宇宙ver58 [HP]
老師敬服やマメィで知られるHOYGAMESから宇宙のテストプレイ。4人。
ver58というVersion番号からも分かるように、かなり進化を遂げています。私は以前ver22位にも遊ばせてもらいましたが、かなり別のゲームになってきています。
各プレイヤーが手札を使って、自ロケットの改良(打ち上げコスト軽減、船倉増強、燃費低減)やリソース獲得してロケットを発射し、いろんな惑星に運んでVPを稼ぐゲームです。
使ったカードの自動補充はなくコンコルディアよろしく回収アクションが必要。但し、手札上限は3枚しかありません。
カードは場から購入できるので、強力なカードを回していくことが重要です。
リソースは港や油田などから獲得できますが、基本はリソース変換系になっており、そのもととなるのが白キューブの存在です。
白キューブは依頼カード(惑星にリソース運んだ時の報酬カード)を獲得した時にもらえるので、これで目的地を計画しつつ、獲得した白キューブで必要な資材を整えます。
リソースの変換効率は設備投資をすることで改善されます。設備投資効果は全員に影響を及ぼしますが、設備投資することで各ROUND最終時にリソースやエリアマジョリティボーナスが得られます。各ロケットの設備投資には多額の資金が必要なため、ロケット強化できない部分を設備投資で補うことになります。
あと、このゲームでは宇宙テーマには珍しい"残業"という概念があります。各プレイヤーは様々なアクションを行うことで、時間を消費しています。一定時間を超えると、定時となり帰宅しなければなりません。しかし、白キューブを支払うことで延長プレイが可能になっています。
初期手札は4枚中3枚。手札を改善するアクションができるカードは1枚しかないため、場札から取ったのですが、実はこれが落とし穴。このゲームのカード構成はカード効果が良いものは、できるアクションが限定的で、カード効果がショボいものはいろんなアクションができるようになってました。なので、いろんなアクションができるのは汎用性がある反面、有効手が打ちづらくなっています。
そのため、強力なカードをできるだけ組み入れつつ、ここ一番で何でもできるようにしておく、その程度がベストでした。
しかし私はアクション限定カードをあまりとらなかったため、カードプレイの恩恵があまりありませんでした。
その結果、他の人よりリソース集めに苦労し、全てが後手後手に回る展開。ロケット打ち上げがいつも最後発となり、ペナルティ(-3)を喰らい続けたのが痛かったです。
初めは効果の強いものから取得し、どうしても必要なカードだけ揃えていく方が良さそうです。
勝ち筋もロケット探索系、設備投資系、残業系と多数ある上、1ゲームの所要時間もそれほどかからないため、リプレイ度は高いです。さすがにver58とバージョンアップを重ねているだけに非常に洗練されたゲームに仕上がっています。おそらくこのゲームは次回のGMに出品されるでしょう。ゲームの面白さもさることながら、普段GMにはいかない私でも応援の意味も込めて購入したいと思います。
Walking in Burano [BGG]
イタリアにある色とりどりの家が並んでいる美しい島であるブラーノ島を舞台にしたゲーム。
昔、ピザを土台とトッピングで作り上げていくゲームがありましたが、あんな感じで各自が思い思いの3階建ての建物を5件建築していき、その景観や建て方でポイントを獲得していくゲームです。
各自順番に場から建築資材(1〜3個)を取り、自分の敷地に(1〜3個)置きます。一度にとるのが少ないほどお金を獲得でき、多く置くほどお金がかかります。場からカードを取る時にお金がもらえるので、それで建築時の資金を賄ってねというのは良いシステムだと思います。
1軒建築できたら、好きな決算カードを獲得できます。カードには、自分が建てた建物の2階にランタンが3軒あれば15点とか、今建てた建物に猫がいれば1匹あたり3点とか書かれています。同種は2〜3枚あるものの早い者勝ちなので、高得点が見込めるカードはすぐ売り切れます。
一番人気なのは、花/草シリーズ。自分の建物の外周部分(つまり端の建物は1〜3階、中央部分は1階と3階)に花/草があれば1個あたり1点になります。HAL99さんはこれで30点位稼いでました。
