HAL99さんゲーム会(2021/06/27)

[TOP][ゲームインデックス][動画インデックス][ゲーム会一覧]

Embarcadero [BGG]

サンフランシスコのEmbarcaderoと呼ばれる埠頭地区で繰り広げられる船上建物建設ゲーム。ちとさん、HAL99さん、やざわさん、私の4人。

ゲームは3ラウンド。1ラウンド5枚のカードがプレイ可能。つまり15ターン。

カードの種類は船カードか建物カードしかなく、各プレイヤーは手番に船や建物を建てていくのですが、既に建てた建物に書かれたリソースが後の建物で利用できるリソースとなります。

なので、ゲームが進むに連れ、重いリソースの建物も建てることができるのですが、お金とかによる代替手段が一切ないため、ある程度バランスよくリソースは揃えていく必要があります。

手番でできることは、船を停泊するか、建物を建てるか。船の停泊は土台の確保で、その上に建物を建築していきます。

基本的にはゲーム盤に4本突き出た埠頭に隣接するように建てた建物のマジョリティを争うゲームです。上に伸ばすこともできるので、限られた空間をいかに活用するのかがポイントです。

面白いのがカードマネジメントで、各ラウンドでは初期手札5枚から始め、毎手番カードプレイ+カード購入+1枚プロットを行います。つまり手番ごとに1枚ずつカードが減っていくわけですが、ここでプロットした5枚のカードが次ラウンドの手札になります。

何を残して何をプレイするのか、構想力が問われます。

この1枚ずつ手札が減っていく感じは、7Wonderのようなドラフトによくありがちなんですけど、リソースが足らなくて、"しゃがむ"必要がどうしても出てきます。そこらへんも良くできていて、各カードには、「しゃがんだらXXができる」みたいな効果が書かれています。なので、始めからしゃがむ前提でカードを揃えていく必要もあったりします。

あと各プレイヤーには初期キャラクターがあり、私は他者と隣接した時に進められるトラックを伸ばせるというキャラクターでした。それを活かす必要があったのですが、他人に隣接というのが意外に難しく、それをすると埠頭隣接が難しく、うんうんうなっているうちに、どっちつかずの戦略になってしまい、焦点が定まりませんでした。

勝ったはHal99さん。建築時に+1で建てる能力がとても強力で、圧勝でした。

カード効果がてんこもりで、覚えるのも大変でしたが、だんたん感じはつかめたので、またやってみたいですね。面白かったです。


The Expanse Board Game [BGG]

Twilight Struggleのシステムに似た同名SFTVシリーズのゲーム化作品。

基本的にはエリアマジョリティで、場からカードを取り、取ったカードに書かれたAP分のアクションが実行できます。

やることは、艦隊を移動するか、艦隊のある惑星配下のベースに影響マーカーを置くかです。

カードプレイすると、そのカードのイベントが発動し、手番マーカーの順にそのイベントを実施するか選択可。選択すると手番が最後尾となります。イベントは殴ることがほとんどで、アメリカ人好みな感じです。

山札には決算カードが入っていて、そのカードを取った人が決算できます。決算した人は、決算効果を高めたい軌道を選択することでVPが増えます。

場札は4種類あり、安いやつをとればノーコストですが、それ以外は1〜2VPを支払う必要があり、そこがとても悩ましい。

決算はベース毎に行います。基本は(1-0-0)※1位のみ1点。最終ラウンドは(5-3-1)。各種族には得意属性があり、そこで決算ポイントを取れると1VP追加となります。

私は、自分が得意のところにだけ特化。そこを死守する作戦に。決算は最終ラウンド以外では選択した軌道以外は(1-0-0)にしかなりません。但し、決算カードを取ったとしても、同じ軌道は2回しか無く、最終ラウンドは全軌道(5-3-1)なことから、割りを食うのは1軌道だけです。

とはいえ私はOuter Planetには全く勢力を置いてなかったので、決算タイルは出たら取り、Outer Planetの決算をショボくする作戦にでました。

これはうまく言ったのですが、最終ラウンドの全決算でOuter Planetが爆発し、やざわさんがぶっちぎって快勝。やざわさんの種族はタイブレーク勝ちという能力があり、これをふんだんに活かして、最後の決算で一気に伸びました。

