廃人ゲーム会レポート(2007/01/06〜08)

Schoko & Co
チョコレート工場の経営者となるビジネスゲーム。 軍司さん、YOKさん、onakaさん、私の4人。

このゲームでは、原料のカカオを仕入れてチュコレートを生産し、セールスマンによって売買契約を締結し、事務員によって伝票を整理し、経理で現金化するという、上流から下流への一連の手順を行なう典型的ビジネスゲームです。

これら各工程を行なうには人を雇わなければなりません。 この人件費は、当然のことながら、チョコが売れようが売れまいが必ず毎月かかります。 チョコを売るためには、各販売員による入札で契約締結する必要があります。

販売員の数が多いほど、入札の機会が増えるため有利ですが、その分人件費がかかります。 資金不足の場合、借金を行なう事もできますが、毎月20%の利息という、トイチ以上の暴利のため、一度借りると、借金地獄に陥る可能性があります。

今回のセッションでは、私は毎月の人件費を支払うのが精一杯の自転車操業状態で、序盤から工場労働者3人体制を確立できた軍司さんの独走をとめる事はできませんでした。

1年ルールだプレイ予定でしたが、かなり長時間ゲームになってしまい、8ヶ月で打ち切りとなりました。 例会でプレイするには6ヶ月で十分かなと思います。 各プレイヤーの感想としては、ビジネスゲームの集大成で、Business Strategyを凌ぐとの評価もありました。 私自身あまりプレイしていなかったので、また回してみたいゲームです。


鷲巣麻雀
せみちゃんが来るまで、軽くマージャンを。

但し、単なる普通の麻雀じゃないところが、廃人ゲーム会。アカギやカイジ等のギャンブルマンガで知られる福本信行氏の作品に登場する鷲巣麻雀で使用する麻雀牌を使用。

これは4枚の同種牌のうち1つを除いて、裏が透けているのが特徴です。

どこで購入したんですかってきいたら、ドンキホーテにあったんだとか。 本当であれば、通常牌は不要でもぎりぎりまで絞り、テンパイを演出する事が必要なのでしょうが、 とりあえず、手なりですすめてしまいました。

これが災いして、ほとんどすけすけ。結局、誰も振込みが無い、手堅い麻雀になりました。

ツモ上がりのみの地味な展開が続く中、軍司さんが大物手をツモ上がりしました。

リーヅモメンチン、リャンペーコーの3倍満。 ちょうど、せみちゃんが到着したところで終了となりました。 まぁ、ネタとしてプレイする分には良いのでしょうが、私には豚に真珠というか、このゲームの真髄を味わうには技量が無さ過ぎますね。



八八
正月といえば八八。ここから5人プレイ。 越年あり、みずてんあり、縛りなし、10進法の関西ルール。

このゲームは、端的にいうと私が下手なんだと思います。 出ると、大抵他人は手役ができるか大物手が完成する。 降りるとショボい手同士でやっている。 たまに勝っても、オリ賃無し。

そういう危険に対する予知能力、麻雀で言えば、相手の手の高さを見極める感性が決定的に不足しているんだと思います。 だから、このゲームをやると、その人のゲームセンスがわかるような気がします。 という事で、私は負けるべくして負け。えーん。


ブラックレディ
昔、松田先生のトランプゲームの本で、学生の頃に覚え、来る日も来るもプレイした記憶がありますが、久しぶりにプレイしました。5人プレイです。

ハートは少々とっても良いが、絶対ブラックレディだけはとるまいと誓っていましたが、一回喰らってしまいました。

スペードで28と持っていて、交換でAが回ってきて、28A。 せみちゃんのリードでブラックレディ狩り。

私は4番手で1/3の確率に賭けて、2回目にAを打ったのですが、5番手のonakaさんからブラックレディのお出ましで撃沈。 今回私がしゃがんでおけば、onakaさんが暴発するかも知れないし、せみちゃんがもうスペードが無いかも知れない。

