尼亭ゲーム会レポート(2007/09/29) 第40号

Underwriter
イギリスの保険会社ロイズの4種類の保険(航空、海上、非海上、自動車)を扱う珍しいテーマのカードケースが本格的な高級感漂うレガシーゲーム。

これらの保険は、それぞれ性格が異なり、航空が一番リスクが高く、自動車がリスクが低くなっています。航空保険は、事故ったら大量に死亡するため、莫大な保険金を支払わなければならない反面、そのリスクを織り込んだ保険料となるため、利益率が非常に高い。自動車保険は、リスクが少ない代わりに儲けも少ないというハイリスクハイリターン〜ローリスクローリターンの保険商品構成になっています。

各プレイヤーには10個のチップが与えられ、これを各商品に任意に配分します。

手番にはダイスを振り、止まったマスの指示に従うスゴロク系。各保険のマスに止まると、その保険のカードを引き、そこに書かれた単価に先ほど配分したチップの数を乗じます。

重要なのがストップロスのマス。ここに止まると、ストップロスチップが獲得でき、これがあると、損失カードを引いた時の被害を免れる事が出来ます。

なかなか着眼点は良いですが、Playboss等の昔のビジネスゲーム同様、アクションがダイス任せなので、結局はスゴロクとなってしまいます。

私は序盤好調に収益を重ねますが、イギリスの国家的英雄(?)、ベッカムの怪我で莫大な賠償金を負わされて一気に財政破綻してしまいました。

欧米ではこの手のゲームは非常に低く、BGGでは「コンポーネントは良いけど、周りスゴロクでカードを引く以上の事ができない退屈なゲーム」と酷評されておりますが、ここまで運ゲーだと逆に特徴になるのではないかという好意的な意見もありました。

まぁ、これをスゴロクと割り切ってしまえば、実際の世界同様、保険ですからある意味突発事故対策ですし、良くシミュレートできてると言えるのではないでしょうか。


Age of Steam Expansion #1 - England & Ireland
AoSの拡張マップ。以前アイルランドマップはプレイしましたが、今回はイギリスマップです。

このマップの特徴はロンドンにしか赤い都市が無い事です。都市化でも赤い都市はありません。ただでさえ荷物が不足するゲームですから、ロンドンに入る事は非常に重要です。その他はルール的に変更点は無いため、シンプルな拡張マップといえます。

私が初手に失敗したのは、盤上一箇所しかない2リンクで接続できる場所にタイルを置かなかった事。ロコを取ったプレイヤーにここを取らせるべきではありませんでした。

競合を嫌って、あきらめたのですが、結果としてロコプレイヤーを走らせる事になりました。

私は独占路線を多く持つものの、リンク不足が響いて2位。

最近18xxのプレイ機会が多く、こちらはご無沙汰でしたが、たまには蒸気も良いですなあ。



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