殴り合いのエリアマジョリティというのが個人的には微妙なところはありましたが、気の合う仲間で殴り合い好きの人にはかなり受けそうなゲームの印象を持ちました。


ヒーフー!! (Hii Fuu!!) [BGG]

1〜13の数字が4色のカードを使用し、マストフォローで切り札なしの正統派トリテ。5Ror10点先取。

ルールは非常にシンプル。13枚の配りきりで2トリックだけ取ることが目的。但し4枚カードを捨てるので9トリック勝負です。

一見すると、「あー、みんなが2トリックずつ取り合って、最終ラウンドで誰かがバーストするパターンね」と軽く見がちですが、物事はそんな単純ではない。

誰かが2トリック取ると、そのプレイヤーは、自分のコマをそのラウンドの数字マスに上から配置していきます。そこに書かれた数字が達成できた時にもらえるポイントです。

このポイントですが一番初めと一番最後がポイント多めになっています。特に一番最後が熱いので、一発逆転が狙えるようになっています。

あと地味に効くのが、4枚捨てというルールで、これによりボイドが頻発します。13で取った後、これでイグジットしてとか思っていても、既にみんなボイドだったりして、思うように行きません。

それでも、まずは2勝して手札を安全にして逃げ切りを図るというスタイルが好きなので、それで進めました。ただ、この作戦は誰かが暴発すると、左隣にエントリーが回ってくるので、リードになると何を出しても全部勝ちになってしまい、連鎖暴発も散見し、油断できません。

それよりも、難易度は高いですが、決まった時に高得点なのが、一番最後に2トリックとれるパターン。ある程度、運の要素もあるとは思いますが、終盤は誰もがカードコントロールしているので、3とか5とかのローカードでも案外勝てたりします。なので、序盤しゃがんでおいて、8トリック目に温存しておいたカードでトリックをとり、最終トリックを勝つという作戦は案外有効かもしれません。

いやあ、まだまだ正統派トリテでも、こういう鉱脈が残っているものなのですねえ。素晴らしいゲームです。とてもおもしろかったです。これはまたプレイしたいですね。


Hattrick [BGG]

今までさんざんプレイしてきたであろうハットトリック。Atog's Worldでも当然紹介しているだろうと思ってましたが、なんと未紹介。

たぶんこれは鉄腕アトグのホームページだった頃の京橋時代に多くプレイしていたのでしょう。25年くらい前ですかねえ。

ゲームは3色1〜20の数字を使用したメイフォローのトリテ。リードされたスートはフォローする必要はないですが、3色目は出すことができません。トリックはスート毎に大きい数字を出した人がトリックを取ります。次回のリードは一番大きい数字を出した人から。同点はキャンセル次点。

そしてゲーム終了時、一番多く取ったカードの枚数が得点。それ以外の枚数が失点。出すことができなかったカードは1枚につき-2点。

自分の集めたい色以外は、不要なのでハイカードをぱぱっと捨てがちですが、そうすると、その人の得点が増えてしまうので、誰かが集めているスートの20とかでリードした場合は、すかさずスートをチェンジされて、1点しか計上できなかったりします。

つまり望まないスートほど、ローカードで勝てて、望むスートほどカードが絞られていきます。この"仕事"や"しゃがみ"が連発するいわゆる洗面器ゲームというのがWGG的に好まれる傾向があるよなあと、プレイしながらしみじみ思いました。

結局、肉を切らせて骨を断つんじゃあぁぁと言いながら、骨を断たれたり、緑を揃えるとか言いながら、赤のミドルカードで軒並み勝ってしまい、宗旨変えを余儀なくされたりと、ダントツ最下位でしたが、抱腹絶倒な展開で実に面白かったです。

メイフォローのトリテということで、当時はかなり斬新な感じがしましたが、今プレイしても全く色褪せた感じがしません。定期的にプレイしたい名作トリテだと思います。



トップページへ戻る     一つ上のページへ戻る