尼亭ゲーム会レポート(2005/11/26) 第29号

Balmy Baloonists
世界一周を気球で旅するレースゲームです。
TTBさん、姉御、babu-さん、MIZさん、私の5人プレイ。

各プレイヤーは手札を使って気球を進めていきます。
カードには高度によって、進む方向や距離が違うので、手札に合わせて高度を切り替える必要があります。また、移動した先では風の影響を受けるので、高度・コースを見極めて効率よく進ませる舵取りが必要になります。

旅の途中には、万里の長城やサハリンの建造物、山岳地帯など進入禁止エリアがあり、ここに接触すると強制着陸させられます。

プレイしたカードは、自分の前に場札として残ります。場札からプレイする時は、自分の気球ではなく、他人の気球をすすめなければなりません。

但しこの場合、指定される度に移動していくマーカーが置かれている人にしか対象にできません。気球が赤道や北極に入るとコースアウトとなり、後戻りさせられたりしてしまいます。

更に、気球を上下させるためには燃料が必要であり、燃料の状態も把握しておく必要があります。

いろいろ考える要素が必要で、熟練ゲーマー向けだと思います。

ルールが結構ややこしかったので、再整備して今度はSGCでプレイしてみたいと思います。


Zankapfel
邦題「争いのリンゴ」。昔、dino氏に勧められてプレイした記憶があり、是非再戦したいと思っていたゲームです。このゲーム自体は残念ながら入手難であるものの、ルール自体は非常にシンプルなので、とりあえずダイソーパーツを利用してプレイして見ました。

リンゴ収穫がテーマのゲームで、簡単に言えば、ボードゲーム版「かぶっちゃや〜YO!」。各プレイヤーが出したリンゴカードが一人しかいなければ、収穫してポイントになりますが、他人とかぶると、口論カードを利用したポイント争奪戦が起きます。

獲得できるポイントは、各プレイヤーがカードを出した後、手番プレイヤーが移動させた市長コマのいる場所に対応しています。図の例ですと、赤5、青2、緑7、黄3になります。当然、緑が高ポイントなので、緑に行きたいが、そうすると、バッティングするし・・・となる訳です。

手札の補充は自動ではなく、山札から購入します。購入価格は、ポイント計算の方法の半分で、獲得ポイントから差し引きます。カード購入はカードプレイの代わりにおこなわなければなりません。よって、収穫で勝てそうにない(かぶりそう)時や手札が少ない時は、カード購入になるでしょう。

これは出降りタイミングやカードの仕入れ等、見かけではわからないゲーム勘が必要となり、予想以上に大人のゲームに仕上がっております。

ゲームの終了条件は、ポイント駒がボード一周するか、リンゴカードがつきたら終了となります。今回は、あっという間にボード一周して、手軽いを通り越して、ややあっけない幕切れでした。4人プレイだったので、バッティングが起こりにくかったのも原因のひとつでしょう。

次回はバッティングが起こりやすい5〜6人でプレイしたいですね。良いゲームだと思います。

あと、こういった入手難ゲームのリメイクも推進していきたいと思います。
ただ、atogブランドは面白さ・アイデア重視ですので、見てくれはご勘弁下さいm(_ _)m。


Mit List und Tücke(知略・悪略)
ダビデとゴリアテのようなメイフォローのトリックテイキングゲーム。

切り札は無く、台札のスートで一番大きいカードを出した人が任意のカード半分、残りを一番小さい人がカードをとります。
各トリックでは、3種類までしかスートを出す事が出来ません。

得点計算では、カードのランクは関係なく枚数だけが考慮されます。
獲得したカードのうち上位2色の枚数を掛け合わせ、残りのスート枚数で割ります。

先が全然読めないのと、思惑次第でどうとでもなる気がします。
でも読み切れそうな感じがこのゲームの魅力ですね。不思議なゲームです。またやってみたいです。


Shadows over Camelot
私は、個々のキャラクターが特殊能力を持つ系とかファンタジー系ゲームというのは基本的に苦手です。これは両方の要素を兼ね備えている素晴らしいゲームです。

とはいえ話題のゲームのようで、ほうぼうでレビューもアップされてますし、尼亭メンバーにも好評だったようなのでプレイしました。

アーサー王とか、ランスロットとかキャメロットとか言われてもちんぷんかんぷんなのですが、面白ければ問題ありません。

このゲームでは、各プレイヤーが特定のキャラクターになり、様々なクエストをクリアしていきます。このゲームで代わっているのは、個人的な勝利は存在しません。
ゲーム共通の敵を各プレイヤーが協力してやっつけていきます。

クエストには単独で解決する者、協力しておこなうもの等、さまざまです。
但し、ひとりだけ裏切り者が含まれている可能性があります。
プレイ人数+1枚のカードの中から各プレイヤーがカードを引き、裏切り者カードをひいた人のみ、勇者側が負ける事を目標とします。

勇者側は、クエスト合計で勝ち数が負け数を上回っていれば勝利です。
一方、カタパルトが埋まるか、負け越すか、全員死亡すれば勇者側の負けです。

こう書くと、簡単そうに見えますが、単純なクエストはほとんどありません。
様々な場所でいろんな紛争が沸き上がり、各々のクエストに専念する事ができません。

今回はMIZさんが裏切り者で、姉御がアーサー王を担当します。
メンバーが濃いせいもあるのでしょうが、仲の悪い事おびただしい。
裏切り者のMIZさんが活躍することなく、内部分裂が勃発して不信感が蔓延。

ランスロットの鎧のクエストで、フルハウスを完成すべく2-2-2-5を置いたbabu-氏はここで種切れ。アーサー王に救いを求めますがカードを手札制限いっぱい持っているにもかかわらず、一向に5のカードがbabu氏にまわらないため、姉御が裏切り者候補として深く浸透。

結局、疑惑が晴れぬままゲームが進み、5のカードを握りつぶしたMIZさんがカタパルトをプレイしてゲーム終了。

もっとも他のプレイヤーも体力が消耗して、クエストどころではなく、勝利はおぼつかなかった気がします。

プレイした感想ですが、非常に面白かったです。できればすっきり勝利する爽快感を味わってみたいものです。
面白かったですが、知ってるメンバー同士でやりたいゲームですね。



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