バブー通信(98/12/13) 第5号

昨日の戸田川庵忘年会に引き続き、梅田アジトで緊急ゲーム会がぶっ立てられました(みんな好きですねえ)。何か毎回同じパターンのような・・・。今日は、babu-さん、bone5さん、私の3人による少数精鋭です。

シルクロード(Die SeidenstaBe)
西安からヴェネチアまでの道のりを進んでいくスゴロク系ゲーム。

このゲームで駒を進めて行くには、カードを使用するのですが、使用したカードは自分の前に並べ、後にそのカードを他人に使わなければならないというのが大きな特徴です。

仮に、「10マス進む」というおいしいカードがあったとして、自分で使用したなら、他人にそのカードを渡さない限り、他のカードをプレイできません。実際には、3枚までバッファがあるので、2枚まで封印する事は可能ですが、選択肢が減ります。

カードを渡された人は、そのカードを強制的に使った後破棄されます。よって、ニュークリアウォみたいに、しょぼいカードがぐるぐる回り続ける事はありません。

カードは自分に対して効果を発するのはむしろまれで、「自分のうしろの駒との距離分進む」とか「最下位プレイヤーを5マス進ませる」という相対的なカードが多くなっています。ですので、自分でプレイする時は効力絶大で、他人に渡す時は効果が半減するように押しつけるのが理想です。

WGGメンツの中でも特に足の引っ張り合いが好きなメンバー揃いなので、押し付け合いが続出。抱腹絶倒の中、プレイは進み、最後はなんとか私が勝ちました。

初心者でもおもしろいでしょうが、気心の知れた濃いプレイヤー間で軽くプレイするのに最適な(難しい注文や・・・)ゲームだと思います。

ボーダーランド
ツクダが発売していたマジックの前身といわれる名作「コスミックエンカウンター」の日本語版と同様のゲームシリーズのうちの一つで、領土拡張系のゲームです。

産物が採取される地域を占領していると、産物マーカーを取得し、それを組み合わせて船や都市を建造する・・・というシステムはカタンの開拓そのものです。それに、リスクのような国盗りゲームの要素が組み合わされています。

名作「カタンの開拓」を先取りしたゲームだというのに、何故このゲームが今まであまり注目されなかったのか。それは、やっぱりおもしろくないからでしょう・・・。

その理由の一つに戦闘の解決方法があげられます。どこかの領土を攻めるには戦闘力が全てです。ランダム要素が無いので問答無用で勝敗が決します。今回私は、手番が最後だったのですが、自分の番が来る前にbone5さんとbabu-さんに産物が出る地域を占領され、いきなり圧倒的不利に陥りました。

また、勝利条件の「都市を3つ作れば勝ち」というルールは、カタンの様に様々なポイント獲得方法があるわけではないので、一度差が付けば、あとは差が開く一方で、逆転の要素に乏しく、ゲームとしての面白みがありません。

まあ一言で喩えるなら、脚本もキャスティングも最高だが、監督や演出が最悪といった所でしょう。素材が良いだけに惜しいゲームと思います。

このゲーム、昔は私も所有しており、7〜8年前にプレイしたのですが、例の震災で、くしゃくしゃになって廃棄したゲームでした。その時はもう少しおもしろかった気がしたのですが・・・。

ラッキーセブン
bone5さんの骨折ゲームシリーズ。以前はワンワンコンテストというタイトルでしたが、ラッキーセブンと改名され、パチスロをテーマにしたカードゲームに生まれ変わりました。

ゲーム内容ですが、山札からカードをめくり、そのカードを握り(希望額分のチップを手の中に握って一斉に公開するセリ方式)で獲得します。

カードには得点が書かれており、その額分のチップを獲得します。一番賭金の低かった人は石マーカーを一つ取らされます。セリに勝った人は、賭けた額のチップを自分の前に置きます。その他のプレイヤーの賭け金は銀行に戻します。

この繰り返しを10ROUND行い、最後に残った資金をプレイヤー間で比較し、資金の多いプレイヤーは差額分の石マーカーを取らされます。

自分の前に置かれているチップと手持ちチップが一番多いプレイヤーが勝ちになるのですが、石マーカーを一番多く取ったプレイヤーは、その時点で失格になります。

作者の意図としては、しゃがみ防止策として石マーカーの概念を入れたそうですが、最後に資金を多く残すと、石を取らされて失格する可能性があるので、最終ROUNDは全力投球(このゲームに限り「篠沢教授に全部」と言う)となります。しかし、最後に勝った人がもらうチップ分、石を取らされるので、最終ROUNDに勝たないゲームとなり、作者の思惑とは異なる結果となりました。

別に、それでもおもしろければ良いのですが、このままでは今一歩の感があります。今のところ、ゲームのテーマとも関係ないですし、「とにかく最弱にならない」、「中間を目指す」等、明確な主張を盛り込んだゲームにする必要がある気がします。

まだテストプレイ段階なので、あまり厳しい評価をするのもどうかという気がしますが、bone5さんも批評は大歓迎のはずですので、あえて辛口コメントをさせていただきました。このままお蔵入りさせるのはあまりにももったいないので、このゲームが正式版としてリリースされるのを期待しております。


その他には、David & Goliathもプレイしました。このゲームは3人でも充分おもしろい。最近のカードゲームでは名作だとおもいます。


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