面白いのがコンプライアンスチップの存在。この島は田園調布のように建築条例があり、同じ色の建物は並んで建てられないとか、1軒の建物は同じ色で統一しなければならないと定められています。これに違反すると、チップを切らされ1回あたり-3になります。ありがちな条例とゲーム性がマッチしていて非常にユニークなルールになってます(-3喰らえばルール破ってもいいんだよねというところが素晴らしい)。
一応、同じ色でないと建てられない縛りがあるものの、場からカードを取る時は同じ列しか取れません。
場札にそんな都合の良いものはないので、とりあえず取っておいて後から建てることになります。
その場合、2階と3階は揃ってるんだけど1階がねーみたいなことが往々にしてあるわけですが、このゲームでは各プレイヤーに1階用と2階用の建築中カードが用意されており、そういう場合は1階部分に建築中タイルを置くことで、手札を減らすことができます。
こういうあたりがゲームというものを良く知っているデザイナーだなと思わせます。
ゲームの方はさっぱりだったのですが、シンプルでさくっと終わるし、非常に楽しめました。これは良いゲームだと思います。
Newton [BGG]
私もいろんなゲームやってきたけど、途中で破綻したので仕方ないとはいうものの、ここまで周回遅れでボロボロになったのは初めて。しかし、これは究極のデッキビルドゲームじゃなかろうか。このルールは気が付きませんでした。
このゲームでは初期手札をプレイしていき、プレイしたカードの中から1枚、スロットに差し込みます。これがGlory to Romeのように次にそのアクションを選択した時、効果が強化されることになっています。
なので、自分が特化したいアクションのカードをスロットに突っ込んでいけば強化されるんだけど、そのアクションするだけのカードも必要になるからそれは調達しなければならない。そのためには調達アクションのカードが必要。
つまり、このゲームをプレイするには、ゲーム開始時に自分が何をしたいのか。何を目指して、何に特化するのか、その作戦を練ってからプレイしなければなりません。手なり厳禁!
冒頭に私が描いた状況になったのは、手なりでプレイしてしまったことによる悲劇です。このゲームに臨むときはゲーム開始時に10分位のシンキングタイムが必要じゃないかなあ。
中には、こんなゲーム二度とやるかと思う人がいるかもしれませんが、これは再戦必須だわ。いずれにしてもかなり敷居は高いゲームだと思いますが勝ったら爽快やろうなあ。
Magnastorm [BGG]
地表の半分が磁気嵐(Magnastorm)に覆われた惑星を探索していくゲーム。
このゲームでは探索コマを使用して惑星探検を行い、そこにカメ型の研究施設を建築していきます。カメを置くと、その場所に応じた技術が上がり、そのレベルに従って何らかのボーナスが得られます。このゲージシステムはガイアプロジェクトとほぼ同じです。
ラウンド終了時、磁気嵐の吹き荒れていない場所にカメを配置していると、VPやリソースが得られます。ゲーム開始時は次に磁気嵐にやられる場所からのスタートとなっていて、磁気嵐から遠いほどもらえるリソースも良くなっています。
ゲームテーマやシステムはなかなか良いのだけどプレイした感想はうーむ。。。
カメ配置時にはその場所に対応した技術が上がるのですが、どこに建てても白いゲージを上げられる能力が凶悪すぎて、この能力を持っていた人がそのまま逃げ切りという展開になり、興ざめしてしまいました。
ルールを見返しても間違ってはいないようで、じゃあ素直にこのカード抜きにするしかないねという事に。
後は、私が弱いだけだからそれはそれで仕方ないんだけど、ワープポイント作成が先着1名だけなので、これが有利過ぎないかという事。先に作ると2VP獲得できるほか、他の人が利用すると、その人からリソースが入るのでますます有利になります。一度出遅れるとリソースは取られるはVPは入らないわで逆転が難しい気がします。
もちろん、別の道もあるにはあるのですが、素直に先に進んでいくのが一番王道で、この争いに負けた時の戦い方が課題な気がしました。ゲーム自体はガイアプロジェクトよりもさくっと終わるので、軽くプレイするにはいいかもしれません。