もちろん、次にスペードリードがくれば、撃沈する訳ですが、上記の点を考えるといたずらに危険を冒しただけの致命的悪手で、確率的にみて、もう一巡待つべきでしたね。


アクワイア
一巡目、私のショボさが浸透していたのか、リーチ状態にもかかわらず、誰も仕事をしなかったため、意地のホテル吸収で開局早々$4500ゲット。

本来なら楽勝ムードが漂うはずなのに、実力不足の上、震えまくりでじりじりと差が縮まってきます。 なんか、リーグ後半の中日戦みたいでしたね。何点差があっても、中継ぎが打ち込まれて逆転される気がする。 岩瀬以外は誰も信用できない。おそらくネガティブ思考の中日ファンなら皆思っているはず。

なんとかコンチの2着が確保できて、辛うじて勝ちましたが、いけませんなー。 この展開なら、ぶっちぎりで勝たねば。


詠み人知らず
2年ぷりのゲームです。

インパクトがあったのは、下の句だけですが、 「おかかつさけぶ、へきさごんごー」

おかかつさんにお会いした時、是非とも、叫んでもらいたいものです。


百科審議官

創作ゲームの最高峰。3人ゲームの定番。

朝4時頃なので、ふらふらになりながらのプレイ。

YOKさんのお題は、前から暖めていたそうで、全くわかりませんでした。 CD、PS、紙さん、パチンコ、電柱、大王、ハードカバーはあるけど、
moonさん、パチスロ、HALさん、電池、プレイステーション3は無い。

・・・わかるか、そんなん。 答えを聞いて、またビックリ。完璧にやられました。盲点でしたな。

ちなみにオイラのお題は、「山の手線の駅名に含まれている漢字が入っていることば」でした。


Goblin King
2日目。ここから紙さん登場。onakaさん、YOKさん、私の4人。

Martin Wallaceの100セット限定ゲームです。 各プレイヤーはゴブリンの王となり、各地の人民を倒し、名声を上げていくゲームです。

手札は全てトランプを使用。人民との戦闘は、山札を引く事で解決します。 よってかなりランダム要素は強くなっています。

とはいえ、防御に有利な地形で戦闘したり、部下の能力を高めたりと、単なる引きゲーではありません。

名声を高めるとGoblin KingやGoblin Chiefの役職に就けます。 役職に就くと、貢物を受け取ったり、手札が増えたり、戦闘時の共闘を命令したりというメリットがある反面、下克上の危機があります。

アクションチットのシステムは、Pax Romana / GMTに似ているそうで、わかる人にはわかるのかな? 私は、手番こそ、多く回ってきたものの、戦闘で負け続け、這々の体で逃げ帰ること数度。 こんな事やってちゃ、勝てません。

断ラスだったため、せめて一矢報いねばと下克上で、トップ目のonakaさんのgoblin chiefを殺すも、時既に遅し。

テーマ的には、私好みじゃないんですけど、結構楽しめました。 機会があれば再戦したいゲームです。



EXTRA BLATT1996
最近TV WARSをプレイ時、やっぱりこの手のゲームはローカライズが必要だよねという意見が出たのですが、ローカライズの元祖といえば、私の中では、このEXTRA BLATTになります。

私がローカライズをしたのが1996年。あれから10年以上が過ぎようとしているんですね。

これは当時の世相を反映した記事になっています。 オウムとか関東大震災の記事が多いです。 物故者もいて、青島さんは都知事でした。都市博中止は話題になりました。今、改めてみると懐かしいですね。

このゲームでは、各プレイヤーが各新聞会社の編集長となり、FAXから流れる記事をもとに自分の紙面を構成していき、他社よりも魅力的な紙面を作るのが目的です。

魅力的な条件は、その記事の扱いが大きければ大きいほど良く、また新鮮な記事である事が求められます。 一面記事は更に重要で得点は倍。 他社の紙面にピンク広告を入れたり、記事を無効にしたりと会社間の直接的な競争もあります。

私は、狙ったわけではないですが、序盤がショボく、皆からのターゲットにならずに済んだのが幸いして、ほぼ紙面は無傷。終盤、怒涛の攻撃を受けるも、それまで温存していたカードに助けられ、最後は圧勝。

