建設な状態では、非常に有力な選択肢です。
しかし私は牧師館の効果を使用しました。というのも、牧師館で聖遺物を獲得できるため、
次の聖具室の設立が空建てになりません。

ただ、これは危険な一手で、他人にこれを妨害される可能性がありました。もちろん、その人は空建て
になるので、決して得策では無く、今回は事無きを得ましたが、素直に城壁アクションだったかも知れません。

この後は、再度の暖房室で、更に空き地を増やしますが、森が2つ残ってしまいました。
最終的には田舎と大きな村の加点対象であり、ここはもっと早めに開けておくべきでした。
今回、修道院の庭を建てた場所は、修道院の庭専用の場所と考えて良く、
とれないのであれば、石材商をここに置き、今回石材商を建てた場所は長期的な視野に立って、空家とすべきでした。

あとワンダーの考え方ですが、基本、1ワンダーのみでよさそうですね。
というのも、当たり前ですが、ワンダーのもとになるのは17VPであり、ワンダーで得るのは13VPになります。
しかし、村を建てれば20VP位は狙えるため、ワンダーはあくまで、聖具室を建設した時のおまけとして捉え、無理してワンダーは狙わず、
しっかりと食料や燃料を貯めて村を限界まで建てた方が良く、8つは無理にしても7つは建てる戦略で進めるべきだと感じました。

今回は、自己最多の281点が獲得できました。
修道院の建物が競合が少なく、修道院の庭が取れた上に、石の争奪戦も無かったことから、展開にかなり恵まれた感はあったものの、
この得点が取れた事で、戦略としての有効性が確認できました。

次回、こんな展開はまずならないと思いますが、どんな手を打たれても対応できるような応用力を身につけて行きたいと思います。
とにかく実践あるべし。


トップページへ戻る  祈りのページへ戻る