尼亭ゲーム会レポート(2006/10/28) 第37号

ことば博士
学研の頭が良くなるシリーズ。

今まで国産ゲーム、特に老舗メーカーのものは敬遠気味でしたが、大王最近のイチオシとの事なので、早速プレイです。

このゲームは、ゲーム盤に書かれている、ひらがなの中から3文字以上の言葉を先に見つけるゲームです。

見つけたプレイヤーは、今回答した言葉が最低1文字は隠れるように自分の色の短冊をボードにプレイしていきます。で、先に自分の短冊を無くしたひとが勝ちです。

ボードの言葉をシャフルするという行為と自分の手持ちをなくすという行為が自然に融合しているところが素晴らしい。

言い訳する訳ではないが、先になくしたら勝ちとはいえ、平凡な言葉じゃ、つまらない。

スコアはボロボロでしたが、ひとつ受けた言葉があったからいいや。
その言葉とは・・・「あねは」

やや時期をはずしている感はありますが、好評でした。

前述の秀逸したルールと、日本固有のゲームという事で、国産らしさが全面に出ていて素晴らしいゲームだと思います。


Geisslein versteck dich(子ヤギのかくれんぼ)
ダイス目に対応した6つのカップに隠れた子ヤギの数を当てるメモリー系ゲーム。
TTBさん持ち込み。

見つけられたヤギはどんどん減っていくものの、6つしかカップが無いので、6つの数字を割り当てれば、かんた〜ん。

TTBさん、それを知ってか途中でカップをシャフル。

一気に訳がわからなくなってしまいました(-_-#)。

しかし、これはアレだね、ダイス目によって、1/6位の確率でシャフルするようにすべきですね。
そうすれば大人でも遊べるでしょう。


Square Mile
1962年のレガシーゲーム(私が生まれる前だ〜)です。
前回なかなか好評だったため、プレイ機会をうかがっていました。

土地開発系ゲームです・・・と出したら、姉御から、またですかとの声が。
そんなに土地開発系ゲームは持ってないんだけど。

MBらしくコンポーネントはバッチリ。土地購入・分譲・建設と一連の手順が楽しめます。

今回のセッションでは、いやな予感が的中。やはり大王と入札地で競合発生。
予想通り競り負け。

仕方なく、一点集中で建設。おかげで資金は足りたものの、道路建設によるシナジー効果が一切無い分苦しい展開に。

今回私は土地がほとんど買えなかったので悩むところ無く、パパパっとやってたのですが、姉御が大長考の連発。
感想戦も活発だったので、結構楽しんでいただけたようです。

中盤までの面白さに較べると、いきなりやってくる終了条件になんだかなー感はありますが、老若男女が楽しめる
ファミリー系土地開発ゲームじゃないでしょうか。


ヒルズ(パレード)(骨折ブランド)
写真のように一列にずらーっとカードを並べてゲーム開始。ダビデとゴリアテのミゼール風で、場札を取らないようにするゲームです。

このゲームではプレイしたカードのランクに相当する枚数分がプロテクトされ、残りのカードのうちから同色のものと、プレイしたカード以下のカードが取らされます。

たとえば、場に12枚並んでいる時に、黄色の8をプレイした場合、手前から数えて8枚は計算にいれず、残りの4枚のカードに黄色いカードか8以下のカードがあれば、全て取らされ、失点になります。

失点の計算ですが、ゲーム終了時、各色毎に一番カードを取った人は、その枚数が失点、それ以外の人はカードのランクがそのまま失点になります。

カードのランクがプロテクトというのは斬新なアイデアですね。喰らう系はWGGでは評価が高いという事を差し引いたとしても、これはかなり面白い。

はじめはおとなしくスタートしましたが、中盤以降は、大量失点を避けるため、皆が積極的にマイナスを喰らっていき、ずぶずぶにはまるというデザイナーの意図が反映される白熱した展開になりました。

後日談:
このゲームは昔制作したヒルズというゲームからイベントカードを抜いたのが今回のバージョンだそうです。
このタイトル(ヒルズ)というのも、その時には意味があるタイトルだったようですが、現在では意味を持ちません。
その後の熟考により、パレードと改題される模様です。


Nuggets
ペア戦で行う陣取り系ゲームです。

各プレイヤーは、交互にボードに並べられた金塊の獲得を目指します。手番には、柵を置くか、自分の得点チップ(1〜5点)を裏向きにして置くか、します。

全ての金塊が柵で囲まれたらゲーム終了。各柵で囲まれた内部の金塊は、得点チップの多いペアの得点となります。大王・姉御ペアとM島さん・私のペアです。

ペア戦という事もあり、相手のプレイに対しての助言もあり。私はM島さんのアドバイスに乗り、素直にプレイ。一方、大王・姉御ペアは意思の疎通がうまくいかず、終始諍いが絶えません(笑)。

写真中央左に見える、6点と5点の金塊が2つある領域の覇権争いが一番のポイントでした。

私は大王は2つのチップを置き、私が1つのチップを置いている状態。姉御は、これで勝てると考えたのか、1個空き状態で柵を閉じます。大王は特にクレーム無し。私は、5点のチップをひとつ置いた状態で、かつ4点を残していたため、最悪同点になる訳ですから4のチップを投入。

大王は、これで敗北を悟る。この気配を感じた姉御、「なんで、じゃあ止めへんねん」(-_-#)。
本当に相性悪かったですね。端から見ていて、こんなおもろい光景は無かったです。

非常にペア戦の特徴が出ていて、最高に楽しめました。


Golf Profi
関東では何度となくプレイしておりましたが、これは関西でもプレイしない訳にはいきません。時間がかかるので6ホールのみ。

ゴルフというゲームを良くシミュレートしていて、いや、しすぎているというぺきか。
プレイ後は、一風呂浴びたくなるような気分にさせてくれます(笑)。

下戸なので判りませんが、普通の人なら、ビールの一杯も、となるのでしょうな。

本当に良いゲームで、一度は18ホール回ってみたいものですが、ゲームが膨大にあふれている中、このゲームを18ホールまわりたいなどという酔狂な人は少ないのでしょうね。

せめて、INを回った事がないので、次は難コースの多いINだけ回りたいところです。


Crazy Race
遠い昔にプレイした記憶があるのですが、完全に忘れてました。TTBさん持ち込み。

このゲームの特徴は単純に1位になれば良いのではなく、事前に配られたカードの順位でゴールしなければならないところにあります。

コースカードは、コースを近道にしたり、遠道にしたりするもので、自分にも他人にもプレイ可能。 しゃがみたい人には、近道を、進みたい人には遠道カードがとんで来ます。

このあたりは、キャラクター系ゲームでぎりぎりまで身分を隠しておく感じにどこか似ています。

ゴールも含め3回チェックポイントがあり、それぞれのクリア順位は異なるため、仮に身分がばれても、あくまで1/3の情報であり、充分リカバリーは可能になっています。

今回は4人プレイでした。でもこのゲームを最大楽しむには5人でしょう。5人プレイでは、トップとビリのクリアカードが無く、2位、3位、4位に集結しています。よって、思いっきり進むとか、思いっきりしゃがむといった判りやすいプレイが出来にくいのでかなり難しくなっています。

今回のセッションでは、比較的目標がばらけたため、全員2つはクリアできるハイレベルの展開になりました。
いかにもWGG向きのレースゲームだと思います。

もっと頻繁にプレイされてしかるべきゲームでしょう。



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