非常に面白いゲームなのに、なんで今までほとんどプレイしてなかったのかなあって感じです。 そういえば、私geek評価でも6点とかつけてるし。8点に変更しておきました。 今度はEXTRA BLATT2007製作が必要ですね。


TV WARS2006
このゲームは、前回SGCプレイ時に、「やっぱりローカライズされた方が良いよね」というご意見をいただいたため、早速製作したTV WARS2006。

今回のコンセプトは特番以外は、現在放映中の番組。 視聴率についても、ビデオリサーチのデータをもとに作成しました。 このローカライズ作業、何を採用するかという取捨選択は、結構面白いものですね。

前回プレイした時は、結構TV番組制作マスに止まり、番組は豊富にあったのですが、今回のセッションでは、序盤から視聴率戦争が連発、熾烈な消耗戦になりました。

私は序盤スターのマスしか止まらず、購入しては盗まれるという最悪な展開に。 それでも、+30の島田紳助を気合で引き当て、鉄腕DASHやサッカー番組、ハリウッド映画、次々とゲスト出演させます。 まさに獅子奮迅の活躍ぶりですが、まわりからは、そんなに酷使するからスターが流出するんだという意見も(笑)。

とはいえ、全員がかつかつなので、誰も余裕はありません。 一番ウケたのが紙さんの放送局。少数精鋭が売り物で、8時のニュース番組の後のサザエさんにキムタクを出演させるのが視聴者に受け、看板番組となりました。

しかし、最後の頼みのキムタクがonakaさんの放送局に引き抜かれてしまい、サザエさんは無念の打ち切り。YOKさんの宮崎哲弥司会のアメリカ横断ウルトラクイズに軍配が上がりました。 今までこのゲームでは、オリジナルだとアメリカの番組ばかりで、思い入れは少なかったのですが、このように日本語化する事で、よりリアル感が出るのではないかと思います。 ゲーマ評価は低いのですが、大好きなゲームです。



Roads & Boats
ゲーマーズゲームを数多く輩出している、スプロッターが放つ箱庭系のゲームです。

BGG評価も非常に高く、ゲーマーなら一度はプレイしたいゲーム。 私も以前から注目していて、いつかはプレイしてみたいと思っていたのですが、一時絶版になっていた事から入手難の状態が続いていました。 それが最近になって再販され、私も買いたいと思っていましたが、買いやすいとは言っても拡張セットと合わせると$100以上になり、おいそれと購入できるゲームではありません。

どーしようかと迷っているうちにYOKさんが入手されたため、ようやくプレイが叶いました。 メンバーはnemmmyさん、YOKさん、私です。

このゲームは、材木やロバ等の初期材料以外は何もないところからスタートし、森や岩場から原料を採取し、それを元に様々な施設や道路を建設し、加工品を作り、最終的には株式市場を創設(!)して、株券を多く集めていくのが目的のゲームです。 この株式市場に辿り着くまでは、かなりのプロセスを要します。

ですが、その過程が非常に悩ましくも楽しいゲーマーズゲームになっています。 苦労して建設した建物も、個人のものではなく、共有の施設です。独占するには壁を築く必要があります。 ある程度共有化して、進めていくべきか、独自路線を進み、軍事費を高めるかの切り分けもまた悩みの種です。

テーマ性といい、ジレンマといい、とても楽しい要素満載なのですが、私には辛すぎました・・・。 どのように進めていけばよいのかの指針が構築できず、いたずらに長考を繰り返し、他のメンバーに迷惑をかけてしまいました。

とはいえ、投げたプレイもできず、さりとて、着々と進めていく他者との差は広がるばかり。 このような長時間ゲームで差が広がると、いかんともしがたい。 もちろん、劣勢でも楽しめると思うのですけど、あまりにも五里霧中で、投了やむなしという展開でした。

今回は全員初プレイであり、スキルに差があったとは思えません。いうなれば、大局観の差が如実に出たという事でしょうか。 もし私がこのゲームの再戦を行なうとするのならば、事前に予習していかないと、難しいと思います。 面白いゲームである事は間違いないのですが、ちょっと私には敷居が高すぎたかな。




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